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「最高の組織文化・ハイモチベーション組織を創る」【F16-3A】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!11回シリーズ(その4)は、佐竹食品の梅原さんに事業の概略と目指しているビジョン等についてお話しいただきました。急成長のスーパーマーケットのストーリーです。是非御覧ください。
ICCカンファレンス FUKUOKA 2017のプラチナ・スポンサーとして、Motivation Cloud (Link and Motivation Inc.) 様に本セッションをサポート頂きました。
ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。
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登壇者情報
2017年2月21日・22日・23日開催
ICCカンファレンス FUKUOKA 2017
Session 3A
最高の組織文化・ハイモチベーション組織を創る
Supported by Motivation Cloud(Link and Motivation Inc.)
(スピーカー)
青柳 智士
株式会社VOYAGE GROUP
取締役 CCO(Chief Culture Officer)
梅田 優祐
株式会社ユーザベース
代表取締役 共同経営者
梅原 一嘉
佐竹食品株式会社/株式会社U&S
代表取締役社長
長谷川 敦弥
株式会社LITALICO
代表取締役
(モデレーター)
麻野 耕司
株式会社リンクアンドモチベーション
執行役員
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▶ 「最高の組織文化・ハイモチベーション組織を創る」 の配信済み記事一覧
麻野 続いて佐竹食品の梅原さんにも、どんな事業でどんな文化なのかをお伺いできればと思います。
梅原一嘉氏(以下、梅原) 僕はスーパーマーケットをやっています。
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梅原 一嘉
佐竹食品株式会社/株式会社U&S
代表取締役社長
1975年、大阪府に生まれる。平成5年、地域密着型の総合食料品スーパーの佐竹食品㈱入社。平成12年同社取締役に就任。平成16年、㈱U&Sを設立、同社代表取締役に就任し、神戸物産が展開する「業務スーパー」のフランチャイズに加盟。平成18年には佐竹食品㈱代表取締役に就任。“Foods Market SATAKE”と“業務スーパーTAKENOKO”、業務形態は異なれど、佐竹グループが掲げる“企業理念ありがとう”を柱とし、グループ全体で1,800人を超える従業員たちとともに、抜群の鮮度・豊富な品揃え、常にありがとうの理念が実践され、多くのありがとうワードが集まり続けている場所『日本一楽しいスーパー』を目指して日々奮闘を続けている。現在全39店舗を展開中。
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皆さまもよく行ったことがあるような普通のスーパーマーケットなんですが、我が社は大阪と横浜を中心に運営していて、「日本一楽しいスーパー」を我が社のビジョンといて掲げています。
主婦の眉間のシワを取る「日本一楽しいスーパー」
梅原 実はこの場はアウェイなので、すごくみんな怖い顔して見てるな、と今思ってるんですけど、、
(会場笑)
スーパーというのは皆さんのイメージだとパートさんがレジを打ってて、作業のように買い物に行く場所で、事実そうなんですよ。
主婦の方の頭の中にあるのは、常に「今日の晩御飯なんにしよう」「明日弁当いるって言ってたな」とか、旦那や息子に「何食べたい」と聞いても、必殺技が返ってくるんですよね、「何でもいい」となる。
「それが一番困るのよ」と言って我々の店に来るんです。
みんな眉間にしわを寄せてるんです、お客様は。
商品を睨みつけながら「何買おう、何買おう」と歩いてるんですよね。
僕等は日本一楽しいスーパーとして、その眉間のシワを取ってやりたいと思ってます。
笑顔で楽しくお買いものできるスーパーマーケットがあってもいいんじゃないか。
でないと、どうしても我々の業界って価格競争に走っていくんですよね。卵が98円で向かいのスーパーが売ってるからこっちは88円でやるぞ、と。
そうじゃなくて、笑顔で楽しくお客様がお買い物できる、そんな場を僕等が提供できるんじゃないか、というところから始まりました。
大切にしていることで言いますと、ビジョンを非常に大切にしています。
「日本一楽しいスーパー」、先程も梅田さんがおっしゃってましたけど、ここに共感できなかったらうちの会社は無理なんですよ。
やってみたいかやってみたくないか、というところだけは最初に非常にチェックします。
ビジョンを実現する「ありがとうの理念」
ビジョンを実現するために我が社は理念があると考えているので、このビジョンを実現するために、6つの基本姿勢と4つの商売力、そして、たった1つのオリジナリティ、それが「ありがとうの理念」としてまとまっています。
出所:佐竹食品 企業理念
この理念を理解して頂くために入社後半年以内に3日間、パートさんまでほぼ全社員に講習を受けてもらいます。
それを理解してもらった上で現場に入って商売にチャレンジしてもらう、ということをやっています。
麻野 ちなみに、どんな社風、どんな文化なんですか。
梅原 社風でいくと、明るいですよ。
日本一楽しいスーパーを作ろうとなった時に、「楽しさ」というのを非常に考えたんです。
研究とまではいかないけれど、スーパーマーケットに求められる「楽しさ」というのは、テーマパークとかに求める「楽しさ」と全く違うんです。
何故かというと、スーパーマーケットは2日に1回ぐらい行くわけですよ。
うちのヘビーユーザーのお婆ちゃんとかだったら1日3回とか来るんですよ、本当に。
1日3回、しかもそこの場所に20年、30年住んでると、30年間1日3回ずーっと来続けるところをどう楽しくするか、じゃないですか。
うちも「ゆるキャラ」を作って今度ゆるキャラグランプリに出そうと思ってるんですけど、半年に1回ぐらい「ゆるキャラ」に店長が入って店の中を歩いたりするんですね。
これは半年に1回だと、1日3回来るおばあちゃんも喜んでくれるんですが、どこかの何とかマウスみたいに毎日着てると、多分そのおばあちゃんは「あんたも大変やな」というふうになっちゃうじゃないですか、飽きちゃうんですよ、それに。
なので、そこからの楽しさで考えた時に、我が社が考えているのはコミュニケーションなんです。
常に「お母さん、どこに行ってきたの」と言って、「今日何食べようかな、晩御飯決まってへんねん」という会話をする、僕等の中でコミュニケーションがとれるスタッフが優秀な人材だと思っています。
商売以外のコミュニケーションが取れるか
梅原 しかも、商売のコミュニケーションではなくて、商売以外のコミュニケーションで、そこまでとれてくると最終的にはうちのファンになってくれます。
僕等が作りたい「日本一楽しいスーパー」ができ上がってくるというのは、「たくさんのファンがいる状態」と定義付けています。
麻野 サービス業で毎日顧客と接点を持つので、顧客にコミュニケーションを楽しんでもらうというのがビジネスのポイントで、その実現に向けてまずは社内もコミュニケーションを楽しもう、という文化があるということですか。
梅原 そうですね、そういう文化はあると思います。
麻野 なるほど、ありがとうございます。
▶【参考情報】 梅原氏のインタビュー「モチベーションクラウドは、組織戦略だけでなく事業戦略の起点」
(続)
編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/城山 ゆかり
続きは LITALICO長谷川氏が考える多様性を尊重する組織 をご覧ください。
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【編集部コメント】
続編(その5)では、LITALICO長谷川さんに事業戦略と組織文化のリンクについてお話しいただきました。社会性あふれるメッセージをいただきました。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。
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