ソーシャルグッド事業に携わる6人が集結! その取り組みを語る | 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

1. ソーシャルグッド事業に携わる6人が集結! その取り組みを語る

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「ソーシャルグッド社会の実現に向けて」(シーズン2)、全5回シリーズの(その1)は、登壇者の自己紹介。Mobility Technologies川鍋 一朗さん、「獺祭」の櫻井 一宏さん、ヘラルボニーの松田 文登さん、Go Visions小助川 将さん、マザーハウスの山崎 大祐さんが、それぞれの事業にかける想いと、それによって実現したい世界について語ります。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2022は、2022年2月14日〜2月17日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット KYOTO 2021 プレミアム・スポンサーのベクトル にサポート頂きました。


【登壇者情報】
ICCサミット KYOTO 2021
Session 12A
ソーシャルグッド社会の実現に向けて(シーズン2)
Supported by ベクトル

(スピーカー)

川鍋 一朗
株式会社Mobility Technologies
代表取締役会長

小助川 将
Go Visions株式会社
代表取締役

櫻井 一宏
旭酒造株式会社
代表取締役

松田 文登
株式会社ヘラルボニー
代表取締役副社長

山崎 大祐
株式会社マザーハウス
代表取締役副社長

(モデレーター)

三輪 開人
認定NPO法人 e-Education 代表理事 / 株式会社e-Education 代表取締役

「ソーシャルグッド社会の実現に向けて(シーズン2)」の配信済み記事一覧


本編

三輪 開人さん(以下、三輪) 改めて、今日はよろしくお願いします。


三輪 開人
認定NPO法人e-Education 代表理事
株式会社e-Education 代表取締役

1986年生まれ。早稲田大学法学部在学中に、同大学の後輩とともにNPO法人e-Educationの前身を設立。大学卒業後は、JICA(国際協力機構)で東南アジア・大洋州の教育案件を担当。2013年10月に退職し、e-Educationの活動に専念。2014年7月に同団体の代表へ就任。バングラデシュをはじめとした途上国14カ国で3万人の中高生へ映像授業を届けてきた。2016年、「Forbes 30 under 30 in Asia」選出。2017年、第1回ICCカタパルト・グランプリ優勝後は、大手企業の経営者から大学生まで幅広い層の「話し方」の改善に貢献している。著書『100%共感プレゼン』(2020年、ダイヤモンド社)

プログラム冊子にGo Visions小助川さんの名前はありませんが、ソーシャルグッド・カタパルトで優勝されて、飛び入り参加となりました。

アウトプットから始まるオンライン教育「SOZOW」で、子どもの可能性を拡大する「Go Visions」(ICC KYOTO 2021)【文字起こし版】

「ソーシャルグッド社会の実現に向けて(シーズン2)」ということで、朗報があります。

僕は前回のこのセッションに参加された方のアンケートの回答数を見ており、その数は17でした。

今、会場にいる人を数えると、ゆうに20は超えているので、シーズン1を超えたということです。

▶シーズン1の書き起こし記事はこちら
【一挙公開】ソーシャルグッド社会の実現に向けて(全5回)

皆さん、大きな拍手をお願いします!

(会場拍手)

ありがとうございます。

でも不思議です、さっきあれだけ大きな拍手を送っていた人たちはどこに行ったのでしょうか。後で戻ってきますかね?

後で戻ってきた人たちがちょっと悔しくなるような話を、これからしていきたいと思います。

登壇者d5人の自己紹介

三輪 ソーシャルグッド・カタパルトが終わったあと、感想戦が始まってしまったため、登壇者の皆さんとの打ち合わせは3分しかできていません。

その3分で決まったのは、今日のパートを3つに分けるということです。

まずは自己紹介、そしてソーシャルグッド・カタパルトの感想。

我々は感想を言いたくてうずうずしていますし、小助川さんが来た瞬間、食いつくかのように話しかけていました。

最初の30分はその2つのパートに割き、その後30分は参加して頂いた皆さんと、頭を冷やして「ソーシャルグッドに何が足りないのか、何が超えられない壁なのか」という話をしたいと思います。

最後の30分は、参加頂いた皆さんの番で、皆さんから質問や感想、コメントをうかがい、ソーシャルグッド社会の実現に向けて次の一歩を踏み出せる時間にしたいと思っています。

登壇頂いた皆さんに、自己紹介をしてもらいながら、ソーシャルグッド社会の実現に向けて取り組んでいる活動について簡単に紹介してもらいましょう。

先に言っておきますが、これは簡単な自己紹介にはなりません。前回は自己紹介に30分ほど使ってしまったのですが、それでもいいです。

言いたいことを全部言ってください。

まず、あふれる想いがあるであろう川鍋さんから、順番にお願いします。

川鍋 一朗さん(以下、川鍋) 1人30分ですね。

三輪 そうかもしれないですね(笑)、よろしくお願いします。

「人材再生業」タクシー運転手を、いかに誇りを持てる仕事にするか(Mobility Technologies川鍋さん)

川鍋 GOというタクシーアプリを運営していますが、家業は日本交通というタクシー会社です。


川鍋 一朗
株式会社Mobility Technologies
代表取締役会長

1970年生まれ。1993年慶應義塾大学経済学部卒業。1997年ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院MBA取得。同年マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン入社を経て2000年日本交通(株)に入社。2005年代表取締役社長、2015年代表取締役会長に就任。三代目として『黒タク』『陣痛タクシー』『キッズタクシー』導入。関西圏にも事業エリアを拡大し、約8000台の国内最大手のハイヤー・タクシー会社を牽引。また、タクシーアプリやデジタルサイネージなど、モビリティ産業をアップデートする様々なITサービスの提供を行うMobility Technologiesの会長として、日々進化するタクシー改革を加速。2014年5月東京ハイヤー・タクシー協会の会長、2017年6月全国ハイヤー・タクシー連合会の会長に就任。

公共交通機関なので、ギリギリ政治行政の税金が入る領域とビジネス領域のはざまです。

運転手の方々は、50代くらいでリストラされて、手に職がないのでとりあえずタクシー運転手でもやってみるか、と始めるのが一般的です。

2000年頃、僕が家業を継いだ際に取ったアンケートで、「なぜタクシー運転手になったのか」という質問への回答でダントツ1位だったのが、「他にやることがなかったから」でした。

三輪 なるほど。

川鍋 そういう産業なんです。だから、その頃から、これは人材再生業だと思っています。

そういう意味で、ソーシャルグッドですよね?

三輪 他にも、いろいろありますよね。「陣痛タクシー」などもあると思いますが、後で語られますか?

川鍋 はい。移動は、ボトルネックなのです。ニーズはあふれんばかりなのですが、お金がない。

個別輸送は、人が1人つかないといけないので、最低賃金と1時間に何人運べるかによって価格が決まります。

でも、透析患者も、知的障害の方もそれだけのお金は出せないのです。

それをどう深掘りするのかが、僕の人生のテーマです。

テクノロジーを活用して相乗りタクシーのようなものを実施するつもりですが、まずできるところからということで、「陣痛タクシー」(※)については、妊婦さまには登録いただければと思います。

▶編集注:陣痛タクシーは、妊婦が事前に出産予定の病産院を事前登録しておくことで、陣痛が来たときに速やかに送迎してくれるサービス。24時間、365日対応。

雨の日に赤坂の料亭でタクシーを呼ぶ人と、陣痛で苦しんでいる妊婦だと、何となく赤坂のケースの方がヘビーユーザーだから優先されてしまう、みたいな世界観があったわけです。

それを逆転して社会的に、より重要なケースを優先しようとしています。

そしてそれが運転手の心にも響き、「自分たちは社会貢献をしているかも?」と気づいたのです。

そこから、子育てタクシーや介護タクシーなどに広げています。

「誇りを持って働いてもらう」というのが人材を再生する上での最大のキーワードです。

新橋で酔っ払いの人を、チェーン店AからBへ送るだけではない、彼らが心に誇りを持てるようにするにはどうすればいいかという点に、心血を注いでいます。

三輪 ありがとうございます。では櫻井さん、お願いします。

売れば売るほど赤字でも、産地のために(旭酒造 櫻井さん)

櫻井 一宏さん(以下、櫻井) 旭酒造の櫻井です、今日はよろしくお願いします。


櫻井 一宏
旭酒造株式会社
代表取締役

旭酒造株式会社代表取締役社長及び四代目蔵元。2016年10月より、三代目蔵元(現会長)の桜井博志より旭酒造を受け継ぐ。社長就任前は海外市場開拓を担当し、海外の市場を大きく伸ばした。現在海外日本酒市場の約一割を獺祭が占める(金額ベース)。昨日より少しでも美味しい獺祭を作る事、それにより国境、言語、文化の壁を越える事が目標。

自己紹介の前に川鍋さんに2つ、伝えたいことがあります。

妻が出産した際「陣痛タクシー」を使わせて頂きました。ありがとうございました。

(会場内拍手)

もう一つは、タクシーでこの会場に向かっている際、タクシー運転手からものすごく重い人生相談をされました。

運転手さんの「コロナできついんですわー」という話から始まり、業界について話していると、「僕の友達は運転手をしていたのだけれど、自殺しちゃったんだよ」と言っていました。

彼自身は年金生活者だったので、年金とタクシー業務の給料で生きていけるけど、その友人は無理だったようです。

その話をずっと聞いていて、少し重い気持ちで会場に来たのですが、会場でクーポンを配られていましたよね。

タクシー運転手の雇用を守るという意味で、タクシーに乗ることは意味があります。

そこで少しでも役に立つようにと、今回の移動はタクシーのみにしています。

川鍋 ありがとうございます。

三輪 ありがとうございます、櫻井さんの会社の紹介が全く始まりませんが……(笑)。

櫻井 (笑)。

私たちは酒を造っていますが、コロナにより、色々な業界がつながっていることがよく分かりました。

例えば私たちの場合、前段階では米農家、消費の際には飲食店や酒屋が関わります。

そして農家の場合は農業機器メーカー、また、飲食店には箸メーカーやおしぼりメーカー、食器メーカーなども関わります。

彼らをちょっとでも手伝いたい、それに大きな意味があると思いました。

今回、ICCサミットの会場にも置かせてもらったのですが、消毒用エタノールを、農家より買った酒米で作りました。

香りも獺祭の消毒液 背景に“助け合い” (日テレNEWS24)

値段だけを考えると、食用米ではなく、くず米やトウモロコシ、サトウキビを使う方がいいのですが、酒米を酒にして蒸留し、エタノールを作っているので、実は、売れば売るほど赤字になる商品なのです。

しかし、今年は契約があるから買うけど来年は半分の量にするとか、値段が半分なら買うよとか言われる状況で、農家は本当に厳しいのです。

例えば、酒米は半分が半値、食用米は3分の1の値段という地域も出ています。

それをどうにかしたいですし、直接買い付けしていますから、生産者の顔が思い浮かぶのです。

岡山のあの人は子どもの大学について話していたなとか、栃木のあの人は野菜も育てているけれど野菜も売れないと言っていたなとか。

そこで、半分意地になって、エタノールを作りました。

これが最近の取り組みですね。

三輪 最近の取り組みの紹介、ありがとうございました。旭酒造は200年の歴史があるので、その話も後で是非お聞かせください。

では次に松田さん、もう涙は止まりましたか?

障害がある人とその家族の自己肯定感を上げる(ヘラルボニー松田さん)

松田 文登さん(以下、松田) はい、びっくりしました。

あれだけ泣いたので、泣くキャラだと思われているかもしれませんが、登壇して泣いたのは人生で初めてでした。

▶編集注:この直前に開催された「ソーシャルグッド・カタパルト」で、Go Visionsの小助川 将さんに優勝を贈るセレモニーでのスピーチで、松田さんは過去のエピソードを語りながら号泣しました。

「逆風の中で、声を掛け合って支え合い、励まし合おう」心が震えた“伝説の”ソーシャルグッド・カタパルト【ICC KYOTO 2021レポート】

三輪 前回、優勝した時も泣いていませんでしたか(笑)?

「福祉×アート」の社会実装で、障害に対する意識を変えていく「ヘラルボニー」(ICC FUKUOKA 2021)

松田 はい、基本的には淡白になってしまう瞬間があるので、逆にびっくりしました。

ヘラルボニーという会社をやっておりまして、私の活動のどのあたりがソーシャルグッドなのか、と思った方もいるかもしれません。


松田 文登
株式会社ヘラルボニー
代表取締役副社長

ゼネコン会社で被災地の再建に従事、その後、双子の松田崇弥と共にヘラルボニーを設立。4歳上の兄・翔太が小学校時代に記していた謎の言葉「ヘラルボニー」を社名に、福祉領域のアップデートに挑む。ヘラルボニーの営業を統括。岩手在住。双子の兄。日本を変える30歳未満の30人「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN」受賞。日本オープンイノベーション大賞「環境大臣賞」受賞。

障害のある方は約936万人いて、知的障害のある方は108万人います。

障害者の数(厚生労働省) – 2018年の調査

ヘラルボニーのアーティストとして採用された際、本人は勿論のこと、親御さんや周りの親戚の方々もすごく喜んでくださるのです。

「すごく喜んでくださる」と言葉にすると安っぽく聞こえてしまいますが、実際、そのアーティストの作品が売れて、その作品に対して例えば4、5万円が入金されたとします。

「息子の稼いだお金で初めて焼肉を食べに行き、人生で一番美味しい焼肉でした」と言われました。

焼肉自体の価格は家族で1万円くらいだったのかもしれませんが、その1万円の価値が根本的に変わったのだろうと思うのです。

川鍋 松田さん、泣かそうとしているでしょ(笑)、もうかなり来ています。

松田 (笑)。障害のある子を持つ親御さんの中には、子どもを社会に、外に出すべきではないと考えている人もまだ多いです。

でも、「初めて息子を誇らしく思えた」など聞いて、全体的に自己肯定感を上げられていることは、自分たちの活動の源泉になるものだと思っており、これはソーシャルグッドだと思っています。

三輪 とても共感します。今日はどうぞよろしくお願いいたします。

松田 ありがとうございます、よろしくお願いします。

三輪 ではお待たせしました、小助川さん。まさか、ここに登壇するとは思っていなかったと思いますが……。

ソーシャルグッド・カタパルト優勝、Go Visions小助川さん

小助川 将さん(以下、小助川) 思っておりませんでした(笑)。

▶編集注:シーズン1に続いて、「ソーシャルグッド・カタパルト」優勝者は、このセッションに招かれて登壇しています。前回は松田さんが優勝し、飛び入り登壇となりました。

小助川 さっき三輪さんが言った、このセッションが3つのパートに分かれていることも、今ここで知りました(笑)。

皆さんに共感、応援して頂けるのは本当に嬉しいです。


小助川 将
Go Visions株式会社
代表取締役

1980年秋田県出身。2003年慶應義塾大学卒業後、経営コンサルティング会社へ入社。大企業からベンチャーまで多数の事業計画策定や新規事業立上げ、事業再建などに従事。2008年 株式会社リクルートに入社し、BtoB新規事業立上げ、インターネット教育事業の企画、組織開発コンサルティング等へ従事。2011年11月グリー株式会社へ。事業企画や複数プロダクト責任者として事業を推進。子どもの教育問題をきっかけに、株式会社LITALICOヘ入社。執行役員として、ITものづくり教育事業LITALICOワンダー事業部長、HR部長を歴任。プログラミング教育必修化に向けた委員も歴任。2人の子育てを通じ、日本の画一的教育システムへ課題意識を持ち、2019年6月にGo Visions株式会社を創業。長男は、最年少でWorld Robot Olympiad世界7位、翌年8位へ。現在、孫正義育英財団3期生。

そしてもう一つ、松田さんは岩手県出身で、私は秋田県出身です。

東北の人は外部の人を受け入れる度量が少ないのですが、北東北からチャレンジャーとしてのバトンを渡されるのもすごく嬉しいです。

あと、次回は泣きキャラを引き継ぎたいと思います(笑)。

松田 小助川さんの顔を見て泣いてしまったところもありました(笑)。

山崎 大祐さん(以下、山崎) でも小助川さん、結構ずっと泣いていましたよね?

小助川 出雲さんの最初のスピーチから、感極まっておりました。

写真撮影の時は、鼻水が映るのではないかとずっと気にしておりました(笑)。

先ほどのカタパルトでたくさんの方に見てもらったと思いますが、オンライン教育ということで、学校ではなかなか学べない色々なジャンルを届けています。

アウトプットから始まるオンライン教育「SOZOW」で、子どもの可能性を拡大する「Go Visions」(ICC KYOTO 2021)【文字起こし版】

時間の都合でカットしたスライドもあったのですが、「SOZOW」では、生徒一人ひとりがゲームキャラクターのようなアバターになっており、バーチャルキャンパス空間でつながっています。

例えば、八丈島に住む子どもと、ずっと不登校で友達ができたことのない子どもが共通のゲームの話題でつながり、バーチャルキャンパス上で、顔を見ながら同じサーバに入って、一緒に街を作ったこともありました。

また、小学校3年生から中学校3年生まで学年を飛び越えて、他の国に住んでいるなど通常の日常生活では出会えないような友達と一緒に、色々なことに取り組んでいます。

私たちも、スタートした際には、オンラインでここまで子供たちがつながり、コラボレーションして、何かを表現していくようになるとは想像していませんでした。

もともとはリアルで提供していたものを、オンラインへと方向転換、フォーカスするようにしたのです。

リアルを断ち切って物理的な距離を超え、日本の中だけではなく世界とつながることで、世の中が多様であるということを届けたかったのです。

色々悩んだ意思決定でしたが、今は本当に、やって良かったと思っています。

三輪 さっきのカタパルトを聞かれていた方は、どれくらいいらっしゃいますか(挙手を促す)?

あ、ほとんどですね。

SOZOWのSDGs部の発足に立ち会いさせて頂いたのですが、そのスタートは、インドで勉強している小学3、4年生くらいの子が、道端で倒れている人を見て、泣きながら何とかしたいと思ったことでした。

それを聞いて、日本にいた子どもたちが奮い立ち、「よし、何とかしよう」と思ったところから始まったのですよね。

思い出したら、また泣きそうになってきました。

そんなすごいエピソードがまだまだあるんだろうな、と思っています。

小助川 三輪さん、ご参加いただいて本当にありがとうございました。

三輪 いえ、こちらこそありがとうございました。

改めまして、小助川さん、急遽参加頂きありがとうございます。拍手をお願いします。

(会場拍手)

三輪 では山崎さん、自己紹介と自社紹介をお願いします。

ものづくりを通して途上国のイメージを変える(マザーハウス山崎さん)

山崎 はい、皆さんこんにちは。マザーハウスの山崎です。


山崎 大祐
株式会社マザーハウス
代表取締役副社長

1980年東京生まれ。大学在学中にベトナムでストリートチルドレンのドキュメンタリーを撮影したことをきっかけに、途上国の貧困・開発問題に興味を持ち始める。卒業後、ゴールドマン・サックス証券にエコノミストとして入社。その後、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、途上国にある素材や人材の可能性に光を当てたファッションブランド「株式会社マザーハウス」を共同創業。07年に取締役副社長として参画、19年から代表取締役副社長に。現在、マザーハウスは生産国は6か国、販売国は5か国まで拡大。他にも株式会社Que社外取締役、日本ブラインドサッカー協会外部理事をつとめる。

僕らは、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を持っています。

途上国と言えば、かわいそうとか貧しいとかいうイメージがあると思いますが、そうではなく、途上国には素晴らしい素材も、そこにしかない手仕事もあり、何よりもそこには頑張っている人たちがいます。

そういった人々に光を当て、ものづくりを通して途上国のイメージを変える会社です。

バッグとジュエリー、そしてストールなどアパレルを、バングラデシュ、ネパール、インドネシア、スリランカ、インド、ミャンマーの6カ国で作り、45店舗を展開しています。

15年前に始めた会社ですが、今日のカタパルトを見ても、僕たちが学ぶことの方が多いと思いましたし、僕らの問題意識もどんどんアップデートしなければと感じました。

僕らの意識している社会的な問題の一つは、人が持っている偏見です。

僕らはバングラデシュでバッグを作っていますが、極端な話、グローバルブランドよりも高い値段で、百貨店の一等地で販売しています。

そういうことができるのです。

逆に、途上国だからこそできる手仕事、価値があるのです。

そういったところに光を当ててものを作ることで、持たれている偏見をなくし、途上国のイメージを変える会社です。

もう一つ、コロナの影響も大きかったのですが、ご存知の通り、インドやバングラデシュでは仕事がなくなってしまうのです。

発注元と下請けの関係は変わらず、コンプライアンスなどと謳われてはいますが、売れなくなったら契約を切られてしまうのは工場など下請け側なのです。

ですから、安全、安心な労働環境を途上国に作るため、僕らは自社工場を作っているのです。

生産拠点の6カ国にある工場は全て、自社工場です。

FACTORY(MOTHERHOUSE)

発注元と下請けの関係ではなく、対等な関係を作るためです。

そしてさらに先に行くものとして、途上国で世界トップの工場を作るため、現在、学校と病院を併設した工場を建設中です。

地域の人々が自由に使える学校と病院があり、その裏に工場があるという先進モデルの工場で、2025年完成予定です。

まさに、出雲さんが言っていた2025年ですね。

そしてもう1つ、カタパルトで廃棄衣料の話も出ていましたが、小売業は問題だらけの業種なのです。

僕らは回収したレザーで作った、RINNE(リンネ)というバッグを販売しており、これもヒットしています。

タクシー業界にも共通することかもしれませんが、小売業は給与が安く、働く環境が良くなかったので、それを変えようとする取り組みもしています。

三輪 ありがとうございました。

今思い出したのですが、シーズン1では山崎さんはモデレーターだったので、あの時言い足りなかったことが…。

山崎 それを言ったら、参加者が17人だけだったのが、俺のせいみたいじゃん(笑)。

ちなみに言い訳すると、あの時は台風が来ていましたからね(笑)!

三輪 確かに来ていました(笑)。

ただ、胸の中に思うことがあふれるセッションの時は、言葉にならず、なぜかアンケートが書けないらしいのです。皆さん、最後にアンケートを書いて頂けると、参加者数も把握できるので、是非よろしくお願いします。

山崎さんは前回セッションも知っているので、これも今決めたのですが、今回はダブルモデレーターに近い形でお願いできますか?

さっきまでは、1対4だったらギリギリ何とかなるかなと思っていたのですが、小助川さんの飛び入り参加で、これは無理だと思いました(笑)。

(続)

次の記事を読みたい方はこちら

続きは 2. ソーシャルビジネスの提供者が幸せでなければ、事業は続かない をご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成/大塚 幸

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