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ICC地域コミュニティを盛り上げる「ローカル・コネクテッド」から着想を得たICC FUKUOKA 2025のセッション「『グローバル・コネクテッド』(シーズン1) – ICCグローバル・コミュニティを盛り上げよう!(120分拡大版)」、全8回の②は、B Venture Capital中山 充さんが、ブラジルで日本企業にとって事業機会のあるビジネス9分野を紹介。質問タイムでは、現地での日系企業の存在感、成功の秘訣について解説します。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット KYOTO 2025は、2025年9月1日〜9月4日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。
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【登壇者情報】
2025年2月17〜20日開催
ICC FUKUOKA 2025
Session 2E
大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か? (シーズン13)
Supported by EVeM
スピーカー&モデレーター
(スピーカー)
① サンパウロ(ブラジル)
中山 充
B Venture Capital
General Partner
② ロサンゼルス(US)
福山 太郎
Rice Capital
代表パートナー
③ シンガポール
蛯原 健
リブライトパートナーズ
ファウンディング ゼネラルパートナー
④アフリカ
山田 陽介
オンリーワントラベル
CEO
(リングサイド席)
青木 優
MATCHA
代表取締役社長
大槻 祐依
FinT
代表取締役社長
小林 嶺司
HAKKI AFRICA
代表取締役
盛田 連司
ザリビー
代表取締役
四方 健太郎
Spice Up Singapore Pte Ltd
Managing Director
(モデレーター)
西井 敏恭
シンクロ
代表取締役
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▶「「グローバル・コネクテッド」(シーズン1) – ICCグローバル・コミュニティを盛り上げよう!(120分拡大版)」の配信済み記事一覧
中南米は大きくて重要なマーケット
中山 ブラジルの話の前に、少しラテンアメリカについて話します。
この図は国別GDPですが、ブラジルとメキシコは単体でGDPが既に大きいです。

ですから、ブラジルにいる人はブラジルで、メキシコにいる人はメキシコで大きくなれるのです。
アルゼンチン、チリ、コロンビア、ペルーが中堅国です。
コロンビアだと人口は5,000万人ほどです。
これらの国にいる起業家たちにとっては、ビジネスのために中南米の複数国に行くことが割と当たり前です。
スライドの表で右に行けば行くほど、経済的に苦しい国々となります。
これらの国では、破壊的イノベーションがサクッと社会実装されます。
ベネズエラは国際送金のビットコインが使われていましたし、パラグアイやエルサルバドルでは、国の法定通貨としてビットコインが使える状態です。
QRコードを使って、ATMでビットコインを米ドルとして引き出せるので、ビットコインが普通に使える世の中を、日本に先駆けて体験してもらえると思います。
ブラジルは、人口が2.1億人で大きいので、国境や規制に関係ない、フリーのグローバルテックサービスがあったとすると、開発本国の次にブラジルが来ると言われています。

NetflixやYouTubeのユーザーは、アメリカ人、次いでブラジル人です。
Facebook、Spotify、Instagramでは3位ですが、中国でサービスを提供していなければ、ブラジルはインターネット人口で世界4位なので、中国でサービス提供していない欧米企業は繰り上げ3位になるのは当たり前です。
日本でグローバルビジネスをされている方が、ユーザーにブラジル人がなぜか多いという相談をしにたまに来ますが、それはむしろ普通で、逆に、きちんとグローバル展開ができているという気がします。
もう一つ忘れてはいけないのが、ブラジルは2.1億人ですがスペイン語の話者は4.5億人であることです。
つまり、ラテンアメリカはすごく大きくて重要なマーケットであり、日本から見た時に、ただ遠いだけです。
その、「だけ」が大変なのですが……。
スタートアップ関連のお仕事では、2014年の創業時は、300~400億円くらいしかスタートアップに投資されていませんでした。

2018年に3社、アメリカで数千億円のIPOをする企業が出てきたので、レイターステージに、国内もしくはUSから一気にお金が入ってくるようになりました。
2019年になると、国内市場でも数百億円のIPOをする企業が出てきました。
アメリカのスタートアップバブルに合わせて、2021年にはスタートアップ投資額は1兆円を超えました。
今は調整期に入っていますが、10年前に比べるとレベルが変わってきて、エコシステムとして充実してきています。
コロンビアが3年遅れ、ペルーも3~4年遅れ、中米諸国はそこからさらに3~4年遅れになると思います。

福山 スライドの単位は、MillionではなくてBillionですよね?
中山 Billionドルですね、失礼しました。
福山 減点1です。
中山 きつい、そういう攻撃があるとは(笑)。
西井 これは戦いなので(笑)。
皆さん、中山さんは減点1にしておいてください。
中山 賞品があるかどうかすら分からない戦いですが、頑張ります(笑)。
日本というのを抜きとして、世の中をグローバルとして見られて、チャンスもあって、資金も人もリソースも制限がない、ソフトバンクグループのような企業だと、マーケットの伸びがむしろドライバーになります。

2019年と2021年に、約1兆円のファンドが組成され、使われています。

中南米マーケットの課題や論点
中山 今マーケットは落ち着いていますが、そろそろ再始動し始めます。
この地域の課題や論点ですが、ブラジルに事業機会のある日本企業はどこかということだと思います。

いろいろありますが、あえて挙げるなら、この9つです。

それぞれについて話すことはしませんが、例えば金融では、2013年に創業されたNubankは8年で5兆円でIPOしています。
▶Nubank (Wikipedia)

10年経った今、口座数は1.1億ですので、つまり10年で日本の人口をカバーするくらいのデジタルバンクができてしまうということです。
もちろんUXは良いですが、テクノロジーがすごく優れているわけではなく、サービス自体は、日本のネット専業銀行とそれほど変わりません。
新しいテクノロジーが出てくるのではなく、既存テクノロジーで、競合は少ないが人口の多いところで戦うと、しっかり大きなビジネスになるというのが中南米マーケットの特徴です。
Web3、そして、詐欺や不正行為も非常に多いのでサイバーセキュリティも大きなマーケットです。
先日、日系サイバーセキュリティの会社の人と話したのですが、海外ではブラジル比率が高いと言っていました。
ブラジルでは、農業はGDPの25%に当たり、非常に大きな分野です。
広大な土地で、何を作っても世界のTOP3に入ります。牛豚鶏、鶏卵、大豆、とうもろこし、コーヒー、バナナなど、農業にとっては非常に魅力的なエリアです。
土地が広いので、脱炭素・カーボンクレジットについては、アメリカのテック企業などが大きな金額のプロジェクトをブラジルで投資しています。
宇宙ビジネスをしている日本のスタートアップも、土地が広くなければ宇宙から地球を見るメリットがないので、中南米に来ています。
スポーツやゲームの分野では、ブラジルがサッカー大国なのはご存知の通りですが、輸出産業の中でサッカー選手も大きな存在です。
2位のアルゼンチンに比べて、海外で活躍しているブラジルのサッカー選手の数は圧倒的に多いです。
ゲームも広がってきていますし、C向け商品でも、本当にいろいろあります。
例えば日本のメーカー、ビオレのシリーズだと、日本の5倍くらいの値段でも普通に売れています。日本で500〜600円のものが3,000円で普通に売れています。
治安・セキュリティ関連は、日本のスタートアップが進出しています。サイバーではなく、リアルのセキュリティのエリアについても、いろいろあると思います。
今後、それぞれの分野についてブログで発信しますので、「BVC中山」で検索して、Xなどで見ていただければと思います。
▶中山充:B Venture Captial創業者(note)
実は、今回、ICCグローバル・コネクテッドの第一弾として、ブラジル・ツアーが決まっています。
私たちが開催する、Brazil Japan Startup Forumに参加いただき、農業・脱酸素ビジネスの規模を知る農場ツアー、成功したC向けの日本企業経営者としてダイソーの方との懇談などを考えています。
▶参考:「Brazil-Japan Startup Forum 2025 セッションレポート」パート1: Conta Simples創業者インタビュー|中山充:B Venture Captial創業者 (中山さんのnoteより)
ダイソーはブラジルに120店舗ほどあり、唯一うまくいっている小売だと思います。
それ以外にもサッカービジネスについて理解を深めていただきます。
また、食事は本当に美味しい地域なので、美味しいお店にお連れしたいと思っています。
4月19日の土曜日に日本を出発すると、次の日曜日に日本に帰って来られるという強行日程です。
西井さん、(ICCの小林)雅さん、一休の榊(淳)さんも来ますので、ぜひご参加ください。
(編集注:ツアーはすでに催行済みです)
西井 ありがとうございます。
この数年でビジネスのアプローチはどう変わったか
西井 では、質問に移りましょう。
四方 健太郎さん(以下、四方)ベンチャーキャピタルとして過去数年、いろいろな企業を見る中で、起業家という観点で、ローカルの起業家や海外から来る起業家、ビジネスのアプローチがどう変わったか、特徴があれば教えてください。

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四方 健太郎
Spice Up Singapore Pte Ltd
Managing Director
立教大学を卒業後、アクセンチュア株式会社の東京事務所にて、主に通信・ハイテク産業の業務改革・ITシステム構築に従事。2006年より中国(大連・上海)に業務拠点を移し、台湾・香港を含む大中華圏の日系企業に対するコンサルティング業務にあたる。2009年にフリーランスのコンサルタントとして独立。独立後、1年かけてサッカーワールドカップ2010年大会に出場する32カ国を巡る「世界一蹴の旅」を遂行し、経済界社より『世界はジャパンをどう見たか?』を上梓。現在、国内外でグローバルマインドセットや変革マインドセットを鍛える研修事業に従事。鎌倉インターナショナルFCのオーナーも務める。シンガポール在住。
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中山 非常に面白い観点ですね。
ブラジルでは今、金利は13%です。
これは、1億円が手に入れば、毎年1,300万円が手に入るということです。
貧富の差がある分、エリート層は、年収1,000~2,000万円までは比較的いける地域です。
スタートアップを立ち上げて、イグジットが10~20億円だとすると、その3割を3人の創業者で持っていると、10年頑張っていくらもらえるのかという点について、経済合理性がありません。
私たちがベンチャーキャピタルを始めたタイミングでは、エリート層以外が起業していましたが、2018年の事例で数千億円となってくると、ビジネススキルの高い、ネットワークを持つエリート層がスタートアップを立ち上げているというのが最近の状況です。
バブルの側面があったにせよ、ユニコーンがブラジルだけで20社ほどいて、中南米全体で40~50社あると言われており、元ユニコーンの起業家はスタートアップ慣れしていると思います。
私は2000年に日本で起業しましたが、当時から今までの日本の状況と似ていると思います、
日本も元DeNA、サイバーエージェント、楽天などの人が自分で事業を始め、それが起業のエコシステムになっていると思いますが、それが中南米でも起きています。ブラジルではそれが実証されています。
コロンビアでは4社目のユニコーンが出たところで、元ユニコーンの人が起業し始めており、これから伸びていくエコシステムだと思います。
Q ブラジルでの日系企業の存在感は?

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盛田 連司
ザリビー
代表取締役
2012年創価大学卒業。在学中、18歳で訪れたフィリピンのゴミ山での経験をきっかけに、海外で社会課題解決に携わることを決意。大学3年時には南アフリカに留学し、開発経済学と国際関係学を学ぶ。日産自動車に新卒入社。2017年、スカイライトコンサルティングに入社し、在籍中の2019年にはケニアのベンチャーキャピタルに出向。2021年、社内起業としてケニアで現地法人を設立し、バイク向けファイナンス事業を開始。ホールディングス化して代表取締役に就任。
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盛田 連司さん(以下、盛田) サンパウロは、サッカーのワールドカップ2014から10年経っています。ブラジルや南米での日本人のビジネスパーソンや日系企業の存在感がどうなっているのか、アドバンテージやディスアドバンテージも含めて教えてください。
中山 勝負に有利な質問ばかりで困ってしまいますが(笑)。
(会場笑)
まず、日本企業について言えば、ワールドカップで盛り上がることはなく、無風です。
進出日系企業は約560社と言われていますが、これは中小企業も含めての数字なので、すごく少ないです。
ブラジルは資源大国で石油や鉄鉱石も採れるので、やはり商社が強いですし、味の素のような食品会社も強いです。
ブラジルでうまくいっている日系企業は、ヤクルト、味の素、富士通です。
共通しているのは、駐在で来た人がブラジルを好きになって住み着いてしまったという点です。
つまり、長くビジネスをしているときちんと成功します。
3年や5年で人を変えると、アジアと違って、日本から見て飛び地ですし、言語もポルトガル語とスペイン語なので、引き継ぎがうまくいかないのです。
前任者がフォローのために出張に来るのも大変ですので、1人が10年、20年いることが成功の鍵かなと思っています。
韓国企業の場合、片道切符だけで来るので、やはり強いなと思いますね。
日本系の私は、仕事はしやすいです。
ブラジルの人口の1.5%が日系人だからです。
日本にも貧しい時代があって、130年ほど前に、口減らしのために海外に人を出していました。
その受け入れ先として大きかったのが中南米で、一番大きかったのがブラジルです。
▶︎ブラジルへの日本人移住(JICA)
そこから5〜6世代あって、ブラジルには300万人ほどの日系人がいると言われています。
ご存知だと思いますが、ペルーには日系人のフジモリ大統領もいましたし、日本への親近感が非常にあります。
国全体が移民大国という記憶がまだあります。
コロンブスが大陸を発見したタイミングで言えば、南米と北米ではあまり変わりませんが、自分たちが移民大国であるということを理解しているので、ブラジル人と移民の対立構造もあまり起きていません。
「イタリア、フランス、それからドイツの血もちょっと入っています」みたいな人も多いので、外国人が非常に仕事しやすい環境がある中で、日系人は勤勉なので、医師、弁護士、教師などの士業についていました。
ですので、リスペクトがすごくありますし、日本ブランドの品質の良さも理解されています。
また、『Super Campeões』( 『キャプテン翼』)時代から今に至るまで、アニメなど言語も含めてコンテンツが流れていますし、プラスのイメージがあります。
これまでブラジル人は日本入国にビザが必要でしたが、2023年、パスポートだけで入国できるようになりました。
今年、僕の周りの5、6人の富裕層が日本に来ています。
それで日本のことをもっと知ってもらえれば、東南アジアで起きているような、日本のものを自国に持ち帰るという動きがますます加速するのではないかと思っています。
西井 ありがとうございます。
僕がブラジルを好きな理由の一つが、実は日系人がすごく多いからです。
街を歩いていても現地人に間違えられるというか…、僕だからということではなく、中山さんも間違えられますよね?
中山 はい。
西井 それくらい、馴染みやすい国だと思います。
中山さんはもう勝った気になっていますが、スピーカーの皆さんから、意地悪な質問があれば(笑)。
山田さん、どうですか?
山田 陽介さん(以下、山田) ツアーにはもう申し込ませてもらいましたので(笑)。
中山 ありがとうございます(笑)。
西井 また得点入ってますね(笑)。
Q スタートアップのイグジット環境は大変そうだが商売になる?
西井 蛯原さん、いかがですか?

蛯原 健さん(以下、蛯原) スタートアップのイグジット環境は大変だと思いますが、商売になるのでしょうか?
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蛯原 健
リブライトパートナーズ株式会社
ファウンディング ゼネラルパートナー
シンガポール拠点で、インド・ASEAN特化ベンチャーキャピタルを運営。日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA) インドネシア史上最大規模IPOや、フィリピンスタートアップ史上最大M&Aエグジットをファーストラウンドにおけるリードインベスターとして創成する等の実績を有する。1994年 ジャフコグループに入社、以来一貫しスタートアップの投資及び経営に携わる。2008年 独立系ベンチャーキャピタルとしてリブライトパートナーズ㈱を創業。2011年 シンガポールに事業拠点を移し東南アジア投資を開始、2014年 バンガロールに常設チームを設置しインド投資を本格開始
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中山 良い質問ですね、商売になります!
蛯原 (笑)。
中山 超大ホームランはアメリカ上場で、平均して年に1件か2件、起きるかどうかです。
その場合、数千億円でイグジットできます。
ホームランがブラジル国内での上場で、平均して年に3、4件、スタートアップ系で数百億円ですね。
M&Aが主流だと言いましたが、10〜30ミリオンドルくらいのレンジだと、良いM&Aということになります。
ですので、バリュエーションがかなり低い状態で入れます。
蛯原 100ミリオンドル以上のAUM(運用資産残高)のVCは、中南米で何社あるのでしょう?
中山 5、6社ですね。
蛯原 そんなにあるんですね。
西井 サンパウロがまた有利になっていますね。福山さん、どうですか?
福山 太郎さん(以下、福山) いや、単位を間違えたところ以外は完璧だと思いました。

Q スタートアップはどう勝てばよいか?
小林 嶺司(以下、小林) 富士通や味の素など、品質の良さを活かして商品を作る、コンテンツやIPを使うという、大企業が勝てる理由はよく分かりましたが、スタートアップはどう勝つのか、起業家が進出して、アドバンテージを得られるのかという点を教えてください。

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小林 嶺司
HAKKI AFRICA
代表取締役
株式会社HAKKI AFRICA 代表取締役社長・CEO。1989年茅ヶ崎生まれ、シリアルアントレプレナー。法政大学在学中の2012年にインテリアEC事業で起業し黒字化のち売却、シェアハウス事業で起業し初月から黒字化、3年で湘南・鎌倉地域でNo.1の実績を残す。2017年に事業を業界大手にExitし、その資金を元手に再度起業すべく単身アフリカへ。2019年株式会社HAKKI AFRICAを創業、自己資金で金融事業を開始する。2020年にグラミン銀行総裁らが主催するピッチイベントで優勝。2021年に金融庁/NIKKEI主催のピッチイベントでアワードを受賞。Start up gogo!優勝・Fintech Japan2021優勝・内閣総理大臣SDGsアワード外務大臣賞受賞・UN(国連)Co-labアワード受賞・ICCカタパルトグランプリ2025優勝
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中山 スタートアップに限らず、ものを持つ企業は、商品を持って行って使ってもらえるので、ビジネスがしやすいと思います。
ヘルスケアやアグリテック企業などですね。
また、日本らしいIPやコンテンツを持つ企業もビジネスがしやすいと思います。
今から消費者向けデジタルバンキングを作ろうとしても、それはもうさすがに終わっていますが、全般的に見て、日本のスタートアップの皆さんはものすごい営業力を持っていると思います。
ICCで出会う人たちも、営業力が企業文化に根付いているような印象を受けます。
ブラジル、中南米では、営業力が弱いので、片っ端から営業活動をすれば勝てるのではないかと思うことは結構あります。そこがある種、優劣になっていると思います。
プロダクトの良し悪しはもちろんありますし、ソフトウェアだとローカルニーズに合わせてローカライズするにあたりどこまで対応できるのかや、本国や他のマーケットに比べた時の優先順位という問題がボトルネックにになりがちです。
ただ、きちんと、圧倒的に営業活動をすれば、成功するのではないかと思います。
西井 皆さん、心の中でサンパウロにこっそり点数をつけておいてください。
中山さん、ありがとうございました。
(続)
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編集チーム:小林 雅/星野 由香里/浅郷 浩子/小林 弘美/戸田 秀成