スキル偏重型採用で大失敗!ウィルゲート吉岡氏が学んだ「心」の重要性【F17-9F #4】 – INDUSTRY CO-CREATION(ICC)

スキル偏重型採用で大失敗!ウィルゲート吉岡氏が学んだ「心」の重要性【F17-9F #4】

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「今、モチベーションクラウドが熱い」【F17-9F】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!10回シリーズ(その4)は、ウィルゲート吉岡さんに、創業期からの組織人事の失敗とそこからの学びについてお話いただきました。是非御覧ください。

ICCカンファレンス FUKUOKA 2017のプラチナ・スポンサーとして、Motivation Cloud (Link and Motivation Inc.) 様に本セッションをサポート頂きました。

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ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級の招待制カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。参加者の募集を開始しました。

F17-9F 登壇者情報

その1はこちら:【新】今、モチベーションクラウドが熱い!【F17-9F #1】
その2はこちら:「組織が事業の成長についていけなかった」ラクスルが経験した組織の”成長痛”【F17-9F #2】
その3はこちら:「人事制度に経営者の魂をこめよ」ラクスルを変えた組織のPDCA【F17-9F #3】

麻野 では、吉岡さん(モチベーションクラウドをどのように使っているか)お願いします。

吉岡諒氏(以下、吉岡) よろしくお願いします。

ICC FUKUOKA 2017 Session9F

吉岡 諒
株式会社ウィルゲート
専務取締役 共同創業者
 
2006年6月に代表小島と共に株式会社ウィルゲートを設立。2010年に慶應義塾大学経済学部を卒業。2012年に記事作成特化型クラウドソーシング「サグーワークス」、2014年に暮らしのアイディア投稿プラットフォーム「暮らしニスタ」をリリース。現在はコンテンツマーケティング事業部の最高責任者、暮らしニスタとサグーワークスの管掌役員を務める。

弊社はリンクアンドモチベーションさんとのお付き合いはすごく長くて、2012年12月にモチベーションサーベイを取らせてもらいました。

当社は2006年設立で、学生ベンチャーで19才の時に立ち上げた会社です。

永見さんのお話にとても共感したのですが、一度資金調達をした後に、自分たちが学生だったこともあり、私たちもスキル偏重型の採用をしていました。当時少人数で結構儲かっていたので一気に中途社員を社員数が30名になるまで採用しました。

その後、中途社員を全くマネジメントできずに二期目で3,000万円ほど営業赤字を出して、投資家から怒られたということもありました。

マネジメントできなかったのも、そういう意思決定をしたのも自分たちなので、入ってくれた中途メンバーのことを悪くいうつもりは全然ないのですが、ピンチの時にその人の真の姿が見えるということを知り、光と闇を見ました。

技術に心はついてこないけれど、心に技術はついてくる

吉岡 それ以来、採用のキャッチコピーとして「技術に心はついてこないけれど、心に技術はついてくる」と経営陣が言うようになり、リンクアンドモチベーションさんでいうところの「採用段階のエントリーマネジメント」をしっかりやるようになりました。

2008年に30人から10人まで組織を縮小し、そこからは非常に業績が良くなり、2012年には100人まで成長したので、4年で10人から100人に増えたという状況です。

10人から100人の社員の増やし方は新卒採用が中心でした。

2011年の社員数が20人ぐらいだった時に11名の新卒を採用し、40人ぐらいになった時に18名の新卒を採用するということを繰り返したので、当時のことをあえて悪くいうと、「若いサークル集団」のような組織になっていて、事業としては数字は伸びているものの、事業の変革期に差し掛かっていました。

当社は創業時にはSEO事業を、今はコンテンツマーケティング事業を行っていて、ライター15万人が登録するクラウドソーシングサービス(サグーワークス)を運営しています。

ICC FUKUOKA 2017 Session9F

2012年頃はGoogleのアルゴリズム変動が大きくて、SEO事業も盤石とはいえず、どうなるんだろうという不安がありました。

また、当時は新規事業で始めたメディア事業で1年半ぐらいで月間売上が3,500万円ぐらいに急成長した事業があったのですが、我々の管理不行き届きで情報漏えいの事故を起こしてしまい、その事業が失われてしまいました。

その直後に1回目のサーベイを取ったのですが、かなり最悪なシチュエーションの時だったにもかかわらずスコアが65.7でした。

坂本 そんなに悪くないですよね。

吉岡 そうなんですよ。

「一緒に働きたい」と思える人を採用していったので雰囲気は良かったのですが、若いメンバーを中心にいきなり100人増やしたので、組織に悪いところがないはずがないと結構怯えていたんです。

それで、会社の健康診断のようなサービスをしっかりと行わないとダメなんじゃなかろうかと思っていた時に、縁があってリンクアンドモチベーションさんとお会いし、サーベイを取ってみた、というところです。

1回目を最悪なタイミングで取ったということもあり、その後も半年に1回サーベイを取り続けたんですが、その後はトントン拍子に偏差値が上がっていき、2014年3月は65.5、2014年8月は70.9でした。

坂本 すごい、偏差値70。

麻野 うなぎ上りですね。

吉岡 ベストモチベーションカンパニーアワードで表彰いただいたんですが、ここからスコアが転げ落ちていきまして、2015年3月が59.3と11ポイント下がり、2015年の9月はさらに下がって56.2、2016年の3月は少し戻って58.1という数値になり、2016年8月が69.9でまた70近くに戻ってきた、という感じです。

坂本 1回谷底まで落ちたんですね。

ICC FUKUOKA 2017 Session9F「ベストモチベーションカンパニーアワード2017」 表彰式の様子(出所:ウィルゲートWebsite

(編集注:ウィルゲートは「ベストモチベーションカンパニーアワード」2014・2015でも表彰)

多角化に失敗した結果、「会社の未来が見えない」

吉岡 最初はSEO事業に一点特化して大きくなった後、SEO事業の売上構成比が高すぎてGoogleの変動が激しかったので、新しい事業に移行していかないと会社が続かないのではということで、新規事業を同時に4つぐらい走らせて、よくリンクアンドモチベーションの小笹会長が言っているグーパーチョキのお話の通りにグーをパーにして一気に多角化していました。

例えばクラウドのPOSレジ事業みたいなのにもチャレンジしていたんですが、多角化した事業はほとんどこけてしまいました。

坂本 全然違う領域に行ったんですね。

吉岡 はい。1年で営業赤字7,000万円ぐらい出して撤退したんですが、そういう状況だったので社員から見た時に、うちの経営陣は何してるんだという気持ちがあったのではと思います。

戦略のスコアがものすごく低く出て、「会社の未来が見えない」という形になっていたので、改めて中期戦略をしっかりと練り直し、繰り返し社員に戦略を伝えていきました。

当時の戦略面のスコアが3.1、これは納得感の方ですね、今は3.7ぐらいになってますし、戦略、目標の発信と伝達が3.2だったのが、今は4.3になって1ポイント以上あがっています。

当時はウィルゲートが今後どうなっていくという戦略を社員に伝えていなかったので、それを繰り返し伝えているところでした。「発信と伝達」は2015年の9月あたりに4.2という高いスコアになっているのですが、納得感が3.4ということで、経営陣が繰り返し伝えているものの社員は納得していないという状況が続いていました。

これは、SEO事業からコンテンツマーケティング事業に一気に変える時に、本当に成功するんだろうかという不安の表れで、事業が成長して実感を掴んでいくのと同時に数字が改善されていきました。

ただ、全社の取り組みだけではなく、当社は部門ごとの取り組みを頑張りました。スコアが偏差値70.9から59.3になった時にやばいと感じて、しっかりとこういった形で分析を行いました。

特に低い項目に関しては、営業部門には営業部門の課題があり、開発部門には開発部門の課題があるので、全社一律でやるというより、部門ごとにプロジェクトリーダーを立てて、かつ社員に公募で「是非この課題を解決したい」という立候補者を募り、プロジェクトチームを作ってやっていきました。

ここにはかなり力を入れてやっていましたね。

サーベイを入れた最初のころは割と打てば響くというか、健康診断の結果に応じてやれば改善するという感じでした。ところが、資料のような取り組みを行った次のサーベイは絶対上がるだろうとリンクアンドモチベーションさんと話していたのですが、悲しくも偏差値59.3から更に56.2に下がったんです。

麻野 あの時の感じは忘れられないですよね、報告の時の気まずさ。

「施策の効果が出ていない」が分かることも価値

永見 悲しい感じなんですか。

麻野 それも意味があると思っているんです。

ICC FUKUOKA 2017 Session9F

ラクスルの場合は、スタイルを作って合宿に行って理念、戦略に取り組み、スコアが上がったので次のステップにいけますよね。

ウィルゲートはやってもその時上がってないので、まだ留まって取り組まないといけないという判断ができます。

何か施策を行って、効果が出てないということが分かる、ということもモチベーションクラウドの価値かもしれません。

坂本 「やって満足」で終わらない、ということですね。

吉岡 永見さんがおっしゃっていたタイムラグがあるというのはその通りで、事業の波もあるので、逆に組織の取り組みをしてなかったら悪い時に踏ん張りきれなかったし、崩壊していたと思いますね。

ただ、メンタル的には「これだけやったのに下がるのか」というのが当時は衝撃的でした。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/横井 一隆/戸田 秀成/城山 ゆかり

続きは モチベーションクラウドは組織の健康診断である をご覧ください。

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【編集部コメント】

続編(その5)では、ラクスル・ウィルゲートの事例を踏まえて、モチベーションクラウドの活かし方についてリンクアンドモチベーション麻野さんにお話いただきました。驚きのデータを多数ご紹介頂きました。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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