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1. 福岡「Syn」の大野シェフが加入! 最新美食を語り尽くすシーズン9

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ICC KYOTO 2024のセッション「大人の教養シリーズ「美食」について語りつくす(シーズン9)」、全8回の①は、スピーカー紹介。お馴染みの面々に加えて、今回は、福岡の美食体験レストランでもあるモダンフレンチ「Syn」の大野 尚斗さんが新加入! 美食の作り手と食べ手が、これでもかというほど食を語り尽くすシーズン9、今回も始まります!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2025は、2025年2月17日〜 2月20日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。


【登壇者情報】
2024年9月2〜5日開催
ICC KYOTO 2024
Session 9E 
大人の教養シリーズ「美食」について語りつくす(シーズン9)
Supported by EVeM

(スピーカー)

大野 尚斗
Syn
オーナーシェフ

西井 敏恭
株式会社シンクロ
代表取締役

長谷川 誠
株式会社NTTドコモ
サービスマーケティング室 
コンシューママーケティング推進担当部長/シニアプロフェッショナル

宮下 拓己
イラルギア合同会社(LURRA°)
代表社員

山本 典正
平和酒造株式会社
代表取締役社長

(モデレーター)

榊 淳
株式会社一休
代表取締役社長

「大人の教養シリーズ「美食」について語りつくす(シーズン9)」の配信済み記事一覧


大人気美食セッションのシーズン9!

榊 淳さん(以下、榊) ICCサミットはビジネスカンファレンスですけれども、美食セッションはシーズン9を迎えました。


榊 淳
株式会社一休
代表取締役社長

1972年生まれ。熊本県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科修了後、1997年第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行し金融工学を駆使したトレーディング業務に従事。2003年米国スタンフォード大学院サイエンティフィック・コンピューティング学科修士課程を修了後、ボストン コンサルティング グループ、2009年からアリックス パートナーズにて戦略コンサルティング業務に携わる。2013年一休に入社し、2014年から取締役副社長、2016年から代表取締役社長(現任)2021年4月からヤフー株式会社 執行役員 トラベル統括本部長就任。2022年6月株式会社じげん社外取締役、特定非営利活動法人ジャパンハートの理事に就任。2023年10月からLINEヤフー株式会社執行役員コマースカンパニートラベル統括本部統括本部長就任(現任)

もともと3日目の午前中のセッションでしたが、いつの間にか2日目に上がって、セッション9まで上がりました。

前回はセッション9のFでしたが、今回はセッション9のEまできまして、こんな大混雑なセッションになったのは初めてで、本当に感慨深いです。

(会場笑) 

西井 敏恭さん(以下、西井) 会場が本当にいっぱいですよね。感慨深いですよね。

長谷川 誠さん(以下、ハセマコ) 9回も続くと積み上がりを感じますよね(笑)。

(会場笑)

榊 今日はこの素敵な5名の美食家の皆さんをお招きして、いつも通り自己紹介的に普段どんなスタイルで「美食」を追求していますかという形でスタートして、その後は「美食」の何かおもしろいテーマについて語ってくださいという、この2つで進めますのでよろしくお願いします。

では、大野さんから自己紹介をよろしくお願いします。

初登場、旅するオーナーシェフ、Synの大野さん

大野 尚斗さん(以下、大野)  よろしくお願いいたします。


大野 尚斗
株式会社ひみかな Syn
オーナーシェフ

福岡県福岡市出身/The Culinary Institute of America N.Y本校卒業/The NoMad*/Alinea***/Recte*/Droggeria dela Rossa/Faviken**/Central/Bar Tetu/Syn開業

初めてなので、僕だけ緊張していると思うんですけれども(笑)。

(一同笑)

宮下 拓己さん(以下、宮下) だいぶ気軽な感じで大丈夫です(笑)。

大野 よろしくお願いします。

僕は昨年(2023年)、福岡でSynというレストランをオープンしました。

ご存知の方も、来られたことのある方も、まだご存じない方も、ぜひいらしてください。

昨年のICCで、初めてうちで会食してくださって、そのご縁でこちらに座らせていただいています。

僕は福岡出身で、親がもともとバックパッカーというのもあって血が争えないのか、僕も小さい頃から旅をして、7つくらいの色々な国で修行して、43カ国ぐらい旅をしてきました。

西井 プロフィールで「旅人」と書くのは、2番目ですからね。

僕が1番目です、念のため(笑)。

(一同笑)

被ったけれど、初めて見たので嬉しいです。

大野 ありがとうございます。

僕の名前に「Syn(シン)」はついていないのですが、お客様、生産者さん、僕のチームのみんなと一緒にお店を育てていきたいと思い、「Syncro」や「Synapse」、「Symphony」のアクロニム(頭語)から取ってお店の名前にしました。

コンセプトは「Cuisine Voyages」

大野 こちらはうちの店のカウンターで、8席です。

旅と生きてきたので、コンセプトも「Cuisine Voyages」です。

ちょうど響きのいい語呂で決まったので、それをもとに料理を作らせていただいています。

こちらはすごく細かくて見にくいですが、メニューです。

左が料理名と食材で、真ん中に数字を羅列しているのですが、上が僕がイメージした料理の座標で、その下に年号を記してあります。

その隣の唯一の日本語は、生産者さんです。

「なんて日本人に優しくないんだ」と、お客様に毎回言われます。

Synのスペシャリテ「Apple」

大野 こちらは、料理の写真です。

左上の「Apple」は、スペシャリテです。

どこかの国だけではなく時空だったり世界観だったり、旅を味わっていただきたいと、誰もしていないオリジナリティを求めた結果、イノベーティブ、クリエイティブの象徴として「Apple」をスペシャリテにしました。

これは本物のリンゴではないです。ぜひ食べにいらしてください。

西井 これは何なのか聞かないほうがいいんですよね? 食べに行って分かったほうが。

大野 でもインタビュー記事にいっぱい載っているので(笑)。

シェフのヨコガオ(ヒサトラ)

西井 何なんですか?

大野 白餡でできていて、中にフォアグラが入っています。

西井 へえ、すごい。

大野 こちらは個室です。

西井 全然レストランぽくない個室なんですね。

大野 ここはバーになっておりまして。

僕は4年前に帰国したのですが、最後はペルーで修行していてロックダウンになり帰国して、2年ほどフリーで働きながら、福岡のバーでバーテンダーをしていました。

海外の星付きレストランで修行

西井 ちなみにペルーでは、Centralとかで修行されていたということですか?

大野 そうです。

西井 すごい。このセッションでも何度か話に出ている「世界のベスト・レストラン50」で常に上位に入っているレストランです。

「2024世界のベストレストラン50」をレポート!(Premium Japan)

1位になったこともありますよね。

そういうお店で働いていらっしゃったんですね。

大野 そうですね。だいたい星付きかベスト50に入っている店でしか。たまたまそうなりました。

西井 大野さんのお店は全然バックパッカー感がなくて、僕はちょっと敷居が高いなと思いました(笑)。

大野 いやいや、そんなことないです。もう本当にスナックみたいな感覚でぜひ。

西井 スナックの感覚では絶対行けない(笑)。でもぜひ。ありがとうございます。

 ぜひよろしくお願いします。

大野 よろしくお願いします。

 では、宮下さん、お願いします。

京都東山のイノベーティブレストラン「LURRA°」の宮下さん

宮下 今日は大野君にいっぱい話す時間をあげたいので、僕はさらっといきます。


宮下 拓己
イラルギア合同会社(LURRA°)
代表社員

1990年生まれ、東京都出身。高校卒業後「辻調理師専門学校」上級のフランス校へ。首席で卒業し「ミシェル・ブラス」で研修。大阪、東京、オーストラリアのレストランを経て、ニュージーランド「Clooney」ヘッドソムリエを務める。2019年6月LUURA°を開業。Culturepreneur Collectives理事。

宮下 拓己です。京都でLURRA°(ルーラ)という飲食店を経営しています。

料理人ではないので、サービスをしたり、ソムリエとして色々な国で働いてきました。

僕も旅が好きで、最近フィリピンとオーストラリアに行ってきました。

この美食セッションは3回目の参加なので、今日はいい感じに茶々を入れながらというぐらいでいこうかなと思っています。

お店に来てくださった方もいると思いますが、「LURRA°」はバスク語で「地球」という意味を持っています。

右上の「°」が「月」という意味と、座標の「°」を示しています。

Synのメニューにも座標が書いてありましたが、今、「どこにある」みたいなことが大事だなと思っています。

世界中から僕たちの座標に来るし、LURRA°というところから食べることで旅をするみたいなイメージを最初から持っていたので、そういうコンセプトのお店をやっています。

僕たちは「日本の季節と文化のショーケース」と言っているのですが、日本の食材を使って、ただ日本料理だけではなく、新しい日本料理を表現していきたいと思っています。

季節を感じる薪火の野菜料理を提供

宮下 お店は10席で、ガスを使わずに薪を使って調理しています。メインは毎回野菜です。

これは春のシーズン。

次は夏です。熱い太陽に照らされた野菜です。

次は冬です。土窯の中でゆっくり火を入れた野菜です。

季節を一番刹那的に感じてもらえるのは野菜かなと思って、こんな料理にしています。

ぜひよろしくお願いします。

(続)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成

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