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ベースフードは「完全栄養食」D2Cサービスから“世界の栄養インフラ企業”を目指す!(ICC FUKUOKA 2019 CRAFTED カタパルト)【文字起こし版】

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ICCサミット FUKUOKA 2019 CRAFTED カタパルトに登壇いただいた、ベースフード 橋本舜さんのプレゼンテーション【ベースフードは「完全栄養食」D2Cサービスから“世界の栄養インフラ企業”を目指す!】の文字起こし記事をご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うためのエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2019は2019年9月2日〜5日 京都での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2019 プレミアム・スポンサーのLexus International Co.様にサポート頂きました。


【登壇者情報】
2019年2月19日〜21日開催
ICCサミット FUKUOKA 2019
Session 8B
CRAFTED CATAPULT
豊かなライフスタイルの実現に向けて
Sponsored by Lexus International Co.

(プレゼンター)
橋本 舜
ベースフード株式会社
代表取締役
公式HPSTARTUP DBLinkedInページ

1988年生。東京大学教養学部卒。株式会社DeNAに新卒入社。月商10億円規模のソーシャルゲームのプロデューサーを経て、新規事業部署に移り、駐車場シェアリングサービスのakippaの立ち上げ支援、及び、自動運転タクシー・バスの開発を行うロボットタクシーの立ち上げに従事。2016 年6月に退職し、ベースフード株式会社を創業。「主食をイノベーションして 健康を当たり前にする」をビジョンとし、世界初の完全栄養の主食”BASE PASTA”を開発。販売開始後、日本のAmazonで食品人気度ランキング1位を獲得。現在は、Direct to Consumer × Subscription という販売手法を中心に、国内でのさらなる普及と海外展開の準備を進めている。

「ICC FUKUOKA 2019 CRAFTED カタパルト」の配信済み記事一覧


橋本 舜氏 弊社のミッションは、「主食をイノベーションして健康を当たり前に」です。

まずは商品のムービーをご覧ください。

弊社は、小麦の全粒粉やチアシード、昆布などをブレンドして、栄養士さんが作るのと同じ栄養価の麺「BASE PASTA(ベースパスタ)」を作り、販売しております。

前年比10倍成長の「完全栄養食」D2C販売ビジネス

ビジネスモデルは、次のとおりです。

弊社で開発した商品を委託工場で生産していただき、それを委託倉庫で保管します。

お客様にはウェブサイトやスマートフォン等を通してご購入いただき、その情報を倉庫と連携することで、商品をお客様のご自宅まで直接お届けします。

定期購買がメインとなっており、毎月お届けしています。

このように製造から小売まで行っていることにより、お客様には様々なメリットを提供することができます。

まず、ユニークな商品を受け取ることができます。

また、トータルのカスタマー・エクスペリエンス(CX)を高めることができ、そして食品において重要な「作り手の顔が見える」という安心感があります。

定期購買が中心ですので、健康において最も難しい「続けること」を可能にします。

さらに主食というのは大変重たいものですが、スーパーに毎回買いに行く手間を省くことができます。

次に実績についてです。

昨年のスタートアップ・カタパルトで準優勝させていただきました。

▶︎参考:BASE FOODは、完全栄養パスタ「BASE PASTA」から主食にイノベーションを起こしていく(ICC FUKUOKA 2018)【文字起こし版】

当時でも十分な実績がありましたが、そこからさらに順調に定期購買者数、EC売り上げを伸ばし、ともに1年間で10倍に成長しています。

主食のイノベーションで日本の「健康格差」を解決する

弊社のミッションは「主食をイノベーションして健康を当たり前に」です。

そして今、私たちが取り組んでいる問題は「少子高齢化による社会保障費の増大」です。

私は今30歳ですが、これは私たちの世代が取り組まなければいけない問題だと思っています。

そのためには、私たちは医療だけではなく予防にも取り組み、健康寿命を伸ばし、80歳でも元気で働ける社会を築く必要があると考えています。

そのための一番の課題は「健康格差」です。

健康になりたいけれど、時間や手間をかけられず健康になれてない。

そんな方々を健康にすることが重要です。

そのため、私たちはサラダではなく主食を作っています。

従来より主食は炭水化物が中心で、人類の社会課題は長らく「飢饉」でした。

また、戦後はお腹いっぱいに食べらる時代ではなかったので炭水化物の摂取が必要でした。

しかし今問題になっているのは「栄養バランスの偏り」です。

そこを解決し、みんなが毎日元気に働ける世界を作っていく必要があります。

主食は今も昔も食事の中心であり、かつその栄養価は5,000年間ほぼ変わっていません。

これだけ色々なものが変わっている時代にも関わらず、私たちは紀元前と同じものを食べているのです。

試作と探究から生まれた、世界唯一の開発・生産ノウハウ

弊社は、世界で唯一の商品を提供しております。

そもそも主食というのは、水と小麦粉だけでいかに美味しいものをつくるか、というワインに似た世界です。

一方、私たちの商品は10種類以上ブレンドしていますので、例えるならカクテルづくりのようなもので、通常の主食をつくるのとは異なる技術が必要となります。

また、製麺ができる会社や栄養に詳しい会社はいらっしゃっても、製麺も栄養もどちらもできるという会社はなかなかいらっしゃいません。

さらに、体に良いものは、苦かったり高かったりするのですが、「おいしい」「簡単」「体に良い」の両立に取り組んでいるところが、弊社のユニーク性です。

実はこの商品は、私自身がつくりました。

2016年1月に、「こんな商品があったら、アメリカも日本も途上国もみんな健康になれるのではないか。何でないんだろう」と思ったところから始まりました。

最初は友人の栄養士さんに相談し栄養計算の方法を教えてもらいました。

そして近所のスーパーの棚を端から端まで見て回り、乾燥食品を200個くらいメモして、それを使った麺づくりの試作を100回以上行いました。

もともとIT企業出身で食の知識はないので、独学で食品加工学を学び、50人以上の専門家の方に数珠つなぎで会いに行きました。

1年後、当時は社員が2名しかいなかったのでアマゾンで売るしかなかったのですが、アマゾンで販売を開始したところ、食品人気度ランキングでなんと1位になり、4日で3,000食を売り切りました。

2位以下の会社さんは「水」を販売している会社など、社員が1万人以上いる大手の会社さんなので、やはりチームを作らなければいけないと思い、今に至っています。

IT出身チーム×D2Cが可能にするスピーディな商品開発

そのチームについてです。

今は12人のチームになり、「食品にITを持ち込む」ということに取り組んでいます。

例えばZOZOさんがITをアパレルに持ち込まれたように、私たちはITにおける「新しい会社のつくり方」「新しいもののつくり方」「新しいものの売り方」を食品に導入してまります。

また、D2Cのビジネスモデルを活かし、食品会社では珍しくベンチャーファイナンスを行い、アジャイル型のものづくりを行っています。

まずは試作品を作りお客様に食べてもらい、改善するという形です。

自社工場を作るのではなく、すでにある工場さんとコーディネートをして作ります。

ネットで販売しているためデジタルマーケティングを行うことが可能です。

早く販売して早く改善、そして結果が出るとまたベンチャーファイナンスをするというサイクルで、“早く始めて速く走る”非常にスピーディーな体制を整えています。

実績として、2018年12月にテレビ番組『ガイアの夜明け』で紹介された、「ラーメン凪」さんとのコラボがあります。

実は10月から取材開始、12月に放送というスケジュールで2ヵ月しかなかったのですが、2ヵ月でベースパスタを力強くすする麺に改良しました。

2ヵ月でラーメンも作れる、という異常なスピードで開発が進んでいます。

2018年までは麺が中心だったのですが、主食は麺系・米系・パン型に分類されます。

2019年は麺系以外の4商品を3ヵ月に1回リリースしてまいります。

ベースフードはD2Cから進化し、栄養インフラ企業へ

日本の食には、「おいしい・健康・便利」という長所があると思うので、これは海外でも武器になる特徴だと思います。

実は私たちはすでアメリカにもオフィスを構え、2019年中の販売開始を予定しています。

さらに、アジアに輸出できるような乾燥麺も作っています。

私たちはD2Cから進化し、栄養インフラ企業になりたいと思っています。

引越しをしたら水道・ガス・電気、そしてインターネットとベースフードを頼む、そんな存在になりたいと願っています。

例えば健康状態、ライフスタイル、味の好みが分かれば、その人にぴったりな主食のセットを届けることができます。

そしてその先には、パーソナライズ・フードというのがあります。

私たちの商品は、10種類以上の原材料のブレンド比を変えることで栄養価も変えることができます。

例えば最近尿酸値が上がってきたという方には、尿酸値を下げるような原材料を入れたベースフードを届けることができます。

ベースフードをサブスクライブしていれば、本人が無意識でも健康診断の結果がオールAになる、そんな医食同源サービスになると思っています。

弊社のミッションは「主食イノベーションして健康を当たり前に」です。

人生を楽しみ尽くす基盤のある世界を作りたいと思っています。

応援のほどよろしくお願いします。

(終)

実際のプレゼンテーション記事もぜひご覧ください!

▶参照リンク①:ベースフードは、7種の完全栄養食で“世界の主食”にイノベーションを起こす!(ICC FUKUOKA 2019 カタパルト・グランプリ)【文字起こし版】

▶参照リンク②:今度は完全栄養パン! ベースフードの新商品、BASE BREAD記者発表会を見学しました!

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編集チーム:小林 雅/尾形 佳靖/戸田 秀成/城山 ゆかり

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