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「モバイル動画メディアの今後を徹底議論」【K17-5B】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!8回シリーズ(その7)は、会場からの質問に答え、動画広告のプラシングロジック・ブランディング広告における代理店との関係性について議論しました。ぜひ御覧ください。
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2017年9月5日・6日・7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2017
Session 5B
モバイル動画メディアの今後を徹底議論
(スピーカー)
明石 ガクト
ワンメディア株式会社
代表取締役
荒波 修
株式会社GYAO
代表取締役社長
小池 政秀
株式会社サイバーエージェント
常務取締役
高松 雄康
株式会社オープンエイト
代表取締役兼CEO
(モデレーター)
坂本 達夫
AppLovin
Director, Business Development
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最初の記事
【新】モバイル動画メディアの今後を徹底議論!【K17-5B #1】
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AbemaTVなどのモバイル動画メディアにおける広告ビジネスを徹底議論!【K17-5B #6】
本編
坂本 会場の方はご質問ないでしょうか。お願いします。
質問者1 株式会社Gamewithの眞壁 と申します。今日はありがとうございます。
各社さんは動画の広告で収益を上げるにあたり、動画広告のプライシングについて、そのロジックを教えて頂きたいです。
また、どういうバリューを出せばその価格が上げられるとお考えなのかも教えて頂きたいです。
坂本 それはGamewithさんが自社メディアで動画を使ってマネタイズする時のプライシングと、どうやったらその価値を上げられるのか、ということですね。
質問者1 はい、そういうヒントも頂ければと思って。ありがとうございます。
坂本 高松さんいかがでしょうか。
動画広告におけるプライシングロジック
高松 大体決まっていて1ビュー3円から5円の間で値付けは動いています。当然バナーの100倍くらいの金額ですが、大体決まっています。
バーティカルで見ると大体それくらいです。
いわゆるCPI(Cost Per Install=アプリケーション広告などにおけるインストールあたりの単価)とかDSP系の動画だと非常に安くてバナーと変わりません。
グーグル等だとバナーと変わらないですからね。
坂本 見た目が動画になっただけというような。
高松 その金額が付くのはブランディングだけですね。
坂本 逆に言うと、グーグルにバナーを載せるという感じのところでもっと価格を上げようと思うとブランディング系に行く必要があるということですね。
高松 ブランディングに行く以外は中々CPIは合わないと思います。
坂本 他の皆さんはいかがですか。
小池 僕たちはテレビやその他のメディアさんを参考にさせて頂きながら、基本的にはブランディングのクライアントのみをターゲットに単価を設定しています。
これくらい取れないときついというよりは、自分たち視点のみでまずつけて、お話しながら最適化していっている感じです。
荒波 弊社も予約型で、ある塊でいくらという形で販売しています。しかし本当にそれだけで良いのかというのは今後もう少し考えていった方が良いのかとは思っています。
高松 再生単価ですか。
荒波 基本的にはブランドパネルみたいなものですね。
ただGYAOの場合はインストリーム広告で、良い悪いは置いておいてスキッパブルではないので、視聴完遂率は高いですね。
明石 弊社はコンテンツのスポンサードしかやっていないので、制作費というのは中に含まれれています。
視聴単価という話ではなく、近いのは記事広告やタイアップ広告等です。
今日の一つ前のセッションでコルクの佐渡島さんがとても良いことをおっしゃっていました。
「価格とは横を見て決定される」ということです。文庫本は600円、新書は1500円、漫画は400円と普通は思いますよね。
記事広告で今一番プレミアムなものは150万円くらいです。動画のタイアップをやった場合どのくらいになるかというと、倍くらいの値段にしました。
だからやろうとしていること、売ろうとしているものが、同じようなファンクションで売られている他のものと比べてこれくらい効果があるからこうだという感じで値段は決めてしまえば良いのかと思います。
坂本 このような感じですが、ご参考になりましたでしょうか。
質問者1 参考になりました。ありがとうございます。
坂本 ありがとうございます。では後ろの方お願いします。
ブランディング広告で代理店を通すか・直販か
質問者2 グロースハックスタジオの広岡と申します。
ターゲットがブランディング広告の場合は、大手広告代理店の利権があるというか、いわゆる直取引でという形ではない流通(代理店)を使わないと、クライアントになかなか届かないイメージがあります。
それについては皆さんもそのような認識でらっしゃいますか。
それとも構造的に直販になっていくということがイメージできているのでしょうか。その辺を教えて頂きたいです。
小池 おっしゃた通りで、既存のブランディングの素材を持たれているクライアントさんに接触する時は電博さんの協力は必須になってきているので、この1年間はとてもお世話になっておりました。
後はその中で直接クライアント様と話す機会が増えれば増えるほど、よりこのコンテンツでやりたいとか熱くなってくることがあります。
そこで接触としては直接ですが、販路としては各代理店様というのが増えてきているのが実際のところです。
高松 面白いのは既存のCMベースで発注をもらう場合はどうしても総合代理店を通さざるを得ないことです。
色々な問題があります。単純に代理店が握っているということもありますが、権利の問題等もあるので、そんなに簡単に直販ができるレベルではありません。
ただ最近増えてきているのは、スマートフォンの動画広告で何を流すべきかについて、有名なナショナルクライアントが悩み始めているがゆえのケースです。
やはりテレビの大画面で流すのと、スマートフォンの小さい画面で流すのでは違います。
そこに対して直接相談を受けながら制作も入っていくと直接扱いがもらえます。そういうことが弊社の傾向として増えてきています。
坂本 明石さんのところはその意味では、オーダーメイドで一つずつという形だと思うのですが、商流としては電博さんみたいなところを挟むのですか。
明石 弊社の場合はインバウンド(広告主から問い合わせをもらうこと)が多いです。要するに自社の動画自体がセールスマンな訳です。
僕たちの動画を見て特徴のあるものがやっていれば「これはONE MEDIAの動画だ」となり問い合わせがきます。
代理店から連絡があることもあり、広告主から依頼されて代理店から問い合わせがあることもあり、様々ですが。
ブランドのお客さんが欲しいのであれば、ブランドに相応しい動画をやるしかありません。
逆はありません。ブランドのお客さんを取ってから相応しい動画を作るということは無理で、相応しい動画をやり続けているからブランド(広告の需要)が来ます。
僕はそう思ってやっています。
坂本 ありがとうございます。
(続)
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続きは 【終】AbemaTV・GYAO・ONE MEDIA・ルトロン…動画メディア市場を創る男たちが熱い【K17-5B #8】 をご覧ください。
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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/立花 美幸
【編集部コメント】
最近FacebookでよくONE MEDIAの動画を目にします(私がページにいいねを押しているからなのですが)。あの動画も”セールスマン”な訳ですね。(立花)
続編もご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。
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