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2. 世界No.1フーディーは、いつ、どうして美食に目覚めたのか

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イェール大学の”死ぬほど不味い”寮の食事がきっかけで美食に目覚めたという浜田さん。世界約128カ国を踏破し、レビュアーランキングで7年連続世界1位という”世界No.1フーディー”の称号の裏側を紐解きます。「世界のベストレストラン50」日本評議委員長への就任や、地方の名店を発掘する「Destination Restaurants」アワード、著書『美食の教養』まで、その活動の全貌が語られます。

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2026は、2026年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。


【登壇者情報】
2026年3月2〜5日開催
ICC FUKUOKA 2026
Session 9F
-世界No1フーディー登壇- 大人の教養シリーズ「美食」について語りつくす(シーズン12)
Supported by EVeM

(スピーカー)

大野 尚斗
Syn
オーナーシェフ

長谷川 誠
NTTドコモ
コンシューママーケティング推進担当部長/シニアプロフェッショナル

浜田 岳文
アクセス・オール・エリア
代表取締役

山本 典正
平和酒造
代表取締役社長

(モデレーター)

榊 淳
一休
代表取締役社長

西井 敏恭
シンクロ
代表取締役

『-世界No1フーディー登壇- 大人の教養シリーズ「美食」について語りつくす(シーズン12)』の配信済み記事一覧


 では、浜田さん、よろしくお願いします。

浜田 私だけプロフィールが長めですみません。

 浜田さんだけ初登場なので、長めに時間を取っていただきたいと思います。

「世界No.1フーディー」が美食に目覚めるまで


浜田 岳文
アクセス・オール・エリア
代表取締役

1974年兵庫県宝塚市生まれ。米国・イェール大学卒業(政治学専攻)。 イェール大学在学中、ニューヨークを中心に食べ歩きを開始。卒業後、美食を追求するためフランス パリに留学。外資系投資銀行と投資ファンドを経て、世界一周の旅へ。帰国後、資産管理会社社長を経て、株式会社アクセス・オール・エリアを設立。エンタテインメントや食の領域で数社のアドバイザーを務め、スタートアップへの出資も行っている。南極から北朝鮮まで、世界約128カ国・地域を踏破。一年の5ヶ月を海外、3ヶ月を東京、4ヶ月を地方で食べ歩く。海外レストランサイトのレビュアーランキングでは7年連続第1位を獲得。2024年6月、自身初の著書「美食の教養 世界一の美食家が知っていること」をダイヤモンド社より出版。2025年11月、「世界のベストレストラン50」及び「アジアのベストレストラン50」の日本評議委員長に就任。国内外のメディアで食や旅に関する情報を発信している。

浜田 僕は、1974年兵庫県生まれで、高校まで日本でしたが、大学でアメリカに行きました。

僕が留学したイェール大学は、少なくとも1年は全員寮に入らなければいけないというルールがあって、地元出身者でも例外なく寮に入ります。

寮に入ると、当然寮の食事を取るわけです。

そこでみんなとコミュニケーションを取って仲良くなりましょうという趣旨ですが、そこの食事が本当に死ぬほど不味かったために、食に目覚めました。

高校までは母親が作ってくれた料理を普通に食べていたので、特に食に興味はありませんでした。

美味しい、不味いも比べる対象がなかったので、こんなものなのかなと思っていたのですが、大学で本当に耐えがたいほど美味しくないものに触れました。

美味しくないだけでなく、健康に悪いものしか出てこなかったので、生きていく上で仕方なく、だから選択ではなくて、これは本当に強いられた形で食に興味を持つようになりました。

興味を持ち始めると、もともと何か特定のものにはまる体質なので、食をどんどん突き詰めていくことになりました。

最初は大学の近くのニューヨークで食べたのですが、今から30年前の当時、正直ニューヨーク中を探しても、美味しい店はあまりない状況でした。

それで、卒業を半年早めてパリに留学して、そこでいわゆる「ガストロノミー」と言われるようなちゃんとしたレストランを初めて回るような生活を送りました。

その後、日本に帰ってきて、投資銀行とPEファンドで合計10年くらい仕事をして、その後はファミリーオフィスの社長などもしていました。

この15年くらいは、自分で独立している形で、仕事をしつつ食べ歩いています。

旅したのは世界128カ国・地域とありますが、だいたい年間5カ月は海外、4カ月は地方、3カ月は東京という比率ですかね。

海外が半分弱という形で、ずっと世界中を食べ歩いています。

「世界No.1フーディー」と称される理由

浜田 こちらのレストランリストは、「世界のベストレストラン50」のリストで、世界中の食に詳しいとされる方々や関係者が投票するリストです。

2025年の50店ですが、全て回っています。

「世界のベストレストラン50」にはアジア版があって、2025年11月から、その日本の評議委員長になりました。

評議委員長といっても報酬はなくボランティアですが、日本で投票する人を選ぶようになりました。

「世界No.1フーディー」という肩書が、よく僕にはついてしまうのですが、何をもってそう言っているのかというと、この「OAD(※)世界のトップレストラン」というレストランランキングがあります。

▶編集注:Opinionated About Diningの略で、スティーブ・プロトニッキ氏が2004年に創設。世界中の1万6000超のレストランに関して、世界の約5,000のデスティネーション・ダイナーの意見を統合するダイニングガイド。 

上のほうがレストランランキングですが、世界中を食べ歩いている人の投票によって決まります。

どのお店に何点つけているか、データとして主催者側が持っているので、それを見ると誰がどこのお店に行っているのかも同時にわかります。

レビュアーランキングを作る目的ではなく、あくまでレストランランキングを作るためにデータを集計していますが、それがあるので、裏リストとして、投票している側のランキングも作っています。

なので、No.1だからすごいというわけではなくて、単純に世界の主要なお店に一番多く行っているという数字でしかないのです。

別に質的な話ではなくて、あくまで量的な意味でNo.1ということで、これが7年連続ですかね。

OADホームページより

 この「2,516 vote」というのは、2,516店に投票されているということですか?(登壇は2026年3月)

浜田 そうですね。

 その後のスコアは、何ですか?

浜田 これは、例えば家の近所にあるマクドナルドに5店行くのと、世界のベストレストランでトップに入るような5店に行くのとでは、ウェイトが違うということですね。

そこに関しては、何らかのアルゴリズムがあると思います。

必ずしも投票した数、行った店の数がスコアにつながるわけではなく、加重平均してスコア化した、このスコアのほうが大事になってきまして、こちらで1位ですかね。

Voteだけだと…、昨年は1位になったのかな? 一昨年ぐらいまでは、1位ではなかったのですよ。

でも、それは別に重要ではないので。

西井 スコアのほうが重要ですか?

浜田 一応スコアでランキングされています。

ハセマコ 主催者を超えたのが、歴史的快挙ですね、僕はびっくりしたのですけど。

スティーブ・プロトニッキさんというOADの主催者がずっと1位で、それ以外をランキングするという仕組みだったのですが。

浜田 僕は2位だったのですよね。

ハセマコ 主催者を超えて、というのが衝撃的でした。

浜田 アルゴリズムを変えたのか、それとも純粋にやったらそうなったのかはわからないですが。

西井 年に5カ月くらい食べていれば、1位になれますか?

浜田 色々な国を回るからだと思います。

例えば、ヨーロッパばかり行っている人だと、1位にはならないと思います。

南米やアジアの国々に幅広く行っていることが大事です。

なぜなら、同じお店に何回か行っても、スコアは変わらないからです。

僕はこれを目的に食べ歩いているわけではないので、同じお店に何度も行きますし、かつ後で話そうと思いますが、僕は「好奇心」で食べているので、必ずしも間違いなく美味しい店だけでなく、それ以外にも面白いことをやっている店があったら行きたいので、回っています。

2位のマーガレット・ラムさんは、日本に住んでいる香港の人です。

彼女も非常に良く食べているのですが、車を運転しない、かつ女性なので治安の懸念がある国には行きにくいので、僕のほうが上位なのかなと思います。

西井 …僕も年に7カ月くらい旅行すれば、超えることができるかな?

 西井さん、モデレーターをやってください。

(一同笑)

西井 言いたかっただけ(笑)。

 浜田さん、続けてください。

「地域に根ざす優れたレストラン」を発掘

浜田 地方に4カ月回っていると申しましたが、コロナ禍の2021年ですかね、『The Japan Times』という英字新聞がありますが、一緒に「Destination Restaurants」というアワードを立ち上げました。

これは日本の地方にあるお店、地方と言っても、「東京23区と政令指定都市を除く」と定義していますが、対象となる優れたお店を年間10店舗選んでいます。

5年間開催して、今50店舗のリストがあり、10年ぐらい続けられるといいなと思います。

これは、レバレッジコンサルティングの本田直之さん、辻調理師専門学校の辻(芳樹)校長と一緒にやらせてもらっています。

海外でも地方を回ることが多くて、例えばイタリアとかスペインは、都会よりも田舎に美味しい店があります。

そうやって回っているうちに、日本にもいい店があるに違いないと思ってやり始めたアワードで、力を注いでいます。

メディアとしては、InstagramYouTube、あとはJALの『SKYWARD』という機内誌に連載をさせてもらっていました。

今年の4月号までの1年間の連載なので、ぜひJALでお帰りの方は、機内で読んでいただければと思います。

ハセマコ いつかJALに乗ってみたいものですね。

(会場笑)

西井 下マウントを取っていますよ(笑)。

著書『美食の教養』を出版

浜田 2024年に、本を出版しました。

美食の教養 世界一の美食家が知っていること』(amazon)という本ですが、おかげさまで重版で7刷まできました。

書店でまだ並んでいるかと思いますので、もし今回のセッションを聴いて興味を持っていただいた方がいらっしゃれば、見つけていただければと思います。

美食の教養を探求するコミュニティ(UMAMIHOLICコミュニティ)もやっています。

単純にみんなで美味しいものを食べようというコミュニティはすでにたくさんあるので、一緒に食について勉強や研究をすることを目的にしています。

自己紹介は、以上となります。

 これは、どうしたら入れますか?

浜田 普通に申し込んでいただければ。

年に2回ぐらいは、オープンに開く時があります。

人数が増えすぎないように調整していまして、今は150人くらいだと思います。

西井 オンラインで月額ですか?

浜田 はい、オンラインと実際に月に何回か集まっています。

 ありがとうございます。

(続)

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編集チーム:小林 雅/星野 由香里/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美

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