ICC FUKUOKA 2024のセッション「社内情報を制する!会社の成長のための「Notion」活用術~経営者たちがナレッジ活用のWHY/HOW/SO WHATを語ります~」は、Notionを使いこなす経営者たちが集結! 全6回の①は、モデレーターの村上 臣さんを中心に、Notionの概要を紹介。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット KYOTO 2024は、2024年9月2日〜 9月5日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターは Notion です。
▼
【登壇者情報】
2024年2月19〜22日開催
ICC FUKUOKA 2024
Session 8D
社内情報を制する!会社の成長のための「Notion」活用術~経営者たちがナレッジ活用のWHY/HOW/SO WHATを語ります~
Sponsored by Notion
(スピーカー)
岩崎 由夏
YOUTRUST
代表取締役CEO
宮城 徹
UPSIDER
代表取締役
西 勝清
Notion Labs Japan合同会社
ゼネラルマネジャー アジア太平洋地域担当
松本 勇気
LayerX
代表取締役CTO
(モデレーター)
村上 臣
▲
▶「社内情報を制する!会社の成長のための「Notion」活用術~経営者たちがナレッジ活用のWHY/HOW/SO WHATを語ります~」の配信済み記事一覧
ナレッジ管理の先駆者が「Notion」を紹介
村上 臣さん(以下、村上) よろしくお願いいたします。
村上でございます。
▼
村上 臣
青山学院大学理工学部物理学科卒業。大学在学中に仲間とともに有限会社「電脳隊」を設立。 2000年8月、ピー・アイ・エムとヤフーの合併に伴いヤフー入社。 2011年に一度退職した後、再び2012年4月からヤフーの執行役員兼CMOとして、モバイル事業の企画戦略を担当。 2017年11月に8億人超が利用するビジネス特化型ネットワークのLinkedIn(リンクトイン)日本代表に就任。日本語版のプロダクト改善、利用者の増加や認知度向上に貢献し、2022年4月退任。 ポピンズ 及びランサーズの社外取締役ほか複数のスタートアップの戦略・技術顧問も務める。 主な著書に『転職2.0』(SBクリエイティブ)・『Notionで実現する新クリエイティブ仕事術』(インプレス)がある。
▲
今日スポンサーのNotionが選んだのは、「社内情報を制する!」というテーマで、ナレッジ管理とは何かという話を中心にお送りしたいと思います。
皆さんも日々ナレッジ管理をされていると思いますが、どのツールも一長一短でなかなか最適解がないですし、企業の規模やカルチャーによっても、どういう方法が良いのか、どれくらいの情報を社内に流通させるべきなのかが、変わります。
経営陣としては社外秘情報や経営に関する情報にはアクセスコントロールが必要ですが、必要な情報がタイムリーにシェアされる、風通しの良いカルチャーも目指したいですよね。
そこで、ナレッジ管理の先駆者であるお三方とNotionの西さんをお招きし、WHY/HOW/SO WHATと書いている通り、根掘り葉掘り聞いていきたいと思います。
まず会場の皆さんの中で、Notionを知っているという方はどれくらいいらっしゃいますか?(挙手を促す)
すごい!
9割ほどの認知度ですね。
ちなみに、毎日使っているという方はどれくらいいらっしゃいますか?(挙手を促す)
あまり手が下がらないですね。
では、「Notionのことは聞いてくれ、お気に入りの機能もあるぞ」という方はいますか?(挙手を促す)
ちょっとハードルが上がりましたかね(笑)。
今日の登壇者は、そういうナレッジにもあふれていますので、ぜひ勉強していただければと思います。
なぜ私がNotionのモデレーターをしているのか、と思われるかもしれません。
まず、西さんは前職LinkedInの同僚でして、今回スポンサーをするにあたり、モデレーターを依頼されたからです。
また、僕はLinkedInでは日本のカントリーマネージャーを務めていたのですが、インドのカントリーマネージャーだった人が今、NotionグローバルのCOO(アクシェイ・コターリ氏)なのです。
当時、セールスではない、プロダクトを管理するカントリーマネージャーは世界で2人だけだったので、彼とは仲が良かったのです。
そういう縁があり、LinkedIn時代にNotion創業者の2人にアドバイザーのような形で関わり始め、フィードバックを依頼されることもあったので、かなり初期の頃のNotionを使う機会に恵まれていました。
▶リンクトイン日本代表 村上臣さんは膨大な知識をNotionでインプット(Notion)
最初は使いにくかったですし(笑)、今のNotionも、とっつきにくい面があるかもしれませんが、Notionについての解説本『Notionで実現する新クリエイティブ仕事術』の出版もしたので、今回モデレーターを務めさせていただいています。
熱量高いコミュニティが存在
村上 今Notionは、コミュニティがすごく盛り上がっています。
スライドの左下、僕の本も挙がっていますが、「コミュニティによる出版」とあります。
色々な人が、勝手にNotionについての本を出版する感じで、オンライン、オフライン含めてコミュニティがあり、クリエイターズエコノミーもできています。
▶Notion Community in Japan(Notion)
色々なところで、ユーザーの熱量によって伸びているように思いますが、西さん、いかがでしょうか?
会社としても、きっとコミュニティをすごく大事にしているのではと思います。
西 勝清さん(以下、西) アメリカでは、product-led growthの後はcommunity-led growthだと言われています。
▶Community-led Growth:コミュニティがテック企業の成長に不可欠なワケ(BRIDGE)
▼
西 勝清
Notion Labs Japan合同会社
ゼネラルマネジャー アジア太平洋地域担当
2020年9月より日本1号社員としてNotionに入社。現在はアジア太平洋地域代表として、営業・マーケティング活動を始めビジネスオペレーション全般を担当。Wiki、ノート、ドキュメント管理、プロジェクトマネジメント全てをオールインワンで行え、かつ柔軟性の高いツールで企業がより高い生産性を実現することをサポートしている。 大学卒業後、シスコシステムズへ入社。セールス部門で多数の大手企業のグローバル展開プロジェクトに貢献後、社長室戦略チームにてアジア太平洋地域における事業企画や戦略策定を経験。 2012年 LinkedIn Japanに立ち上げメンバーとして入社後、人事向け法人営業部門を統括し、日本国内でのユーザー及び顧客層拡大に貢献。2019年 WeWork Japanに入社し、営業シニアディレクターとして戦略と組織を構築。日本発の製品を開発し、事業拡大を牽引。 福岡出身、オランダ・エラスムス大学ロッテルダム経営大学院にてMBA取得
▲
広義では、今日ここにいる皆さんに対しても、「コミュニティ・ミートアップにようこそ」という感じです(笑)。
村上 そうですよね。手も挙がっていましたし、もう皆さんコミュニティメンバーですよね。
西 Notionが会社として出版している本は1冊もないので、出版されているものは全てユーザーが書いたものです(笑)。
村上 確かに。
西 次は、松本さんあたりが出版ですかね(笑)。
松本 勇気さん(以下、松本) 料理本を出しましょうかね、Notionで情報をまとめているので。
▼
松本 勇気
株式会社LayerX
代表取締役CTO
東京大学在学時に株式会社Gunosy入社、CTOとして技術組織全体を統括。またLayerXの前身となるブロックチェーン研究開発チームを立ち上げる。2018年より合同会社DMM.com CTOに就任し技術組織改革を推進。大規模Webサービスの構築をはじめ、機械学習、Blockchain、マネジメント、人事、経営管理、事業改善、行政支援等広く歴任。2019年日本CTO協会理事に就任。2021年3月よりLayerX 代表取締役CTO就任。開発や組織づくり、及びFintechとAI・LLM事業の2事業の推進を担当。
▲
村上 Notionでまとめている料理情報を、Notion活用術と共に本にするのはどうでしょうか。
松本 できますね、それ(笑)。
ユーザーファーストで継続的に改善
村上 そう、「Notionで作る美味しい料理」みたいなタイトルで、ぜひお願いしたいですね(笑)。
今かなりアップデートもされていて、去年(2023年)のリリース回数が90回というのはすごいですね。
西さん、これはどういうことなのでしょう?
グローバルで規模も大きくなっていますし、かなり頻繁にアップデートしているようですが。
西 ソーシャルを含めてコミュニティからの声を集めて、それに基づき開発をしています。
私が入社してから3年半ですが、この勢いが衰える傾向はないですね。
村上 元同僚のCOOは、「自分はCOOだけど、お客様に直に接して声を聞いてプロダクトに反映している」と言っていましたが、それは本当なのでしょうか?
西 ユーザーインタビューがしたいと、今でも経営陣から言われますね。
村上 それはなかなかパワフルですよね。
Notionは日々進化しつつ、ユーザーファーストに改善されているプロダクトですので、その点が使いやすさに表れているのかなと思います。
Notionは京都生まれのツール
村上 これは有名な話ですが、西さん、説明をお願いできますか?
西 はい。スライドに写っているのは、Notion創業者のアイバン(・ザオ氏)とサイモン(・ラスト氏)です。
「そのへんにいるあんちゃん」ですよね(笑)。
村上 まさに(笑)。
西 2人は2015~2016年に他のツールを作っていましたが、うまくいかなかったので一回それは中止し、10人ほどいた社員を解雇し、一からやり直すことにしました。
京都に行ってみたいという思いから、京都の古民家をAirbnbで借りて、下着姿で一日中コーディングをしてできたのがNotionです。
▶メールインタビュー『Notion』CEO Ivan Zhao氏に聞いた、開発に明け暮れた日々で京都が教えてくれたもの(Kyo-working)
つまり、1行目のコードは日本で書かれているので、Notionは外国製ではなく日本のツールです。
村上 まあ、実質そうですね(笑)。
岩崎 由夏さん(以下、岩崎) いや、それはさすがに無理がありますよね(笑)?
▼
岩崎 由夏
株式会社YOUTRUST
代表取締役CEO
大阪大学理学部卒業後、2012年株式会社ディー・エヌ・エーに新卒入社し、2016年子会社ペロリに経営企画として出向。採用担当として経験を積む中で、求職者にとってフェアでない転職市場に違和感を覚え起業を決意。「日本のモメンタムを上げる 偉大な会社を創る」というビジョンを掲げる、株式会社YOUTRUSTを2017年に設立。2018年4月にリリースしたキャリアSNS「YOUTRUST」は、信頼できるつながりからキャリア・オポチュニティに出会えるサービスで、累計ユーザー数は約20万名。同時に転職潜在層が集まるSNSの独自性を基盤にしたHR Tech SaaSも法人向けに展開。
▲
村上 1行目は日本で書かれているので、start from Japanで良い気がしますけどね。
最初のプロダクトがうまくいかなくて、ピボットしたということですよね。
合宿をする中でNotionのアイデアが出てきて、コードを書き始めて今に至るというのは、なかなか面白い話です。
最初の頃、Notionのサンフランシスコのオフィスに遊びに行った時に…あれ、今はスリッパ文化…?
西 いえ、土足になりました。
村上 アメリカにかぶれて(笑)!
最初は、日本で生み出されたからと、オフィスにも日本のカルチャーが反映されていました。
アメリカ人は靴を脱がないですが、当時、来客用の無印のスリッパが並んでいて、「うちの会社はスリッパに履き替えてもらうんだ」と言っていました(笑)。
面白いなと思った記憶があります。
イントロはこれくらいにして、本題に移りましょう。
(続)
編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美