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ICC FUKUOKA 2021 ソーシャルグッド・カタパルトに登壇いただいた、With The World 五十嵐 駿太さんのプレゼンテーション動画【「With The World」はオンライン国際交流プログラムで、世界の同級生と共に学び合える場を創る】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2021は、2021年9月6日〜9月9日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2021 プラチナ・スポンサーのセールスフォース・ドットコム様にサポート頂きました。
▶【速報】福祉を起点に寛容な社会を提案する「へラルボニー」が ソーシャルグッド・カタパルト優勝!(ICCサミット FUKUOKA 2021)
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【登壇者情報】
2021年2月15〜18日開催
ICC FUKUOKA 2021
Session 13A
ソーシャルグッド・カタパルト&ラウンドテーブル
Supported by セールスフォース・ドットコム
五十嵐 駿太
株式会社With The World
代表取締役社長
大学在学中は体育会硬式テニス部に所属し、学生時代は殆どテニスコートで過ごす。部活動引退後、放送していたTV番組で教育活動を行っていた日本人に感化され、話を伺いにフィリピンへ訪問。個人テニスコーチとして、ラケット約100本など必要な道具の寄付をSNSで募り、約120人の子どもたちにマナーなども交えながら指導。学校に行くことのできない子どもたちの覚えの良さや真面目な学習意欲が高いことを知る一方で、スラムの状況をあまり知らない地元の子どもたちが多くいることを知る。大学卒業後、株式会社パソナグループに入社し、6つの新規事業立上げに参画。その後、株式会社With The Worldを創業。世界の現状を学びつつ、自国・地元の社会課題を見つめ直す機会を設けるため、世界各地の学校同士が場所・距離・宗教関係なく、1つの社会テーマについて議論し共に学び合うプラットフォームサービスを開発中<特許取得済>。現在は世界各地54カ国330校の繋がりを活かし日本と海外の中学高校大学を繋いで授業を行っている。
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五十嵐 駿太さん 2020年、本当は海外に行きたかったけれど行けなかった、そういう方が多いのではないでしょうか?
もし行くことができていたら、人生観が変わる体験をきっと得ていたことと思います。
未来を繋ぐ子どもたちにそのような体験をしてほしいと思い、株式会社With The Worldでは、「完全遠隔型のオンライン国際交流プログラム」を始めました。
世界54カ国、延べ1,000人を繋ぐ
日本と海外の学校をオンラインで繋ぎ、両国の社会問題をディスカッションする授業を、中学校~大学において行なっています。
毎回、オンラインで繋がると仲良くなり、実際に出会う感動体験まで行なっています。
連携校の多くがアジア圏で、第2言語が同じ英語ということもあり、何より最後まで話を聞いてくれることが嬉しく、英語に自信を持ち始める中学生や高校生が多くいます。
現在は、パキスタンやバングラデシュ、ネパールなど、世界54カ国・330校で行なっており、2020年は1,000人の子どもたちを繋いできました。
売上の一部を現地支援として寄付
いまや、世界各地で教育支援や雇用創出に取り組んでいるNPO・NGOが、新型コロナウイルスの影響を受けています。
そこで、フィリピンのNGOと共に、オンラインスタディツアーを開発しました。
売上の一部が現地支援に寄付されるスキームです。
海外の同世代との触れ合いで価値観が変わる
本日はせっかくの機会ですので、皆さまにフィリピンをご紹介したいと思います。
イロイロ市は、セブ島から飛行機で30分ほどのところにある、フィリピンのシリコンバレーと言われている街です。
ご覧のとおり、フィリピンの発展都市のひとつですが、こちらから車で10分移動するだけで、雰囲気がガラリと変わり、ゴミ山に到着します。
近づくと、ゴミの臭いが漂ってきます。
ゴミ山の右側に、そのゴミ山でゴミを拾うことで生計を立てている人たちの家があります。
ゴミ山と家がまさに隣り合わせの場所にあるのです。
このゴミ山は、約30年前からゴミが投棄され続け、今では東京ドームの5、6倍の大きさにまで膨れ上がっています。
とにかく臭いが強烈なため、ゴミを5m積み上げては土をかぶせて臭いを封じ込めるようにしていますが、それでもなお、お腹を壊してしまう子どもたちが多くいます。
こちらには、ゴミを拾うことで生計を立てている約150世帯の子どもたちがいます。
僕自身も気温36℃の中でゴミを拾ってみたのですが、100円にも達しませんでした。
一日中ゴミを拾い続けて、300円ほどの給料で家族5、6人を養っている家庭が大半です。
本日は、そのような家庭のうち、高校2年生のカルロ君のお家を紹介したいと思います。
カルロ君はお父さんを4年前に亡くし、お母さんと妹さんの3人で、こちらの家で暮らしています。
カルロ君は、学校でいじめを受けていると話していましたが、それでも明るい雰囲気を皆さまは感じられたかと思います。
その理由を彼に聞くと、「家族がいるから」と答えます。
「どれほど嫌なことがあっても家族と共有でき、逆に嬉しいことがあれば分かち合えるのがフィリピンの文化の良いところ。だから、僕にとって家族は大切な存在なのです」とカルロ君は話しています。
バーチャルとオンラインで、カルロ君のような子どもたちと触れ合うことで、価値観が大きく変わる子どもたちが続出しています。
100カ国の子どもたちを繋ぎ、共に学び合える場を
2021年は、100カ国の子どもたちを繋げる予定ですが、共に学び合える場を創っていけたらと思っています。
世界各地の先生方と共に、現場にいる子どもたちにとって必要な教育を考え、寄り添える、そのような在り方を目指していきたいと思っています。
日本の中学校・高校・大学、そして行政とお知り合いの方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介いただければと思います。
教育を世界の果てまで届け続けたい、With The Worldでした。
(終)
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編集チーム:小林 雅/星野 由香里/浅郷 浩子/戸田 秀成/中村 瑠李子
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