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ICCサミット KYOTO 2018のセッション「人口減少社会の到来! 地方創生・活性化のための取り組みとは?」を全6回シリーズでお届けします。(その1)は、登壇者の自己紹介からスタートです。ミラツク西村さんのファシリテーションのもと、GRA岩佐さん、三星グループ岩田さん、seak栗田さん、アソビュー山野さんが地方ビジネスの課題と可能性を議論します。ぜひご覧ください!
▶ICCパートナーズではコンテンツ編集チームメンバー(インターン)の募集をすることになりました。もし興味がございましたら採用ページをご覧ください。
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2020は、2020年2月17日〜20日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
ICCサミット KYOTO 2018のプラチナ・スポンサーとして、HRMOS(ビズリーチ)様に本セッションをサポート頂きま
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【登壇者情報】
2018年9月4〜6日開催
ICCサミット KYOTO 2018
Session 6F
人口減少社会の到来! 地方創生・活性化のための取り組みとは?
Supported by HRMOS(ビズリーチ)
(スピーカー)
岩佐 大輝
農業生産法人 株式会社GRA
代表取締役CEO
岩田 真吾
三星グループ
代表取締役社長
栗田 紘
seak株式会社
代表取締役社長
山野 智久
アソビュー株式会社
代表取締役社長
(モデレーター)
西村 勇哉
NPO法人ミラツク 代表理事 /
国立研究開発法人理化学研究所 未来戦略室 イノベーションデザイナー
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▶「人口減少社会の到来! 地方創生・活性化のための取り組みとは?」の配信済み記事一覧
本編
西村 勇哉さん(以下、西村) おはようございます、ミラツクの西村です。
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西村 勇哉
NPO法人ミラツク 代表理事 /
国立研究開発法人理化学研究所 未来戦略室 イノベーションデザイナー
1981年大阪府池田市生まれ。大阪大学大学院にて人間科学(Human Science)の修士を取得。人材開発ベンチャー企業、公益財団法人日本生産性本部を経て、2008年より開始したダイアログBARの活動を前身に、2011年にNPO法人ミラツクを設立。起業家、企業、NPO、行政、大学、地域リーダーなど異なる立場の人たちが加わる全国横断型のソーシャルイノベーションプラットフォームの構築、未来潮流探索を用いた大手企業の新領域事業開発の支援、未来予測を用いた未来社会デザインのためのフレーム構築に取り組む。共著「クリエイティブ・コミュニティ・デザイン」(フィルムアート社)。国立研究開発法人理化学研究所 未来戦略室 イノベーションデザイナー、関西大学総合情報学部 特任准教授、大阪大学COデザインセンター 非常勤講師。
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スピーカーの皆さんとは「このセッションにいったい何人聴きに来てくれるのか?」と話をしていたのですが、予想より多くの方にご来場いただけました!
(会場拍手)
先に各スピーカーから自己紹介をしていただき、その後、会場の方に「なぜこのセッションに足を運んでいただいたのか?」を伺いたいと思います。
▶編集注:ICCサミットは6会場同時進行のビジネスカンファレンスです。本セッションの同時間帯には「カタパルト・グランプリ」などの注目セッションが開催されていました。
では岩佐さんから、自己紹介をお願いします。
まずは、登壇者4名の自己紹介から
岩佐 大輝さん(以下、岩佐) 東北は宮城県でイチゴの農業生産法人を運営している岩佐です。
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岩佐 大輝
農業生産法人 株式会社GRA
代表取締役CEO
起業家。GRA代表。ひと粒千円のミガキイチゴを生み出す。著書に『絶対にギブアップしたくない人のための 成功する農業』など。人生のテーマは「旅するように暮らそう」。趣味はサーフィンとキックボクシング。
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そこで生まれた技術をフランチャイズ化し、全国にイチゴ農家を増やしています。
また、インドの地方にも展開しています。
よろしくお願いします。
▶岩佐さんの事業については、以下もご参照ください。
・1粒1,000円の高級イチゴ「ミガキイチゴ」で世界を元気に!農業生産法人GRAの夢と挑戦(ICC FUKUOKA 2019)
・GRA先端農場を初訪問! 1粒1,000円の「ミガキイチゴ」はどうやって作られているのか?
岩田 真吾さん(以下、岩田) おはようごございます、三星グループの岩田と申します。
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岩田 真吾
三星グループ
代表取締役社長
1887年に木曽川のほとりに創業した繊維・樹脂メーカー「三星グループ」の五代目・代表取締役社長。「地方×伝統×革新」をテーマに自社ブランドの立ち上げや海外展開・ベンチャー企業との連携など新しいチャレンジを続ける。B2Bの素材メーカーながら「使い手と作り手がつながる場」として東京・代官山にストールやオーダースーツを提案するショールーム型店舗を展開中。2004年に慶應義塾大学(法学部法律学科)を卒業後、三菱商事株式会社、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)を経て現職。入社10ヶ月後に社長に就任。以後、会長である父親とは日々バトルしながらも、良好(?)に事業承継を進めている。
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岐阜県の羽島市で、創業131年目(登壇当時)の繊維・樹脂メーカーを経営しています。
その前は三菱商事とBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)で働いていましたが、古くからある家業の変革にトライしています。
素材メーカーですが、なかなか素材を触ってもらえる機会がないので、2017年はクラウドファンディングで“素材に触れるお店”を東京代官山に出店しました。
▶代官山に小さな工場を!産地直送で最高の生地を皆さんに届けたい!(CAMPFIRE)
今回も会場内にブースを出展しているので、ぜひ訪れて触っていただければと思います。
栗田 紘さん(以下、栗田) seakの栗田と申します。
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栗田 紘
seak株式会社
代表取締役社長
1983年横浜市生まれ。東京工業大学情報工学科を卒業後、株式会社電通にてテレビタイム業務に従事。その後、ハードウェアベンチャーであるWHILL株式会社の創業にCOOとして参画。2014年4月seak株式会社を創業。個人として藤沢市認定新規就農者となり、その後法人として藤沢市初の認定を取得。農地の確保から販路の開拓に至るまで全て提供する農業フランチャイズモデル「LEAP」を開発・展開。
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新しく農業を始める人に対して、農地を見つけるところから販売先を確保するところまでをパッケージとしてサポートする、新しい農業フランチャイズモデル「LEAP」を運営しています。
また、僕自身も農家としての認定を取得しており、神奈川県の藤沢市と長野県の軽井沢町で、農業を営んでいます。
よろしくお願いします。
▶seakは、農業フランチャイズモデル「LEAP」で“初期費用ゼロ・所得保証”の新規就農支援を実現する!(ICC FUKUOKA 2019)
山野 智久さん(以下、山野) おはようございます、アソビューの山野です。
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山野 智久
アソビュー株式会社
代表取締役社長
アクティビティ、体験、レジャーチケットなど「遊び」の予約ができる日本最大級マーケットプレイス「asoview!(アソビュー)」、思い出をプレゼントするギフトサービス「asoview! GIFT」などWEBサービスを運営。また、行政とベンチャー企業の垣根をなくし、共に地方創生を実現することを目的とした一般社団法人熱意ある地方創生ベンチャー連合を立上げ、共同代表理事に就任。観光庁・自治体の観光戦略のアドバイザーを歴任するなど多方面で活動。1983年千葉県生まれ。明治大学法学部法律学科卒。新卒にて株式会社リクルートに入社。2011年アソビュー株式会社を設立。
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インターネットで「遊び」を売り買いできるマーケットプレイス「asoview!(アソビュー)」を運営しています。
「一度はやってみたかった遊び」や「面白そうな遊び」を簡単に見つけて“購入”できるサイトです。
自分が住んでいるところ以外の地域でしかできない遊びは、たくさんあります。
その遊びを購入すると、遊びに行く目的が増え、地域で消費する単価が上がります。
ですから、「地方創生」ということで色々な自治体と組んでいます。
よろしくお願いします。
西村 ありがとうございます。
では会場の方に、なぜこのセッションを選んで聴きに来ていらっしゃるのか伺ってみましょう。
「地方創生・活性化」セッション聴講の目的は?
発言者1 私は生まれが田舎なので、将来、田舎で何か面白いことをしたいと思っています。
それに向けてのヒントが得られればいいなと思い、参加しました。
西村 ありがとうございます。後方にいらっしゃる方、いかがですか?
発言者2 そこにいる岩田真吾は私の弟でして…。
(会場笑)
発言者2 「地方創生」は重要なテーマなので、具体的な取り組みと議論を聞きたいと思います。
西村 その他の方、いかがですか?
発言者3 僕は不動産のクラウドファンディングを行っています。
地方の街づくり・再生に興味があり、また、どのような方が活躍されているのかに興味があって参加しました。
西村 ありがとうございます。では、始めましょう。
このセッションのモデレーターを依頼された際、「地方の大変さをひたすら語り合う」というような面白くないものにはしたくないと思いました。
現実的に、前進できたり、面白くしたりできることについて議論したいと思います。
岩田さんは、三菱商事から家業へと戻られた際、どういう思いで、どういうことがしたくて戻られたのでしょうか?
また、現状はどうですか?
「ベンチャー経営か家業か」で家業を選択(岩田さん)
岩田 先ほどの方が「田舎出身で、いつか将来は戻りたい」と仰っていたのと似ているかもしれませんが、三菱商事とBCGを経験し、27歳になった頃「自分で責任を持つビジネスマンになりたい」と思いました。
当時、ベンチャー経営者になるか、家業を継ぐか、という選択肢がありました。
ベンチャー企業の経営は誰にでもチャンスがありますが、家業を継ぐというのは自分にしかできないユニークさがあると思いました。
儲かるか・儲からないかではなく、面白いか・面白くないかの価値基準で、田舎に戻ることを決意しました。
戻ってみた結果、想像していた大変さと、想像していなかった大変さがあります。
ベンチャーに比べるとアセットがあると思われるかもしれませんが、古い会社の場合、古いしがらみや制度などがあります。
とは言え、楽しみながらやっていくしかないなと思っていますね。
西村 実際、楽しいですか?
岩田 楽しいですよ。ユニークネスがあるので、それをどう活かすかを考えています。
栗田 岩田さんは、事業承継をされたということですか?
岩田 そうですね、後継ぎということです。
栗田 農業において、事業承継は1つのテーマです。
山梨県の勝沼というぶどうの産地で、後継ぎ不足で果樹園などがどんどん空いてきています。
ビジネス的に言うと、M&Aする人がいないという状況です。
ICCサミットにはファイナンスやM&Aに関するセッションが多いですが、そうしたノウハウがまだ地方の経営・事業体に落とし込めていないという点が課題だと思っています。
ですから、岩田さんの場合はご実家だったという背景はありますが、事業承継をするという意思決定に至ったプロセスをフォーマット化できれば、農業の事業承継にも適用できるのではないかと感じました。
個人的にこれはとても興味があるので、もう少し詳しく聞きたいなと思います。
西村 なるほど。岩田さんは、事業承継の大変さをどう乗り越えてきたのでしょうか?
(続)
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続きは 2.「地方の半分以上は、荒野に戻した方がよい?」地方創生における“行政運営コスト”を考える をご覧ください。
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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/尾形 佳靖/戸田 秀成/大塚 幸
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