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『最近「面白い」と思っていることを雑談!』8回シリーズ(最終回)は、Drone Fund千葉さんが語る「無重力」の話題からスタート。無重力空間で写真を撮る際のTipsにご注目ください。そして雑談の行方は、経営者が身につけるべき「直感力」へ。各登壇者からのメッセージとあわせて、最後までぜひご覧ください!
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ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うためのエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2019は2019年9月2日〜5日 京都での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションは、ICCサミット KYOTO 2018 プレミアム・スポンサーのLexus International Co.様にサポート頂きました。
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【登壇者情報】
2018年9月4〜6日開催
ICCサミット KYOTO 2018
Session 11A
Fireside Chat シリーズ
最近「面白い」と思っていることを雑談!
Supported by Lexus International Co.
(スピーカー)
尾原 和啓
千葉 功太郎
投資家 / Drone Fund General Partner
丸 幸弘
株式会社リバネス
代表取締役 グループCEO
村上 臣
リンクトイン・ジャパン株式会社
日本代表
吉藤 健太朗
株式会社オリィ研究所
代表取締役CEO
(モデレーター)
西脇 資哲
日本マイクロソフト株式会社
コーポレート戦略統括本部 業務執行役員 エバンジェリスト
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最初の記事
1.「ワンちゃんの感情が分かるIoT」「無殺菌牛乳」動物の“気持ち”にアプローチするビジネス最前線
1つ前の記事
7. 創業360年・菊正宗酒造に学ぶ、“変化を前提にした”会社経営とは?
本編
西脇 千葉さん、今後は宇宙にも行くんですよね。宇宙計画はどんな感じなんですか?
千葉 宇宙は行きたいですよね。行きたいというか、行かなくちゃいけないと思う。だから無重力訓練をずっとしているんですよ。
名古屋の空港で、パラボリック飛行といって飛行機をパーッと上げて、ピューッと落として、25秒間だけ無重力になるんですけど、もう30回ぐらいやっています。
西脇 25秒で無重力に慣れろというトレーニングなんですよね?
千葉 そうそう。30回飛んで「ゼログラビティ・スペシャリスト」という資格も取得しました。
西脇 そんな資格があるの?
Drone Fund 千葉さん、「無重力」を熱く語る!
投資家 / Drone Fund General Partner 千葉 功太郎さん
千葉 民間資格なんです。どういうものかというと、要は、たぶん今でも何かの拍子に急に無重力になる可能性があると思うんですけど……。
丸 そうね~。
村上 うん、あるある。
西脇 皆さん、だいぶ引いていますよ(笑)。
千葉 混乱するわけですよ、机もクッションも、何かこの辺のやつも浮くわけですよ。
西脇 そんな時にスペシャリストが必要になると。
千葉 スペシャリストがいると、ナビゲートできるんですよ。
「皆さん、ここつかまってください、大丈夫ですよ、安心してください」と。
尾原 「回転モーメント減らしましょう!」とか。
村上 なるほど、確かに。助かるね(笑)。
千葉 でもね本当の話、例えば(壇上のコップを傾ける仕草をしながら)これが無重力になったらどうなると思います?
丸 ダマになる?
千葉 ダマになると思うでしょう? これね、出てこないのよ。なぜかというと、表面張力が働くから。
出そうと思っても、よっぽど振らない限り、中のものは出てこないんですよ。
でもそんなこと、普通に人は分からないじゃないですか。
丸 分かんない。
千葉 皆さん「無重力」って聞くと水がダマになっているイメージだと思うんですよね。
一方の僕は完全に今「重力フリーダム」なんですよ。常に重力が変化しうるという中で生きているわけです。
村上 「重力フリーク」だね、どっちかというとね(笑)。
千葉 2Gとか3Gとかは気持ちいいですね。5Gだと、 とにかく重くなる。
丸 それどんな感じになるの?
千葉 酔う。血が本当に体のあっちこっちに勝手に移動しちゃうから。
西脇 そうか重力を感じているから、血の流れまで変わるんですね。
千葉 頭って体の上にあるじゃないですか。だから今のこの人間の形体だと、(体の向きに対して下向きに)Gが高まるとどうしても頭から血がなくなります。
尾原 だから「ブラックアウト」といって、視野を失って見えなくなったりするわけですね。
西脇 ところが無重力だと?
尾原 逆に遠心力をかけると、頭が頭部に集まるから、目の前が赤くなるんですよ。これは逆に「レッドアウト」って言いますね。
西脇 へぇ~~。
人間は自然と「1G基準」で考えてしまっている
千葉 あとどうでもいい小ネタとしては、無重力状態へ皆さんをお連れした時に、機内で写真を撮ったりしますよね。
最近のカメラって落下した時に電源が切れる機能とかがあるんですが、要は重力の変化によって電源が切れようになっているので、実は無重力にいくと勝手にオフになっちゃうんですよ。
だから記念写真が撮れないという(笑)。
村上 カメラも1G基準だからね。
千葉 そう、せっかくいいカメラで記念写真撮ろうと思っても、電源が入らないんですよ。
だから皆さんね、もっといろんな意味でフリーになった方がいいんじゃないかと最近思っています。
西脇 「Gフリー」になれと。
千葉 Gフリー。あと物理的な3次元。2次元じゃもったいない。もっと上下を使った方がいい。
尾原 それはおっしゃる通り。しかもそんなこと言ったら、AIの世界はn次元だからさ。
今日こうやってフリップを書いている時点で、2次元にとらわれているわけじゃないですか!
西脇 これ3次元で書くんですか?
尾原 そうそう(笑)。本当はもっと5次元に書いたりとか。
(壇上笑)
尾原 だってグーグルだって、単語の数だけ次元があるわけです。
データベースの中はn次元空間だから、単語を入れた瞬間に1次元に縮退しているだけなんですよ。
AIだって本質的には、人間が1次元とか2次元でしか把握できないから無理矢理2次元とか1次元で優先順位をつけているだけで、本当は100次元とか200次元とか、それぞれの次元単位で最適解を出せるから、本当はそっちに次元数を飛ばせるはずなんですよね。
人間の「直感」はテクノロジーで解明できる?
千葉 それでいうと人間の「直感」って滅茶苦茶多次元ですよね。
丸 僕、出会いも「直感」だと思うのよ。千葉さんと会って、パッと会った時に、直感で何かあるなと。
2人ともオタクっぽいじゃん。先にもうゴールが見えていたというか、何かやるかもという感覚がありました。
実際にこの1年いろいろやってきて、それを後付けでこうだったよねって言っているんだけど、たぶん直感でパッと、何となく見えていたというか……。
村上 それがセンシングできればすごいですよね。
千葉 どうなんでしょう。意外と人間の直感って難しいと思う。
だって100次元のものを2次元とか1次元にいきなり投射できる能力があるわけでしょう?
そんなのコンピューターでやろうとしたって、どこの角度から2次元に投射しようか、というところからスタートしないといけないわけですよね。
村上 でも、いわゆる犯罪を検知するパランティアとか、犯罪が起きそうな地域を見つけ出すAIによって、今まで「デカの直感」と言われてきたようなものはことごとく駆逐されているわけですよね。
今まで直感だと思っていたものは、実はその人の経験に基づくパターン認識の結果であるというセオリーも出てきています。
確かに出会った瞬間に「ビビッときた、ヤベー、好きだ」みたいなものは確かに直感なんだけども、そのセンシングができたら「直感」がなぜかということが分かると思うんです。
リバネス丸さんとオリィ吉藤さんの出会いは「直感」
丸 (吉藤さんと自身を指して) ここも直感でしょ? 直感。
初めて会ったのは、俺が入院している時だったの。病院のベッドのところに来て「死神が来た」と思ったのが最初。
だってこの格好で、病院のベッドの脇に立ってるんですよ。
村上 あ、見えたね、それ。
丸 そしたらいきなり「丸さん、ラッキーですよ」とか言うんですよ。「え?何?何が???」みたいな。
そうしたら変なロボットを持っていて「丸さん、これで憑依できますから、助かりますよ」みたいな。
吉藤 「明日、社員旅行に行けますよ」って言いに行ったんです。
丸 そう、俺がアキレス腱切っちゃって、社員旅行に行けなかった時の話なんですけどね。
たまたま来て「丸さん、これで社員旅行行けるんで、投資してください」って。
吉藤 投資してくれとは言ってないです(笑)。
尾原 AI的にいうと直感というのは2種類あるんですよ。
ディープラーニング的にものすごい大量のデータがあった時に、何かよく分からないけど類型ができるというタイプが1つ。
他方、人間の直感というものを考えたときに今研究されているのが「コンセプトラーニング」というものです。
これは、データ数が少なくても同様のことができるのですが、これがまだ分かってなんですよ。
西脇 私も、千葉さんとの付き合いは実はドローン関連のイベントの際に直感的な感じでコミュニケーションを取り始めたのがきっかけなんですよね。
そこで皆さん、、直感力を高めるためにどうすればいいかを、フリップに書いて終わりにしましょう。
村上 まとめてきた!急にモデレーター力を発揮してきましたね(笑)。
直感力を高めるためにするべきこととは!?
西脇 「毎日これやればよい」とか「今日帰ったらこれやる」とかね。
丸 LEXUS乗るとか?
千葉 やっぱりLEXUSじゃないでしょうか。
西脇 あ、そういうこと? スポンサーさんは喜ぶかもしれませんが(笑)。
丸 間違いない。
村上 違う、違う。LEXUSって書いている本当の理由を教えてあげましょうか。
「アメイジング・エクスペリエンス」ですよ!
▶参照:LEXUS AMAZING EXPERIENCE 心躍る新しい体験を。
いや、これは冗談抜きで、要するに我々は無茶無茶インプットが多いんですよ。
色々な人と話して、第一級の変人たちと毎日話していると、よく分からないけど、確かな一流の情報が入ってくるわけですよね。
昨日も夜中までずっとサイボーグの話をワイワイしてたのですが、そういうベースとなる「経験」、エクスペリエンスがあると、ある日バンッと新しい何かが生まれると。
西脇 ベースができていないとね。
丸さんが、何か書こうとしていますね。直感力を高めるためには……。
丸 やっぱり、これでしょ。
西脇・尾原 ネットからの……?
丸 離脱。脱却ですよ。
僕が千葉さんと会った時も、オリィさんと会った時も、前提条件、前提知識を全く持っていなかったんですよ。
要するに、コロプラも知らなくて、千葉さんという人も、オリィさんも知らなかったのです。
でも何も調べなかったからこそ、たぶん直感が働いた気がするんですよね。
西脇 バイアスがかかると駄目なんですよね。
丸 そう。オリィさんも最初「怖っ」と思ったのですが、何かね、ずっと孤独、孤独って言っているんですよ。怖いけど、何かありそうだなと。
たぶん僕は基本的に、自分の考え方の次元を超えている人に興奮するらしいんですよね。
千葉さんも言っていることがよく分からなかったしオリィさんも分からなかった。だからこそ「何かある」と思いました。
西脇 バイアスを持たない。
丸 ネットは信じない。調べない。
西脇 皆さんいっぱい書きたいようなので、では尾原さんから、お一人ずついきましょう。
尾原 直感を鍛えるというのは、全く違うものを受け入れることなんですよね。
というわけで「面白がり力」が必要なのかなと。
違うものに対しては普通「恐怖」を感じるものなんですよ。
だけど、我々みたいな人間の特徴ってたぶん、違うものを「面白い」と思えることなんですよね。
そうすると、そこに意味が生まれて、その意味が新しいものを生み出す。その循環がものすごく大事なのかなと思います。
西脇 では千葉さん、いきましょう。
千葉 「脳内イメージ(自分好き)です。」
投資家 / Drone Fund General Partner 千葉 功太郎さん(写真右)
尾原 あ~大事だね~。自分のこと好きだもんね。
西脇 自分の好きなものを脳内イメージしろと。
千葉 常にずっと僕、自分の中にいるんですよ。ネットとかあまり見ないですし、基本人見知りだし。
昨日尾原さんに言われたのですが、「千葉はSNSに投稿しなくなると何か考えているみたい」だと。
尾原 そうそうそう。
千葉 ずーっと僕はね、ずーっと自分の中にダイブしていたい。
西脇 村上さんは?
村上 これだけサイバーワールドの話をしておきながらあれですけど、これです。
「リアル体験と第6感」と書きました。
丸 何で?
村上 一言で言うと、「ヤバい」なんですよ。ヤバい。
今のところ、まだ情報量はリアルの方が充実しているから、サイバーワールドでヤバいと思うことはあまりないと。
やっぱり、誰かに会ってちょっと話して「こいつヤバいな」とか思って、それこそ面白がって、誰かに話したくなりますよね。
そういう部分って、ほとんど直感かつ第6感なんですよ。
西脇 そういうのを受け入れろ、ということですね。
じゃあ最後、オリィさん一言お願いします。
吉藤 いい言葉が見つからなかったのですが…
株式会社オリィ研究所 代表取締役CEO 吉藤 健太朗(オリィ)さん(写真右)
「反我慢」と書きました。我慢しちゃいけないと思うんですよね。
丸 僕は我慢してないよ。
吉藤 今までは我慢が美徳だったはずなんですけど、今は、たぶん我慢しない方がいいと私は思っています。
つまり、手元でこっそりスマホを見たければこのメガネをつければいいんですよ。
要は今までって……
西脇 結構我慢してるんじゃないですか、これ(笑)?
吉藤 これはこれで、正しい我慢なんですよ(笑)!
つまり何が言いたいかというと、桃太郎の話のように、桃が流れてくるだろうということを夢見てずっと川で洗濯しているおばあさんがいる限り、洗濯機は生まれないんですよね。
そういうような感覚を私はすごく感じています。
たぶん僕らが20年前の過去に帰ったら、我慢だらけの生活が待っているはずなんですよ。
でも、20年後の未来からここに来たら、今は今できっと我慢だらけの世界なのだと私は思っています。
我々は、それに気付いていないだけで「今」我慢していることがいっぱいあると。
村上 反我慢というか、やせ我慢になっちゃったりしなんですか?
吉藤 やせ我慢は単純にそれを「仕方ない」と諦めるみたいな側面があると思うのですが、反我慢の場合は、どちらかというとそれをどう解消してゆくかということです。
西脇 ありがとうございます。
ということでね、時間がやってまいりましたので、終わりとさせていただきたいと思います。
今日のセッションを一言でまとめると、やはり「ヤバい!」ということでしょうか!
丸 ヤバーーーーい。
西脇 パネラーの方に拍手をお願いしたいと思います。
司会 登壇者の皆様、大変ヤバい、刺激的なお話の数々をありがとうございました。
尾原 というかね、次のセッションの体力、もう残ってないの……。
司会 ありがとうございました!(笑)
(終)
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編集チーム:小林 雅/尾形 佳靖/戸田 秀成/鈴木ファストアーベント 理恵
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