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これまでに配信した、経営に関する議論を総特集いたします。今回は、ICCカンファレンス TOKYO 2016 から、9回シリーズその(4)は、自身が迎えた幹部に去ってもらわなければいけないケースで、どのような心構えが必要かということ等を議論しました。是非ご覧ください。
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2018は2018年9月3日〜6日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
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登壇者情報
2016年3月24日開催
ICCカンファレンス TOKYO 2016
Session 5C
「経営者としての心構え」
(スピーカー)
真田 哲弥
KLab株式会社
代表取締役社長CEO
杉山 全功
Emotion Intelligence株式会社
取締役
森川 亮
C Channel株式会社
代表取締役
(モデレーター)
琴坂 将広
慶應義塾大学総合政策学部
准教授(現在)
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【前の記事】
【本編】
琴坂 ベンチャーで成長していくと、自分が三顧の礼で迎えた人を降格させるとか辞めてもらうとか、そういう時に経営者としてどういうふうに話すんですか。
どういうふうにコミュニケーションしてますか。
杉山 僕は、あ、ありましたね、ありました。無いかなと思ったんですけどありました。ズバッといいます、僕の場合は。
そういうことを考えてるということは、何か失敗例とか含めて事例があるんで、そういうのを話をして。
琴坂 事実ベースで成長に追いついていないだろうということを説得する。
杉山 成長に追いついてないっていうんじゃなくて、上手く回ってないってこと、上手くいってないってことですかね。
森川 事実関係を述べるってことですね。
杉山 ただ、「がーっ」と(強く)言うことは僕の場合ないですね、どちらかというと。
琴坂 どんなふうに言うんですか?
森川 琴坂さん、突っ込みますね(笑)
琴坂 突っ込みますよ。
杉山 ごめんね、という感じですね。ただ僕の場合割と次のこともちゃんと考えるようにしています。
いくつか選択肢も踏まえて、会社の紹介とかね。
琴坂 一応責任を持つというか、先にどういうふうにするかというキャリアパスまで面倒見るという。
杉山 面倒みるとまで言ったらはおこがましいんであれですけど、一応考えている、用意はするというぐらいですかね。
幹部の退職や降格は「内閣改造」で考えよう
琴坂 その時に罪悪感はありますか?
杉山 罪悪感はないです。会社のことが大事だと思ってるから。
琴坂 会社のためにこれは正しかったと。
杉山 悪いなとは思いますけどね。
琴坂 会社に悪いなということですね。
杉山 会社にも悪いし、その人にも悪いことしたなとは思いますけど、それは上手くいかなかったのも事実なんで、ごめんねって感じですね。
結果責任だと思ってますよ、任命責任だと。
自分に対してはそれもあります。
琴坂 森川さんはどうですか?
森川 僕の場合は、常に世の中変化しているので、その時は多分正しかったんだろうけど今は正しくないっていうことなので、よく言ったのは内閣改造みたいなイメージで考えようと。
成功したらセカンドステージがあるじゃないかと。
なので一旦解散してまた組閣すればいいじゃないか、というような話をしてますね。
琴坂 別に君が悪いわけじゃなくて、こういうシステムであるから。
森川 時代が変わったんだと。
杉山 合わなくなっただけでね。だから出戻りをOKにしてました、僕は。
ヘッドハントした際の期待値を満たしているか
真田 僕が直接ヘッドハントしたケースの時は、最初にかなりハードルを上げてヘッドハントをしているので、過去自分がヘッドハントした人は見合う成績が出せなかった時、自分からみんな「真田さんの顔に泥塗って申し訳なかった、辞めさせてくれ」と向こうからきてますね。
だから自分がヘッドハントした人に対して自分から辞めてくれと言ったことは多分無いですね。
琴坂 それは面白いですね。採用の時の基準があるのか。
真田 採用の時にそれなりにこういうことを期待してるからね、と期待値を言った上でヘッドハントしてますから、それが出来てなかったらまあしょうがないというか、自分の方から辞める話になりますね、全部そうですね。
琴坂 辞めさせなきゃいけないっていう時に、もしかしたら自分の責任かな、と思う時はありませんか?
真田 それはありますね。
うちの会社も過去に人員最適化で人員削減みたいなこともやってますし、僕はその時直接辞めてもらう話をする最前線には立たないわけですけれども、立っちゃいけないっていうテクニカル論で、最終意思決定者がそれをやると何をつつかれるかわからないから、2枚ぐらい看板残しといて最前線で別の人がやるみたいなやり方をするわけです。僕自身が直接そういう話をしちゃいけないはずなんですね。
自分がヘッドハントした人は自分で呼んでやりますけども、社員に対してダイレクトに社長がそういう話をするのは、多分経営テクニカルな話としては禁止だと思うんですよ。
内心こういう事態を招いたのは自分の責任だという思いはありますよね。
杉山 まさにその通りです。結果責任で経営責任なので、そもそもそういう事態を起こしたっていうところでの、多分真田さんがおっしゃってるのはそこだと思います。
(続)
編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/城山 ゆかり
続きは 経営者が、社員そしてその家族の人生を意識するとき をご覧ください。
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【編集部コメント】
続編(その5)では、経営をしていく中で、社員やその家族の人生を背負っているんだと感じる瞬間やその心構えについて議論しました。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。
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