IBM BlueHubのオープンイノベーション・プログラムの課題は何か?【F17-4F #7】 – 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

IBM BlueHubのオープンイノベーション・プログラムの課題は何か?【F17-4F #7】

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「今、IBM BlueHubが熱い」【F17-4F】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!8回シリーズ(その7)は、IBM BlueHubに今後期待することとして、グローバルとの連携・大企業とスタートアップがマッチングするためのニーズの探り方について議論しました。是非御覧ください。

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ICCカンファレンス FUKUOKA 2017のプラチナ・スポンサーとして、IBM BlueHub(日本アイ・ビー・エム株式会社)様に本セッションをサポート頂きました。


【登壇者情報】
2017年2月21日・22日・23日開催
ICCカンファレンス FUKUOKA 2017
Session 4F
オープン・イノベーション特集「今、IBM BlueHubが熱い」

(スピーカー)

伊澤 諒太
株式会社ハタプロ
代表取締役

大山 健司
日本アイ・ビー・エム株式会社
IBM BlueHub Lead事業開発担当

萩原 悠太
株式会社PREVENT
代表取締役

(ナビゲーター)

坂本 達夫
AppLovin Corporation
Director, Business Development

「今、IBM BlueHubが熱い」の配信済み記事一覧

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最初の記事
【新】今、IBM BlueHubが熱い【F17-4F #1】

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IBM BlueHubのオープンイノベーション・プログラムに大企業が続々と参加したのはなぜか【F17-4F #6】

本編

「IBM BlueHub」についてはこちらからご覧ください。以下の動画もぜひご覧ください。

坂本 (IBM BlueHubに参加してよかったという話を多く伺いましたが)逆に、もう少しこういうのがあればよかった、ここが不満だったというのは何かありますか。

グローバルな連携への期待

伊澤 全て良かったという前提で敢えて言うならですが。

IBMはグローバルな会社ですが、期間中は日本だけに限ってやっていたところがあったので、期間内にグローバルなコミュニティとの連携、海外の車のメーカー、海外のIBM本社との連携等、グローバル企業だからこそできることがもっとあったのかもしれないと思います。

ただ、もう次の期では計画されているんですよね。

大山 色々考えています。

日本は膝詰めで、フェイス・トゥ・フェイスでやるのがやっぱりいいんですよね。

なので、グローバル連携も行う予定ですが、例えば何社かは向こう側でピッチする機会を持て、それによって向こう側のビジネスに繋がるかもしれません。そのような機会は作っていきたいと思っています。

伊澤 オープンイノベーションは今回が第1回目なので、色々試しながらまずは日本だけでやっていったというところですよね。

今回開催して慣れてきたのでこれからグローバル案件にしていくというところですよね。

大山 まさに今その話をしています。

伊澤 「日本から世界へ」というのが実現されていくといいですね。世界に売りたいです。

来月ラスベガスでIBMが開催するイベントInterConnectで、「ZUKKU」がホンダの研究所から紹介されます。そういう意味では、いまグローバルな連携を指摘しておきながら、グローバル進出していました(笑)。お陰様で。

坂本 できたら期間内にもやりたかったということですよね。

伊澤 そうですね、期間内で言えば、ということで、期間後は当然グローバルに繋がっていったので良かったです。

海外受けのいいデザインではあるので。

坂本 もともとサーバーも「Watson」もグローバル規格なので、言語さえ変えれば世界的に使用できるんですよね。

伊澤 そうなんです。

坂本 萩原さんはいかがですか。

大企業とのニーズのマッチングを探る難しさ

萩原 大山さんが先程お話されていたように、ヘルスケアの方は16社ぐらいいました(最終的には6社)。

各社素晴らしいサービスがあるのですが、事業が尖っているんですね。

大企業さんとしても組める・組めないというのがある中で、そこのマッチングをどう行っていくかが難しかったです。

自分たちのソリューションベースでやればいいのか、大企業さんのニーズにマッチしないと受けられないのかというのがよく分かっていませんでした。

最初は自分たちのソリューションで押していくべきか、そして向こうのニーズも事細かに聞かないといけないけれど、16社あるのであまり話す時間もなく向こうのニーズが何か良く分からないというような状況がありました。

そういった最初のマッチングはやりづらかったところもありました。

運営される側はもっとやりづらかったと思いますが(笑)

坂本 最初にどこと一緒に頑張っていこうというのを決める前の段階で、どこが一番自分たちのソリューションを必要としてそうかというのが短期間ということもあり探しづらかったということですね。

萩原 そうですね。

ベンチャーとしては足並みが早く新しいものをどんどん作っていけるというのがあるので、どちらかというと大企業さんのニーズありきで自分たちが既存事業を一歩ないし半歩動かすことで応用するという形がベストだと思いますが、そこに対するニーズのマッチングが難しかったなと思います。

他に参加されていた企業さんの中でも、後日お会いした時に聞いたところ、自分たちのソリューションを組み替えなければいけないというのが結構難しかったと話しているところがありました。

坂本 今、他に参加されていた企業というお話が出ましたが、参加されていた企業さんとはその後もやり取りしたりしているんですか。

伊澤 スタートアップ同士で続いています。

坂本 プログラムで初めて会った人の方が多かったですか。

伊澤 僕が参加した自動車のプログラムの場合は、同領域をやっているベンチャー自体が少ないので、半分ぐらいは知り合いでした。

萩原 業界がそれほど広くないので、その後イベントとかで同じような会社さんが集まっているので話したりします。

坂本 大山さんは今(伊澤さん、萩原さんから)伺った課題に関して、どうお考えですか。

大山 1点目に関しては、グローバルにやっていきたいという想いがあり、「日本発世界へ」というのはやりたいことの1つなので、是非やっていきたいです。

伊澤 やりましょう。

大山 2点目に関しては運営の難しさの話に戻りますが、大手企業の皆さんも新しいことをやりたいんです。

“今できること”の枠を超えたところでイノベーションを起こす

大山 今までに無いことをやりたくてみんな時間を使って来ているんですが、何をやりたいかがまだフォーカスしきれていなくて、これがネックになっています。

実は今のインバウンドというテーマでも、具体的な課題意識ややりたいテーマを持って参加している人はあまり多くありません。

坂本 何となくインバウンドに手を上げて来ているので、インバウンドでやりたいんだけど、「何をしたいんですか」と聞くと「それがよく分からないんだけど」という感じですね。

大山 そうなんですよ。

坂本 それは確かに難しいですね。

大山 ええ。とはいえ、やりたいことを後押しするのが我々の役目なので。

そこは上手く引き出しながら、スタートアップの皆さんの”今できる範囲”で終わらないようにしたいと思っています。

例えば大手企業がやりたいと思っていることに対して、「こういうことはできます/できません」「じゃあさようなら」ではなくて、今やっていることもありますが、その枠を超えて新しいことをやってもらいたいのです。

そのきっかけが大手側から提供されるリソースかもしれませんし、我々の「Watson」を始めとしたテクノロジーかもしれないので、そういうきっかけの場にしたいと思っています。

萩原 枠を超えて、というのが一番理想ですよね。

足し算ではなくて掛け算でどれだけ生ませるか、というのが重要です。

坂本 本来は大企業がやりたいことの円、スタートアップ側ができることの円、そして世の中に求められていることの円があり、3つが全部マッチしているポイントが最初からあればいいのですが、そもそも円がかぶっていなかった場合はどちらかが円を伸ばして被せにいくという感じですね。

大山 そうですね、そういうことをやらざるを得ないですね。

ハタプロさんがその良い事例だと思っています。全く新しいものを作ったわけですよね。

そういう意味でもスタートアップ側はあまりシードとかアーリーステージではなく、それなりに自分たちのプロダクトを持っているところに入ってもらう。大企業側にも「ちゃんとテーマを決めて課題意識を持って入ってください」と言うのは難しいのですが、ある程度「やりたい」という想いを持って来てもらう。

そこで上手くディスカッションして答えを見つけ出す形にしていきたいです。

坂本 それは「オープンイノベーションをもっとやろう」とみんな言っているけど、その難しさの本質みたいなところですね。

大山 本当にそうです。

今回出たアイデアも、入ってディスカッションしてみて、色々考えてみてようやく、というのが結構多いので、それはそれでいい価値を提供できているのではないかと思っています。

坂本 それこそ1回会って担当者同士で話して、「何かありましたらまた後日」だと次に繋がらなくて、強制的に次にいつ会うというのが決まっていて、お互いに何回も考えることを繰り返すことでようやく境地に行きつくというような。

大山 そうですね。おそらく他はどこもやっていない、唯一無二の取り組みだと思うので、大変ではありますが続けていきたいと思っています。

坂本 IBMさんはグローバル企業でスマートなイメージがある中で、やられていることは非常に泥臭いですよね(笑)

大山 超えなければいけないハードルがたくさんあるプログラムです。

(続)

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続きは 【終】オープンイノベーションを起こすために大企業もどんどん失敗しよう(IBM BlueHub大山)【F17-4F #8】 をご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/立花 美幸/城山 ゆかり

【編集部コメント】

合う企業がいるか/いないかという運・タイミングの話もありながらも(Part6参考)、ある程度はお互いに今できることの”円”を広げながら近づいていく、合わせにいくという、そのさじ加減が大事なのでしょうか。(立花)

続編もご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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