5mmでダウンの暖かさ。循環型・高機能の植物素材で、ファッションを楽しむ未来を創る「KAPOK JAPAN」(ICC FUKUOKA 2021) | 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

5mmでダウンの暖かさ。循環型・高機能の植物素材で、ファッションを楽しむ未来を創る「KAPOK JAPAN」(ICC FUKUOKA 2021)

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ICC FUKUOKA 2021 CRAFTEDカタパルトに登壇して、見事優勝を飾った、KAPOK JAPAN 深井 喜翔さんのプレゼンテーション動画【5mmでダウンの暖かさ。循環型・高機能の植物素材で、ファッションを楽しむ未来を創る「KAPOK JAPAN」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2021は、2021年9月6日〜9月9日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションは、ICC FUKUOKA 2021 オフィシャル・パートナーのMakuake様にサポート頂きました。

【速報】「軽い、薄い、暖かい」植物素材で、サステナブルな衣類をつくるKAPOK JAPANが CRAFTED カタパルト優勝!(ICCサミット FUKUOKA 2021)


【登壇者情報】
2021年2月15〜18日開催
ICC FUKUOKA 2021
Session 10A
CRAFTEDカタパルト
豊かなライフスタイルの実現に向けて
Supported by Makuake

深井 喜翔
フカイ キショウ
KAPOK JAPAN株式会社
代表取締役

1991年生まれ、大阪府出身。1947年創業のアパレル企業双葉商事の四代目。1日に10回以上「カポック」と発する自称カポック伝道師。2014年慶應義塾大学卒業後、ベンチャー不動産、大手繊維メーカーを経て、家業に戻る。現在の大量生産、大量廃棄を前提としたアパレル業界に疑問を持っていたところ、2018年末、カポックと出会い運命を確信。KAPOK KNOTのブランド構想を始める。


深井 喜翔さん よろしくお願いします。深井 喜翔と申します。

私は創業75年のアパレル企業の4代目です。

父はカシミア屋、母は布団屋という繊維家系に生まれました。

大量生産・大量廃棄が前提のアパレル業界に疑問

私は現在の大量生産、大量廃棄を前提としたアパレル業界に疑問を持っていました。

ファストファッションの台頭で、人にも地球にも負荷が重くのしかかっているからです。

生産者としては5年で最低賃金が2倍になった地域もあり、その賃金を賄うために過重労働や児童労働が行われています。

利用者としては「エコなものが欲しい」と思っても、3割増で買わなければならなかったりします。

結果として、アパレル業界は世界で2番目の汚染産業と言われています。

▶参考:国連、ファッションの流行を追うことの環境コストを「見える化」する活動を開始 (国際連合広報センター)

アパレル業界は、この負のスパイラルから抜け出せないのです。

消費者・生産者・地球環境のすべてをサステナブルに

私はそんな世界を変えるべく「FARM TO FASHION」をかかげ、循環型のサステナブルブランドを作ろうと考えました。

つまり、消費者にも、生産者にも、地球環境にも、すべてにおいてサステナブルな世界を作りたいと思ったのです。

吸湿発熱機能でダウン並みに暖かい「カポック」とは?

そのカギとなるのがこの素材、「カポック」です。この木の実を使います。

カポックの実には、コットンの8分の1の軽さの綿が詰まっています。

この綿は「吸湿発熱」という機能を持っており、ダウンの暖かさをもたらします。

木の実なので木の伐採の必要もなく、環境にも優しい素材です。

カポックは繊維の中が空洞になっていて、そこで暖かい空気をため込みます。

そのため、軽くて暖かいのです。

動物を傷つけず、石油に依存しない第3の選択肢

他の素材と比べてみると、人類は従来動物からの暖かさしか享受できていませんでした。

その課題を動物を傷つけず、石油に依存することもなく、植物由来で解決していく。カポックはそんな素材です。

保温性にも優れていてコストも安いです。

旭化成とカポックシートを共同開発

ただやはり、当然カポックにも弱点がありました。

軽くて繊維が短すぎるため、糸にできません。

その課題を私は、私の家業である布団屋と私の前職の旭化成との共同開発でシート加工することを可能にしました。

たった5mmでダウンの暖かさ

そのシートを使って立ち上げたブランドが、KAPOK KNOTです。

今皆さんに触っていただいたもの、さらに私が今着ているコートもKAPOK KNOTのコートです。

KAPOK KNOTはたった5mmでダウンの暖かさを実現します。

Makuakeの応援購入で、2年で3,000万円以上の支援を集めることに成功しています。

たった5mmで、ダウンの暖かさ。もっと冬を好きになるコート「カポックノット」(Makuake)

多くのメディアにも取り上げていただき、

なんと「豪雪地帯の気温−16℃でも問題ない」という声もいただいています。

FARM TO FASHION──カポックの収穫地、インドネシアへ

そんな私たちのコンセプトである「FARM TO FASHION」を体験できる旅に、今から皆さんをお連れします。

私はカポックを直接この目で見るために、インドネシアの現地へ飛びました。

「日本人でここまで来たのは初めてだ」と、その工場の人からも言われました。

大量のカポックをこの目で見た時の景色を、私は今でも忘れることができません。

ただ、カポックはあくまで素材です。

その素材をいかに服として機能的で、デザインが良く、さらにサステナブルなものに仕上げるためにはデザイナー、パタンナー、縫製職人、すべての協力が必要です。

何度も何度も試作を繰り返し、KAPOK KNOTの服は出来上がっています。

こうした一人ひとりのステークホルダーに寄り添って話を聞いて、私たちはものづくりをすることを心がけています。

こうして出来上がった一つの服は、生産者、彼ら、彼女たち、一人ひとりの笑顔とともに、消費者にとっても満足できる、さらにそれが環境にとって貢献できる、そんなブランドとして私たちKAPOK KNOTは「FARM TO FASHION」というコンセプトを掲げています。

KAPOK JAPANを起業

ここまででしたら、ただ老舗の跡継ぎがDtoCブランドを立ち上げましたという、それだけの話です。

よりカポックを広げて、これからも第一線を走るための施策を考えています。

それがKAPOK JAPANです。

私は跡継ぎではありますが、スタートアップとしてKAPOK JAPANを起業しました。

KAPOK JAPANでは独自の品質基準を定め、特許申請中の技術でカポックシートのBtoB販売も進めています。

カポックは非常に軽い素材で、薄いシート状に加工することが非常に難しかったのですが、それを乗り越えました。

私たちは現地のカポック農家から直接カポックを買い付け、研究機関とともに植樹活動を行うという循環をすでに一度生み出しています。

KAPOK JAPANの構想

KAPOK JAPANの構想を図で説明します。

KAPOK JAPANはカポックシートを他のアパレルブランドにもBtoBで販売します。

さらにカポックを使用したブランドのモデルとして、KAPOK KNOTを運営し、「FARM TO FASHION」というコンセプトを世の中に届けていきます。

KAPOK KNOTは年齢に左右されないブランドです。

さらに今月末(2021年2月末)には、海外でのクラウドファンディングにも挑戦します。

Vegan Haori Jacket – Warmth from just 5mm fluff(INDIEGOGO)

5カ年計画で、2025年に地元大阪で開催される大阪万博の中心を目指しています。

たった1人の地方の跡継ぎが始めたこのプロジェクトですが、多くの賛同者を集めることに成功し、4カ国以上からフルリモートでものづくりをしっかりと進めていっています。

ファッションを楽しみ、未来を考えよう

カポック事業を通じて目指すことをお話しします。

ここだけは覚えて帰ってください。

「今ファッションを楽しむこと」と「未来について考えること」、この2つは両立できます。

KAPOK KNOTが、この2つを結びます。

私たちだけでは見られない未来があります。

商品開発、コラボ商品のパートナーを募集しています。

一緒に明るい未来を作ってみませんか?

Light kapok, lights the future.

KAPOK KNOTでした。

▶CRAFTED TOUR レポート超軽量で、ダウン並みの暖かさ。植物性”エシカル・ダウン”を作る「KAPOK JAPAN」【ICC 大阪CRAFTED TOUR レポート#1】もぜひご覧ください。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/星野 由香里/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林弘美

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ICCパートナーズ(ICC Partners Inc.)は産業を共に創る経営者・経営幹部のためのコミュニティ型カンファレンス「Industry Co-Creation サミット/ICCサミット」の企画・運営および新規事業創出・アライアンスなどのアドバイザー業務を行っています。