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12. ヒントは吉本興業のお笑い養成所? 社会起業家を育てる「ボーダレスアカデミー」

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「ソーシャルビジネスが世界を変える!」全14回シリーズの(その12)は、ボーダレス・ジャパンが2018年に開校した起業家養成所「ボーダレス・アカデミー」について。その着想はなんと、吉本興業のお笑い養成所、NSCだそうです。一体どのような仕組みなのでしょうか? ぜひご覧ください!

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ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回250名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2020は、2020年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録などは公式ページをご覧ください。


【登壇者情報】
2019年9月3〜5日
ICCサミット KYOTO 2019
Session 12F
ソーシャルビジネスが世界を変える!(レクチャー編)

(スピーカー)

今井 紀明
認定NPO法人D×P
理事長

高田 修太
一般社団法人HLAB / 株式会社エイチラボ 共同創設者・理事
プロマジシャン

田口 一成
株式会社ボーダレス・ジャパン
代表取締役社長

村田 早耶香
特定非営利活動法人かものはしプロジェクト
共同創業者

(スピーカー&モデレーター)

三輪 開人
特例認定NPO法人 e-Education
代表理事

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最初の記事
1. 孤立する10代の若者にセーフティーネットを(認定NPO法人D×P 今井 紀明さん)

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11.「単月黒字化までバディが伴走、余剰利益はグループ内で100%共有」ボーダレス・ジャパンの社会起業家支援の仕組みとは?

本編

吉本興業NSCに学ぶ、社会起業家の養成システム

田口 最後に、社会起業家がもっと増える社会システムについてお話ししたいと思います。

注目したいのは芸人さんです。

お笑い芸人の世界は、30年ぐらい前はダウンタウン、ウッチャンナンチャン、とんねるずなど、飛びぬけてすごい人がテレビ番組をもち、それ以外は目立って活躍する芸人さんはいませんでした。

しかし今はテレビをつけたら、報道番組の司会まで芸人さんがやっていて、芸人だらけです。

この10~20年で何が起こったのか。吉本興業のお笑い養成所、NSCです。

吉本興業がNSCを設立したは功績はすごく大きいと思っています。

昔は芸人になりたいと思ったら、「弟子入りさせてください!」と、師匠となる人の門を叩かなければなれませんでした。

NSCの入学合格率は、何%かご存じですか? 99.9%と言われています。

入り口は書類を出せばほぼ受かるという、すごく安心なステップです。

まずやりたいと思ったらNSCに行き、そこで一生懸命頑張って「いけるな」と思ったら、芸人を目指す、そうでなければ他の道を探す、これは起業も同じだなと思います。

2018年、社会起業家養成所「ボーダレスアカデミー」開校!

田口 とは言え、起業したいと思ったらピッチコンテンストに出て、資金調達をしてと、そんなことができる人は少ないものです。

そこで、社会のために起業したいと思ったときに行ける「社会起業家養成所」があり、そこでしっかりとプランニングして、「この事業だったらいける!」「相方見つけた!」と思ったら起業する、そうでなければ就職する。

というステップをつくりたいと思い、ボーダレスアカデミーを開校しました。

色々な方が講師として参加してくださっていて、今回ICCサミットに登壇されている方を含めて、僕はオールジャパンで世界に挑もうとしています。

東京校と福岡校の2校があり、現在2期目が終わったところです。

「ボーダレスアカデミー」トップページより

毎回50名の定員がすぐ満席になり、オンラインも含めると1期目は250名の方が学びました。

社会問題解決に特化した事業に挑戦する人を、このような形でこれからも増やしていきたいと思っています。

ありがとうございました。

(会場拍手)

▶ボーダレス・ジャパンの取り組みについては、こちらのインタビュー記事もぜひご覧ください!
「心優しい愚直な人」を社会の力に! ボーダレス・ジャパンが年間100社を作ろうとする理由

三輪 ボーダレスアカデミーは、若い方々の間でとても反響がありますが、企業の方も通うことはできますか?

例えば、社内でソーシャルビジネスを立ち上げようとしている人が通うなど。

田口 ICCも1つのコミュニティであるように、私たちもコミュニティをすごく大切にしています。

そのためボーダレスアカデミーに来てもらうのは、本当に起業を目指す人だけにさせてもらっています。

授業料も、実際に起業したら全額返金されるシステムになっています。

一方で確かにそういう要望もたくさん来ていて、オープンにはなっていませんが、法人向けのプログラムも提供しています。

三輪 私自身もNPOにいて感じるのですが、若い人が新卒で「自分で事業をつくりたいから、ボーダレスに行きたい」という流れがあるような気がしています。

採用担当の方もいると伺っていますが、若者の変化を田口さんは感じていらっしゃいますか?

田口 変化というか、ICCでも社会課題が1つのキーワードになって出て来始めているように、若者は特にそうで、やりがいと言われるもの、社会にどう貢献できるかという軸でキャリアを選んでいるというのが現状なのではないでしょうか。

三輪 なるほど、ありがとうございました。

それでは皆さん、田口さんへ今一度大きな拍手をお願いします!

(会場拍手)

(続)

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続きは 13. e-Education三輪開人がダッカ人質テロ事件で感じた「迷い」と「無力感」 をご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/尾形 佳靖/小林 弘美/戸田 秀成

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