スマートロックロボット『Akerun』が人間の生活や行動を変える(フォトシンス河瀬)【K16-1A #2】 – INDUSTRY CO-CREATION(ICC)

スマートロックロボット『Akerun』が人間の生活や行動を変える(フォトシンス河瀬)【K16-1A #2】

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「IoTやAIによって人間社会はどう変わるのか?」【K16-1A】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!9回シリーズ(その2)は、フォトシンス河瀬さんが開発するスマートロックロボット”Akerun”による入退室体験の革新についてお話頂きました。是非御覧ください。

ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。参加者の募集を開始しました。

 

登壇者情報
2016年9月7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016
Session 1A
「IoTやAIによって人間社会はどう変わるのか?」
(スピーカー)
落合 陽一
筑波大学助教 ・ メディアアーティスト
河瀬 航大 
株式会社フォトシンス 
代表取締役社長
矢野 和男
株式会社 日立製作所
理事 研究開発グループ技師長 兼 人工知能ラボラトリ長
(モデレーター & スピーカー)
中村 洋基 
PARTY 
Creative Director / Founder

その1はこちらをご覧ください:IoTとビックデータの活用で3分間の歯磨きが劇的に変わる(PARTY中村)【K16-1A #1】


中村 では、まず始めに、それぞれの皆さんの自己紹介と事例を見ていきたいと思います。河瀬さんにお願いしたいと思います。お願いします。

スマートロックロボット「Akerun」

河瀬 航大 氏(以下、河瀬) よろしくお願いします。

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河瀬 航大
株式会社フォトシンス
代表取締役社
1988年、鹿児島生まれ。2011年、筑波大学理工学群卒業後、株式会社ガイアックスに入社。ソーシャルメディアを活用したマーケティングの最前線で、企業に企画・解析等のコンサルティングを行う。また2013年にはネット選挙の事業責任者として、多数のTV出演・講演活動を行う。「facebook 知りたいことがズバッとわかる本(翔泳社)」執筆。2014年、株式会社フォトシンスを創業、代表取締役社長に就任。スマートロックロボットAkerunを主軸としたIoT事業を手掛ける。経産省が所管するNEDO公認SUIプログラム第1号として、4.7億円を調達するなど、IoT先駆けベンチャー企業の経営を担う注目の若手起業家。筑波大学非常勤講師。

株式会社フォトシンスで、スマートロックロボットAkerun(アケルン)というプロダクトを作っています。

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僕は約2年前に起業しました。IoTとは何かをひたすら考えてきているような企業です。

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今日はIoT、そして、もう1歩先のAIがどういったつながりをもって、どう生活を変えていくかということを、私なりにお話させて頂きながら、皆さんとディスカッション出来ればと思っています。

株式会社フォトシンスは、創業が2014年9月なので丸2年が過ぎたところです。

創業メンバーが6名おります。私はIT側のバックグラウンドなのですが、それこそパナソニック出身の人間など、ものづくりが出来るメンバーを巻き込んで、ソフトとハードの開発を両方出来るような企業です。

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有り難いことに、この2年間は順調に走ってきまして、色々な賞を頂いてきました。

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皆さんもご存知の方がいらっしゃるかもしれませんが、Akerunは扉の内側にあるサムターンという部分に貼り付けるだけで、いつも持ち歩いているスマートフォンが鍵になるという先進的なプロダクトになっています。

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スマートフォンで鍵を開ける必要性については、理由が大きく2つあります。

1点目が、第三者に鍵をシェアすることが出来るという点です。

例えば、鍵を共有するために、火曜日と木曜日のある時間帯限定で権限を発行することが出来ます。私たちのオフィスでは、土日はオフィスに入れないようにしたいので、平日の勤務時間だけ鍵を発行し人が入れるようにしています。

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2点目が、いつ誰が出入りしているかという履歴を全部確認することが出来る点です。これは鍵をデジタル化する大きなメリットかと思います。

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僕らがAkerunを思いついたのは、2年半ほど前の2010年初頭です。

飲み会を開いていた折に、1人が鍵を落としてしまったことが判明しました。

「どうやって家に帰るの?」と話をしていて、結局窓が開いていたので入ることが出来たのですが、鍵を落としたり、鞄からいちいち鍵を取り出したりといった鍵の不便さに着目するきっかけになりました。

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例えば、彼女に鍵を渡してしまって、彼女と別れたあとに鍵を回収するのが大変で修羅場になるなども、意外とご経験している方がいらっしゃるかと思うのですが、鍵はいつも持っていないといけないし、なくしては困るものということで、縛られている感覚を持ちました。

今は鞄の中身を見ると、ノートがMacに変わったり、本がKindleに変わったり、時計がスマートウォッチに変わったりしていますよね。物理的に残っているモノは、鍵しか残っていません。

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鍵もデジタルになるのは当たり前だという感覚があり、Akerunのプロダクトに行き着きました。

最初は趣味の領域で取り組んでおり、起業するつもりはなかったのですが、開発を進めているタイミングで、色々な場所で使いたいというニーズが浮かび上がってきたため、量産に踏み切ることにいたしました。

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もともと2010年初頭では、僕ら自身もスマートロックという言葉すら、知りませんでした。

海外でも、クラウドファンディングで注目を集め始めたような時期で、量産しているプロダクトはありませんでした。

なので、当初はスマートロックという名前は使わず、鍵ロボット「Akerun」という呼び方をしていました。お掃除ロボット「ルンバ」からヒントを得ています。

これまで、ダイソンやパナソニックなどでは、人が使う前提で吸引率や軽さといった機能を強調したプロダクトが多いと思うのですが、ルンバは人の労力自体を奪ってしまうロボットです。

このコンセプトに惹かれまして、鍵を開ける労力を完全に代替してくれるようなロボットにしたいと思い、当初は鍵ロボットAkerunというネーミングにしました。

ただ、海外でスマートロックという言葉があることを知って、イメージを考えて、最終的にはスマートロックロボットAkerunという名前に落ち着きました。

中村 素晴らしいですね。

観客の方の中にも、起業をしてプロダクトやサービスをグロースさせたいと思っている方も多いと思います。

飲み会後に鍵をなくした方がいたことで、スマートロックを着想されてプロトタイプを作ったとおっしゃっていました。

プロトタイプは簡単な作りで、手作業で鍵を開ける仕組みを、モーターで開けさせる仕組みで作ったと伺ったことがあります。

その当初のプロトタイプから、今ビジネスとして膨らんでいくまでの段取りをどのように踏んできたのかが気になります。

まずは、資金調達があったわけですよね?

河瀬 最初は、資金調達はエンジェル投資で、2,000万円調達しました。当然2,000万では、ものづくりは出来ないわけです。

なので、僕らが最初にやったことは、ICCカンファレンスのようなPRをする場に積極的に出させて頂いたり、2,000万円の内500万円をPR費に当てて記者会見を行ったりしていました。

そこで市場の反応の手応えを得てから資金調達をして、ものづくりのメンバーを集めて開発を始めたという感じです。

中村 小口の資金調達をした後に、それをPRに当てて世に問うて反応を見て、ようやく本腰を入れて開発に乗り出したということですね。

河瀬 そうですね。

中村 面白いですね、有難うございます。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/Froese 祥子

続きは IoTによって本来人間がするべきではない煩わしい仕事を代替する(フォトシンス河瀬) をご覧ください。

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【編集部コメント】

続編(その3)では、フォトシンス河瀬さんが開発するスマートロックロボット”Akerun”を活用したビジネス現場における事例と今後の世界観についてお話頂きました。是非ご期待ください。感想はぜひNewsPicksでコメントを頂けると大変うれしいです。

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