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1.「ChatGPT、使ってみた?」からテック雑談スタート

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ICC FUKUOKA 2023のセッション「解説・雑談シリーズ  テクノロジーはどこまで進化するのか?(シーズン7) 」、全8回の①は、2023年2月の登壇当時、話題騒然だったChatGPTから雑談がスタート。スピーカーはもちろん、会場にいるユーザーたちからさまざまな感想が集まります。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2023は、2023年9月4日〜 9月7日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターは エッグフォワード です。


【登壇者情報】
2023年2月13〜16日開催
ICC FUKUOKA 2023
Session 9G
解説・雑談シリーズ 「テクノロジーはどこまで進化するのか?」(シーズン7)
Supported by エッグフォワード

(スピーカー)

砂金 信一郎
LINE株式会社
執行役員 AIカンパニーCEO
(登壇当時)

尾原 和啓
IT批評家

北川 拓也
Centiv, Inc.
CEO

村上 臣

(モデレーター)

西脇 資哲
日本マイクロソフト株式会社
コーポレート戦略統括本部 業務執行役員 エバンジェリスト

▶「解説・雑談シリーズ  テクノロジーはどこまで進化するのか?(シーズン7)」の配信済み記事一覧


「解説・雑談シリーズ 」シーズン7がスタート!

西脇 資哲さん(以下、西脇) 皆さん、今日は75分、非常にコンパクトな時間を、このメンバーで過ごしてまいりますので、4名のスピーカーの皆さん、よろしくお願いします!


西脇 資哲
日本マイクロソフト株式会社
業務執行役員 エバンジェリスト

日本経済新聞でも紹介されたIT「伝道師」。IT業界の著名カリスマエバンジェリスト。 現在はマイクロソフトにて多くの製品・サービスを伝え広めるエバンジェリスト。 1990年代から企業システム、データベース、Java、インターネットのビジネスに関与し、1996年からオラクル社にてエバンジェリスト、2009年からはマイクロソフト社にてエバンジェリスト活動を継続。 コミュニケーションやデモンストレーションといった分野での講演や執筆活動も行い、製造業、金融業、官公庁、教育機関などでのプレゼンテーション講座を幅広く手がける。著書に「エバンジェリストの仕事術」、「プレゼンは “目線” で決まる」、「新エバンジェリスト養成講座」など。

スピーカー一同 よろしくお願いします!

(会場拍手) 

西脇 アットホームな雰囲気でいいですね。

村上 臣さん(以下、村上) いつも通り。

尾原 和啓さん(以下、尾原) そうですね。ワイワイして。

西脇 ちなみに「解説・雑談シリーズ 」とセッション名についていまして、シーズン7を迎えました。

尾原 長い!

西脇 一番ご一緒しているのは、多分尾原さんかな? 村上さんかな? どうですか、シーズン7を迎えて。

村上 いやあ、もともとは最終日にスタッフしか聴いていない、本当の雑談セッションから始まったのが懐かしいですけれども。


村上 臣

青山学院大学理工学部物理学科卒業。大学在学中に仲間とともに有限会社「電脳隊」を設立。 2000年8月、株式会社ピー・アイ・エムとヤフー株式会社の合併に伴いヤフー株式会社入社。 2011年に一度退職した後、再び2012年4月からヤフーの執行役員兼CMOとして、モバイル事業の企画戦略を担当。 2017年11月に8億人超が利用するビジネス特化型ネットワークのLinkedIn(リンクトイン)日本代表に就任。日本語版のプロダクト改善、利用者の増加や認知度向上に貢献し、2022年4月退任。 株式会社ポピンズ 及び株式会社ランサーズの社外取締役ほか複数のスタートアップの戦略・技術顧問も務める。 主な著書に『転職2.0』(SBクリエイティブ)・『Notionで実現する新クリエイティブ仕事術』(インプレス)がある。 

西脇 そうなんです。最終日の朝一番にね。

村上 最終日の朝9時からですから、参加者の皆さんは帰っているか、飲んで遅れるかというね。

西脇 そうそう。そんなふうにスタートした雑談シリーズで、主催者の小林 雅さんから、何をしゃべってもいいと言われたので、シーズン2までタイトルすらもらえなかったシリーズなんですよ。

<過去のディスカッションはこちら>
▶ICC KYOTO 2018 【一挙公開】最近「面白い」と思っていることを雑談!(全8回)
▶ICC FUKUOKA 2020 【一挙公開】最近「面白い」と思っていることを雑談!(シーズン2)(全10回)
▶ICC FUKUOKA 2020 【一挙公開】新・雑談シリーズ「テクノロジーはどこまで進化するのか?」(全7回)
▶ICC KYOTO 2021 【一挙公開】テクノロジーはどこまで進化するのか?(シーズン4)(全9回)

村上 そう。最初「雑談!」と書いてありましたね。

西脇 そうそう。シーズン5から「解説・雑談シリーズ」になりました。

尾原 確かにそうですね。

西脇 だから今日は解説しないといけないです。

尾原 なるほど。「解説・雑談シリーズ」だから、解説のほうが一応上ですね。

西脇 そうそう。この「解説・雑談シリーズ」に、今回砂金さんが初めてジョインされました。

尾原 そうですね。

砂金 信一郎さん(以下、砂金) (尾原さんに)前回ご一緒したセッションは雑談じゃなかったんですね?


砂金 信一郎
イサゴ シンイチロウ 
LINE株式会社
執行役員 AIカンパニー CEO
(登壇当時)

LINEのAI戦略を推進するAIカンパニーの代表を務める。Chatbotや音声認識、音声合成、OCRなど、これまでLINEの各サービスのユーザー体験を向上するために研究開発してきたAI技術を外部向けに提供するLINE BRAIN事業を推進し、「人にやさしいAI」の社会実装を目指す。Developer Relationsの責任者でもあり、AIをはじめとするLINEのTech Brandingや技術啓蒙も担当している。東工大卒業後日本オラクル在籍時にERP導入プロジェクト多数と新規事業開発を、ローランド・ベルガーで戦略コンサルタントを、マザーズに上場したリアルコムで製品マーケティング責任者をそれぞれ経験。その後クラウド黎明期からマイクロソフトのエバンジェリストとしてMicrosoft Azureの技術啓蒙やスタートアップ支援を積極的に推進した後、現職。2019年度より内閣官房にて政府CIO補佐官を兼任。 @shin135

尾原 そうです。前回はAIに関するセッションでした。

砂金 清水 亮さんもいらっしゃって、AIについて雑談をしたけれども、このシリーズではなかったということですね。

【一挙公開】AIの最新ソリューションや技術トレンドを徹底解説(シーズン3)(全11回)

西脇 それで、今回が本当の雑談というのもあれなんですが(笑)。

壇上の私たちで雑談するだけではなくて、会場の皆さんとも雑談したいなと思っているので、スマートフォンをご準備いただければと思います。

最近の話題は何かな?と思って、登壇前にスピーカーの方々と話したところ、まあChatGPT、Generative AIは話題になるだろうということで、話をしていきたいと思います。

その他にも、75分間の中で可能な限りお話ししていきたいと思います。

ChatGPTを使ってみた感想は?

西脇 会場の皆さん、スクリーンにご注目ください。

今日は会場の皆さんのコメントを拾っていきます。

そんなことをしていくと一番楽しいですから、楽しくしていきたいと思っています。

スクリーンにQRコードを映しました。

QRコードから、ChatGPTに関してどんなご意見をお持ちか、教えてください。

「使ったよ」「楽しいよ」「期待」とか、「なんだこれ」「間違ってる」とか。

あっ、早速コメントが来ました、ChatGPTはワクワクするんですって。

……スピーカーの方、何かしゃべってくださいね(笑)。

何も話していない……、スピーカーの仕事してくださいね。

(会場笑)

村上 すいません、すいません(笑)。

西脇 そうですね、実績として。

「日本語意外とヤバかった」と来ていますが、「ヤバい」にはいろいろ意味がありますから。

砂金 「ヤバい」は僕が入れたんですが、ちゃんとしていますよね。

ちゃんとしているかは、言語処理をやっている人と普通の一般人とで全然評価が分かれています。

出力のなめらかさというよりは、単語と単語のつながりがすごいなめらかなんです。

西脇 そう! 有料化して速くなったんですよ。

20ドルかな? 一瞬で出てくるようになったんですね。

いやあ、すごいなと思うんですよ。

「確かにちゃんとしている」

「経営戦略を聞いてみたけど、一般論が出てきた」

まあ、だいたい経営戦略はそういうものですからね。

村上 そうですね(笑)。

(一同笑)

西脇 あの、エッグフォワードさん(※本セッションのスポンサー)は違うと思いますよ!

尾原 違いますよ!

西脇 エッグフォワードさんは違うと思いますけれどもね。

▶編集注:雑談セッションの伝統として、スポンサーに配慮した発言が時折見られます

下書きや骨子作りに使える

西脇 「英文の申請が超ラクになりました笑」というコメントが。

私も、これはやっています。

村上 これは楽ですね。

砂金 ああ、下書きさせるには、もう天才的に上手いですね。

尾原 そうですね。ひな型は本当にいいです。

砂金 中身の無い文章を書くのは天才的に上手いです。

(一同笑)

尾原 謝罪文とかを書くのは、自分で考えていると心が削られますからね。

村上 セミナーの資料の骨子を作ってくださいみたいにすると、すごいワラワラっと出てきます。

「架空の旅館」を紹介された

西脇 すごい、「架空の旅館を紹介してくれる」という声があります(笑)。

北川 拓也さん(以下、北川) いや、いいですねえ。

村上 これ最高ですね。

西脇 これ本当ですか? こんなことあるんですか?

村上 それっぽい旅館が出てくるという。

尾原 一応ね、もう皆さんご存知のようにGPT自体は、次の単語が何でしょうね?というので、確率の高いところを出すモデルですから。


尾原和啓
IT批評家執筆家

IT批評家 京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、内閣府新AI戦略検討、経産省 対外通商政策委員等を歴任。現在13職目 、シンガポール・バリ島をベースに人・事業を紡いでいる。ボランティアでTED日本オーディション、Burning Japanに従事するなど、西海岸文化事情にも詳しい。 NHK「令和ネット論」にてWeb3/メタバースなどを解説 「プロセスエコノミー」は「ビジネス書グランプリ2021」にてイノベーション部門受賞 「アフターデジタル」は元 経産大臣 世耕氏より推挙 11万部「モチベーション革命」は 2018年Amazon KindleUnlimited年間 1位。韓国・台湾・中国などで翻訳多数。

西脇 そう。文のつながりを作っているだけですよね。

村上 そうそう、マシンは何も意味を理解していませんから。

尾原 そういう意味で、架空の旅館を作っているのか本物の旅館を作っているのか、GPTは認識していないですからね。

北川 ああ、確かに。

西脇 あとは、訪問前に客先のことを調べるのにいいというようなコメントが。

調べ物にもいい感じですね。私もそういうふうに使っていますね。

村上 あと、ブレストの相手としては最高ですよね。

西脇 ああ、会話をする相手として。

村上 そうです。

砂金 ChatGPTより、MicrosoftのBingのほうが良さそうじゃないですか?

西脇 ありがとうございます!

砂金 なんかいい感じですよね。

リンクの参照元と生成された日本語のバランス、ハーモニーがすごいなって。

あっ、別に元Microsoftだから褒めているわけじゃないですけど。

(一同笑)

西脇 Bingの場合は、このAIの回答はどういうデータを参照したのか、下にいくつかリンクが載っています。

そこからリンクをたどることができるので、効率良くできます。

プログラミング言語の変更やバグ発見に便利

尾原 さっき村上さんが言ったように、目次とかを作るのがすごく得意ですよね。

村上 そうそう。「骨子を作って」「アイデアを10個出して」とか、「こういう新しいサービスをしたいけれど、サービス名の案を10個出して」とか言うと、それらしいものが生成されて出てきます。

これはなかなかすごいですね。

あとは単純だけど手間がかかる、「表にして」とか、リストを出して「これを表で出して」と言うと表で出してくれますから、そういうようなフォーマット変更に使えます。

あとはコーディングもそうですよね。

「PHPで書いたのをJavaにして」とか言うと、変えてくれますから。

西脇 言語変更してくれます。

村上 そうそう、こういうのは非常にいいですよね。

西脇 あとバグも見つけてくれます。

「どこが問題か」「時間がかかるスレッドはどれ?」とかやってくれるので、かなりいいです。

作業効率が上がるので、自分のやっている作業を一部お願いしたり、アシストしてもらうのはすごくいいですよね。

ぜひ会場の皆さんも、こういう雑談に、「そうだ」「違う」とか、交じっていただきたいと思います。

ChatGPTに『魔女の宅急便』の続編を書かせてみたら

西脇 私がやって驚いたのは、「『魔女の宅急便』の続編を書いてください」で、めちゃくちゃいい文を書いてきたんですよ。

北川 へえ。

西脇 それで、毎回同じ文を返してくるかなと思ったら、違うんですよ。

村上 『魔女の佐川急便』とかにならないんですか? そういうのじゃない?

(一同笑)

西脇 でもやっぱり、人間って、この程度なんですよ(笑)。

村上 (笑)。

北川 いやいや、ChatGPTが『魔女の佐川急便』って返してきたら、まあまあ僕は感動しますよ。

村上 もうすでにAIに負けてますね。

西脇 臣さん負けてる(笑)。

尾原 データセットのモデルが大きいからね。

村上 しょうがない。

西脇 会場から、wマークがいっぱいきました(笑)。

「『魔女の宅急便』を○○風に」とか、「もしアフリカが舞台だったら」とかとやると、またエッセンスが変わってね。

北川 それは上手いですよね。

(続)

カタパルトの結果速報、ICCサミットの最新情報は公式Twitterをぜひご覧ください!
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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成

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