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7. 他者理解で、人間への理解は進んだのか? 議論はシーズン11へ!【終】

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ICC KYOTO 2023のセッション「大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か?(シーズン10)」、全7回の最終回は、他人と生きるときのヒントを、リバネス井上さんが提案します。最後はさまざまな方向に展開した「他者理解」のテーマを村上さんがラップアップ。シーズン11も決定した大充実の議論を、最後までぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2024は、2024年2月19日〜 2月22日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターは エッグフォワード です。


【登壇者情報】
2023年9月4〜7日開催
ICC KYOTO 2023
Session 2F
大人の教養シリーズ-人間を理解するとは何か?(シーズン10)
Supported by エッグフォワード

「大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か?(シーズン10)」の配信済み記事一覧


共感とは、するものではなく作るもの

井上 共に創ることとしては、会社の中の人材育成を人材育成プログラムとして外部提供している、リバネスユニバーシティーという事業を行っています。

その中で共感というテーマが出てきますが、共感とは、するものではなく作るものだと僕は思っています。

想いがあって、何となくシンパシーを感じた時、一緒に何かを創っていくことが最初の作業になると考えています。

ベクトルの向きを合わせることもそうですし、向いている方向がお互い少しでも合っていれば、きっと一緒に何かを創ることができるだろうと思います。

そして創っていくことを積み重ね、一緒に過ごす時間が増えていくと、もしかしたら共生という状態になっていくのではないかと思っています。

何が言いたいかと言うと、Co-Creationです。

ICCサミットという場に、皆さんと一緒にいるので、Co-Creationしていく、そして共生型のビジネスを一緒に創っていくということを、ここでやるべきなのではないかと考えています。

ただ、他者を理解するというのはなかなか難しいです。分からないことだらけです。

村上 そうですよね。

井上 では皆さん、どうしますか?

……あれしかないですよね。

ということで!

(会場笑)

ありがとうございます。

5年間これを言い続けていますが、皆さん、まだまだ研究が足りません。

ぜひ、皆さんと一緒に研究できたらと思っています(笑)。

村上 お初の方のために少し補足すると、浄さんのプレゼンの締めには必ずこの「さぁ研究だ!!」スライドを使うことが義務付けられておりまして…。

(会場笑)

井上 テロップで入るやつです(笑)。

村上 モデレーターとして、これはやらないといけないので(笑)。

でも冗談抜きで、やはり研究を進めていかないといけないということで、現役の研究者である浄さんがこのスライドを出ししてくれます。

他者理解の深部に迫ったシーズン10のまとめ

村上 ということで、時間が経つのは早いもので、そろそろまとめに入りたいと思います。

皆さん、いかがだったでしょうか。

こんな感じで、ダラダラと進んでいく雑談セッションの元祖でございますが、楽しんでいただけたとしたら嬉しいです。

今回は10回目の記念ということで、根本である「他者理解」を取り上げてみました。

人間は1人では生きられませんので、社会的な生き物であるという前提のもと、他者理解が大事だろうということで、取り上げた次第です。

一番のキーとしては、タッチポイントをどう取るかということが、全員の話に共通して出てきたポイントだと僕は思いました。

(林)要さんからは、人ならぬロボットとの接点をどう得るかという話をいただきました。

ロボットは人ではなく、言葉も発しないけれど、何かシンパシーや共感が生まれることで、人が感動したり、感情が生まれたり、体や健康に大きな変化が起こったり、影響があったりすることを紹介していただきました。

中村さんの話は、言葉を介して、どう接点を得て、そこでどういう言葉が交わされるかについてでした。

もらった言葉が自分に住み着いて自分ができている、だから、もらった言葉をそのまま受け止めて、その言葉と共に生き続けるという、少し引いた目線の投げ込みをいただいたと思います。

皆さんにもそれぞれ心当たりがあるだろうと思いますし、私も話を聞きながら、そうだよなあと思いました。

私自身も、母の介護問題に現在進行形で取り組んでいるので、そういう年になったなとも思いつつ。

善樹さんからは、さらに引いた視点から、フレームワークを提示いただきました。

面白いのは、一緒にいるだけでもいいのだという点です。

子どもの頃は、同じ地域にいるというだけで同じ学校に集められ、そこで友達を作りなさいと言われるので、はっきり言って、これはかなりの無理ゲーですよね(笑)。

それを強制されているわけですから。

子どもがその中で社会性を学ぶということは、基本的に、日本だけではなく世界中の人間のコミュニティで行われています。

面白い視点だと思いつつ、やはり会社は生産性や売上が重要なので、どう効率的に生産的に運営するかという話にばかりなります。

翻って、日本企業は終身雇用制であり、今の若い人たちは敬遠するかもしれませんが、夜の飲み会なども含めて一緒に時間を過ごすという要素が、多かれ少なかれあります。

その中で、どういう関係を作るか、どういう場所やタッチポイントでそれをうまく牽引するべきかという話でした。

そして浄さんには、アカデミックな視点から、「理解はできん」ということを投げ込んでいただきました。

そもそも生物学的に、自己は結構強いものである。

しかし、腸内はほぼ無菌状態から始まり、色々な菌を取り込んで、それらの菌が共生することで、人それぞれの特徴となっているということでした。

シーズン5でゲストに呼んだメタジェンの福田 真嗣さんが、「人は結局、腸内細菌の乗り物であり、我々の意思すら、腸内細菌にコントロールされている」と言っていましたよね。

井上 過激派でしたね(笑)。

村上 過激派意見もありましたが、お腹の中に1つの叢(そう)、世界ができている。

井上 そうそう。

村上 社会と同じようなものが、ゼロから、私の体内に作られているというのは結構面白いし、相互作用の作り方も、研究してみると面白いのではないかと思いました。

できればシーズン11で再会しましょう

村上 ということで、残念ながら、そろそろお開きの時間となりました。

このセッション、11回目があるかどうかは正直、分かりません。

しかし、皆様にできることが1つだけあります。

(会場笑)

ICCサミットにはアンケートというものがあり、その評価によっては、次回シーズン11としてまたお会いできることになります。

私は個人的に、皆さんに再び会いたいと非常に強く思っておりますので…。

井上 ここで共生をね。

村上 Co-Creationのためには、このセッションは必要であると。

井上 共に生きたいと。

村上 ということで、このへんでお開きとしたいと思います。

皆さん、ご静聴ありがとうございました。

スピーカーの皆さんも、ありがとうございました。

▶編集注:ICCサミット FUKUOKA 2024にて「人間を理解するとは何か(シーズン11)」の開催が決定しました。ぜひご期待ください!

(終)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成

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