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ICC FUKUOKA 2023のセッション「大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か? (シーズン9)」、全9回の⑤は、リバネス井上 浄さんの話の続きです。ストレスを組織で見てみると、会社が伸びる状態もわかるのだとか。また、大学生を対象にした調査で、ポジティブな人とネガティブな人の会話傾向の、興味深い結果も発表します。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2023は、2023年9月4日〜 9月7日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターは ノバセル です。
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【登壇者情報】
2023年2月13〜16日開催
ICC FUKUOKA 2023
Session 2F
大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か? (シーズン9)
Supported by ノバセル
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▶「大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か? (シーズン9)」の配信済み記事一覧
ホルモンのデータは組織作りにも活用できる
井上 こういったストレスのチェックは組織でも見られるのですが、これはまた今度にしましょうかね。
一人ひとりの話、それから自分たちの会社の反応がどうかを、それを主観と客観で取っていくと、コルチゾールが上がりながらDHEAが上がる状態を作れると会社が伸びるということです。
みんなが頑張れるから。
それに一番寄与している、会社の中のみんなが主観で思っていることは何か。
この会社でいうと、上司からのサポートを実感しているということでした。
村上 おお〜、面白いね、これは。
井上 上司からのサポートを実感している高さがある人は、DHEA量も高い傾向があるというのがちゃんと見えてきます。
自分の会社の特徴がどうか、自分の会社をどうしていきたいか、組織を作っていくにもこの客観データはめちゃめちゃ使えるし、これからこういう経営をしていかなければいけないんじゃないかと思っています。
村上 すごいですね。マネージャーがこれによって評価される時代が来るかもしれない。
井上 そうなんです。ここで興味深い関連をイヴケアメンバーが発見したのですが、これは話すと長いなあ(笑)。
村上 ポイントをお願いします!
ポジティブな人が口にする意外な内容
井上 大学生250人くらいを、ポジティブと思っている人、ネガティブと思っている人に分けた研究があります。
日本ストレス学会でイヴケアのメンバーが発表したものですが、右側にある通り、自分に対して高評価だったり物事に対して客観的である人をポジティブ群、そうでない人をネガティブ群としました。
この人たちから合計10名をピックアップして、なんと3日間何をしゃべっているかをずっと取り続けたらしいんですよ。
そして、どんなことをしゃべっているか、相関を見たのです。
村上 ほう。
井上 1〜5という相関を見たのですが、超面白かったのが、ポジティブ群の人たちは文句や不満をめっちゃ言っているんです。
村上 (大笑)。
北川 そうなんですか!
井上 そうなんです。
中村 ちなみにポジティブ群とネガティブ群は自己設定ですか?
井上 一番最初にポジティブ群、ネガティブ群でアンケートに答えてもらって、その中からポジティブ群の人たちを選んでいきました。
その人たちの中にレコーダーを3日間丸々仕込んでいます。
会社にもいるでしょう? 「クソッ!」「ふざけんなよ」みたいな独り言を言っている人が。
これは独り言も含んでいるのですが、そういう人たちって何て言うんでしょう(笑)…、周りに対してあんまりいい影響ってないじゃないですか。
でも、でも違うんです! 基本的にポジティブなんです。
だからそういう様子を見かけたら、今度から「いいねえ!」って言ってあげる。
村上 「ナイス文句!」
井上 そうそう! 「ヨッ、出ました!」って。
(一同笑)
いや、ポジティブなんですもん、だって。
村上 面白いですね。
井上 そのままへこんでいるわけじゃない。
この人たちの生体のデータがどうなっているか取れたら面白いねというのがやらなきゃいけないことということで、前にもご紹介した自分をとりもどすということに関しても、もう1つの示唆ですが、自分と社会が右側の図ですね。
この接点の中で社会と折り合いをつけたり、自分をとりもどすことに関しても、実は長いこと、9回ぐらいかな? セミナーをやってきて、(村上)臣さんにも有識者として入っていただいています。
村上 私もその中にちょっと載っています。
井上 これはね、今無料でダウンロードできるんです。総まとめがあるので。
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村上 めちゃくちゃ面白いです。
井上 ぜひ見てください。
村上 ということで、最後の、いつものアレをお願いします!
井上 はい。まだまだやることがあるなということで、研究をしていこうということでございます!
ありがとうございます。
シーズン9の前半のまとめ
村上 ありがとうございます。
北川 いやあ面白いですね。
村上 今日はもう前半戦からかなりこってりとしてきましたね。
最初に「自分のことを考えないほうがいいんじゃない?」と中村さんに言われて(Part.2参照)、一瞬終わったかもしれないと思いましたが、結構自分を理解するというところの難しさもありつつ、結局いろいろなコネクションだったり、先祖や土地の話、もしくは「地球の一部である自分」みたいな話がありました。
(井上)浄さんからは面白いデータがいろいろ出てきましたが、「ストレス」の定義自体が面白くて、それをポジティブにとらえるかそうでないか、この壇上でも分かれましたよね。
北川 確かに。
村上 緊張状態を「ヨシッ!」と思う浄さんと、ちょっと嫌だなあと思うこのお二人(笑)。
井上 疲れているんじゃないですか?(笑)
村上 やっぱり両面あるということ、これは非常に面白くて、自分がどっち傾向なのか知るのも多分大事ですよね。
割と自分はこっち寄りで、楽観的だよね、悲観的だよねみたいなところを知りつつも、実際に社会や職場の中で働いていくときに、どういうふうにしてきているのか。
でも僕はやっぱり最後の研究が一番面白かったですね。
井上 衝撃的ですね。
村上 これは衝撃的ですね。文句を言うのがポジティブという。
井上 自分の状態をはっきりと理解している人とだと、ビジネスをするにしても遊ぶにしても、めちゃめちゃ楽しいじゃないですか。
だから会場に資金調達をしなくてはいけないベンチャーの社長さんや経営者の方がいらっしゃるかもしれませんが、そういうときに、「自分の状態は、客観的に見て、今きてます!」と言うのです。
「のってます!」「レジリエンス、バチバチです!」「今行かなくて、いつ行くんですか!?」と言われたら、「行こう!!」ってなるでしょう?
北川 なると思います。
井上 だって、そういう人たちが世界を変えているし、そういう自分の状態をちゃんと理解して伝えることができることも重要かなと思います。
成績や結果、実績もすごく重要ですが、自分の今の状態とベクトルが何よりも、ゼロイチを起こすときに重要なので、特にゼロイチをやられている方は、こういう客観データ、自分がどういうときに戦えるというか前にガッと行ける状態なのかを理解するのは大事かなと思いました。
村上 ありがとうございました。
(続)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/戸田 秀成