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1. グローバルも「コネクテッド」! 世界で活躍する経営者が海外拠点の魅力をプレゼンする新企画

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ICC地域コミュニティを盛り上げる「ローカル・コネクテッド」から着想を得たICC FUKUOKA 2025のセッション「『グローバル・コネクテッド』(シーズン1) – ICCグローバル・コミュニティを盛り上げよう!(120分拡大版)」、全8回の①は、ブラジル・サンパウロを紹介するB Venture Capital中山 充さんが登場、中南米でのスタートアップ投資とその魅力について解説します。モデレーターは153か国を旅したシンクロ 西井 敏恭さんです。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット KYOTO 2025は、2025年9月1日〜9月4日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。


【登壇者情報】
2025年2月17〜20日開催
ICC FUKUOKA 2025
Session 2E
大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か? (シーズン13)
Supported by EVeM

スピーカー&モデレーター

(スピーカー)

① サンパウロ(ブラジル)
中山 充 
B Venture Capital 
General Partner

② ロサンゼルス(US)
福山 太郎 
Rice Capital 
代表パートナー 

③ シンガポール
蛯原 健 
リブライトパートナーズ 
ファウンディング ゼネラルパートナー

④アフリカ
山田 陽介 
オンリーワントラベル 
CEO

(リングサイド席)

青木 優
MATCHA 
代表取締役社長

大槻 祐依 
FinT 
代表取締役社長

小林 嶺司 
HAKKI AFRICA 
代表取締役

盛田 連司 
ザリビー 
代表取締役

四方 健太郎
Spice Up Singapore Pte Ltd 
Managing Director

(モデレーター)

西井 敏恭
シンクロ 
代表取締役

「「グローバル・コネクテッド」(シーズン1) – ICCグローバル・コミュニティを盛り上げよう!(120分拡大版)」の配信済み記事一覧


モデレーターは153か国を旅した西井さん

西井 敏恭さん(以下、西井) 「グローバル・コネクテッド」(シーズン1)ということで、今回初めての試みとなります。

世界各地で活躍されている方から、それぞれの場所でどんなことをしているかについてプレゼンしていただきます。

昨夜、急遽、最後に拍手の数で一番プレゼンが良かったところ、1位を決めることになりましたので、先ほどスピーカーの4人にそれを言い渡しました(笑)。

ですので、聞いていただいている方は、「最後、どのプレゼンに拍手しようかな」と考えながら聞いていただけると嬉しいです。

サンパウロやロサンゼルスなど、紹介がオリンピックみたいで(笑)、こんなスタイルはICCでは初めてではないかと思っています。

よろしくお願いします。

私は、モデレーターの西井と申します。


西井 敏恭
シンクロ
代表取締役

2001年から世界一周の旅に出る。帰国後、旅の本を出版し、ECの世界へ。14年に2度目の世界一周の旅をしたのち、シンクロを設立。大手通販・スタートアップなど多くの企業のマーケティング支援やデジタル事業の協業・推進を行うほか、複数企業の取締役を兼任  著書:『デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法』(翔泳社)、『サブスクリプションで売上の壁を超える方法』(翔泳社)、『マンガでわかるデジタルマーケティング』(池田書店)

僕は、シンクロという会社で、いろいろな会社のマーケティング支援をしたり、自社事業をしたりしています。

なぜ今回、このセッションのモデレーターをさせていただいているかと言うと、僕はマーケティング以外にも世界一周についての本(※)を出版しているのですが、(小林)雅さんがその本を読んでくれて以来、いろいろな所を訪れた人と認識されているからです。

世界一周 わたしの居場所はどこにある!? (幻冬舎文庫) | 西井 敏恭 (Amazon)

行った国の数は、153です。

例えば、サンパウロと言われても多くの方は想像がつかないと思いますが、僕は想像がつきます。

山田さん担当のアフリカも、都市というよりも地域になっていますが(笑)、アフリカ全般の地域について僕は把握していますので、皆さんの話を楽しみに聞きたいと思います。

冒頭に地名の紹介がありましたが、ロサンゼルス、南米、アフリカ、シンガポールと世界各地からの話をしていただきます。

各地域15分間のプレゼンテーションをしていただき、その後、10~15分のQ&Aとします。

ぜひ、皆さん、楽しんで聞いていただければと思います。

では、サンパウロ代表、中山さん、お願いします。

サンパウロ在住のBVC 中山さん

中山 充さん(以下、中山) 西井さん、153か国に行かれて、一番好きな国はどこですか?


中山 充
B Venture Capital
General Partner

中南米のシードステージのスタートアップに投資を行うB Venture CapitalのGeneral Partner。ブラジルサンパウロ在住。  早稲田大学卒業後、ベイン&カンパニー東京支社勤務、起業を経てスペインIEビジネススクールでMBAを取得。 2012年よりブラジルに移り、ベインサンパウロ支社を経て、B Ventue Capitalを創業。ブラジル・コロンビア・ペルーにチームを配置し、中南米のスタートアップへの投資事業に従事。  日本企業の中南米進出支援も行い、中南米各国でスタートアップ関連フォーラムを日本から登壇者を招いて開催するなど、日本の投資家・起業家と中南米を繋ぐ活動も多数実施。

西井 それはずるいですね(笑)。

153か国の中で一番好きな国を聞かれると、それはブラジルなのです。

中山 やった(笑)!

これは事実なので、すみません(笑)。

ちなみに、西井さんの書いた本を全部読みましたが、一番面白いのは、世界一周についての本です。

西井 (笑)それはそれでどうかと思いますが……でも、その通りです。

中山 私はまだ67か国しか訪れていないので、見習いにもなれないくらいです。

一番良かったと思うのは、南極です。

西井 同じですね。

僕も、今まで行ったところで一番きれいな景色はどこかと聞かれると、南極と答えます。

中山 南極は、国ではないのでね。こんな感じです。

旅行に行くとみんな、人を避けて写真を撮りますよね。

南極に行くと、人を避ける必要がありません。

なぜなら、乗っているゾディアックボートにしか人がいないからです。

旅セッションではないので、この写真2枚は壮大なる前振りです。

私自身は今、ブラジルのサンパウロに住んでいますが、この図は2024年の1年に、どこで時間を使ったか、どれくらい出張をしたかについてです。

半分はブラジル、コロンビアとペルーにもスタッフがいるので22%はラテンアメリカ、そして、ICCのために年2回1か月ずつ日本に帰ってくるという生活をしています。

24回ぐらい出張に行ってますが、月に2回ぐらいは旅をしている感じです。

ICCに何度も参加しているうちに、人生のKPIを作るようになりました。

中南米に連れて行った日本人の数で、これが増えると公私共に幸せになれるというのが私の人生です。

147人まで来ています。

今日の場も、これに貢献してくれる人が出てくることを目標に話したいと思います。

中南米のスタートアップに投資するファンド

中山 B Venture Capital、BVCとして中南米のスタートアップに投資をしているファンドを運営しています。

私は日本から参加しましたが、他のスタッフはコロンビアやペルーから参加したスタッフのいる10人ほどの小さい、ダイバーシティのある組織です。

ファンドはすごく小さいですが、1号ファンドが12件、2号ファンドが25件で、今3号ファンドの3件目に投資をしているところです。

福山さんの隣で話すのもどうかと思いますが、YC(Y Combinator)や500に行くというのが我々にとっての一つの目安であり、2割弱がそうなっている状態です。

3号ファンドからも、その例が出てくるといいなと思います。

ファンドとしての特徴ですが、我々は中南米ではまだ珍しい、最初のラウンドで出資をするファンドです。

最初のラウンドは通常、アクセラレーターやエンジェル、インベスターが入るものだと思います。

ブラジルと、その他のスペイン語圏ラテンアメリカの両方をカバーしている点も、他のファンドにはない特徴です。

ブラジルのエコシステムは中南米の中でも進んでいるので、その体験を共有し、タイムマシンのように先を見据えて運営ができています。

当たり前の話ですが、Exitを考慮して投資をしています。

日本にいるとIPOが主流なので、いろいろな数値が公表されていて目をつけやすいですが、中南米ではExitの90%以上がM&Aなので、あまり情報が公表されていません。

周りを見ていると、それを考えず、最初から結構高いバリュエーション(企業価値や株価の評価)をして投資をしているように感じますが、我々はその点を正しく行おうとしています。

私ももともと事業を行っていたので、このファンドも起業家として手数を多く持ち、トライアンドエラーで運営しています。

手数については、例えば、ペルー初の、ペルー人起業家にインタビューするポッドキャストを立ち上げました。

女性起業家コミュニティの運営も

中山 去年(2024年)、日本ブラジルアグテック協会、AGRONIBRAを立ち上げました。

中南米では珍しいプログラム、女性起業家コミュニティも運営しており、私自身も、起業家向けの本を年末に1冊出版、さらに3冊をこれから出版します。

年間200以上のイベントに参加しましたが、そのうち76は我々が運営していて、84は審査員やスピーカーとして参加したものですので、アクティブに活動しています。

日本との連携については、JICA、日本が出資する国際金融機関、開発銀行であるIDB、また中南米を含む海外進出プログラムを持つJETROと連携しています。

残念ながら、中南米スタートアップエコシステムの中にいる日本語が話せる人間はまだ私しかいないので、お声掛けいただき、支援をさせていただいています。

年に3回、ジャパンフォーラムを行っています。

4月ブラジル、7月コロンビア、10、11月ペルーと、弊社投資家を中心に参加いただいています。

これも人生のKPIにつながっていると思います。

なぜブラジルかは、経済規模が日本よりも大きく、日本よりも伸びていく、かつ日本人が少ないからというシンプルな理由です。

多くの場合はサッカーや旅行、音楽が好きという理由ですが、私の場合、そこは関係ありません。

左脳で選んでブラジルに行くと、右脳でハマってしまったという感じです(笑)。

ラテンアメリカでは、スペイン語とポルトガル語の2つの言語が話されていて、どちらも南ヨーロッパの国なので、文化の背景も近いです。

言語が同じなので、国の間での人の移動もすごく激しく、国を単体で捉えると間違えます。

ラテンアメリカ全体のGDPは日本の1.5倍ですし、人口は6億6,000万人で、1人あたりのGDPも、中国と同じくらいです。

ASEANやインドやアフリカも伸びていますが、ラテンアメリカはビジネスがしやすい環境だと言って良いと思います。

特に、都市部の人口集中度が高く、都市部人口はインドやアフリカ全体と変わりません。

どちらが良い悪いという話ではないですが、社会が抱えている課題は、新興国の中でもだいぶ違うというのが面白いです。

(続)

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編集チーム:小林 雅/星野 由香里/浅郷 浩子/小林 弘美/戸田 秀成

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