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1. 新卒採用で、いかに組織にマッチした人材を獲得するか徹底議論

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ICC KYOTO 2022のセッション「スタートアップがトップタレント人材を新卒採用する方法を徹底議論」、全5回の①は、スピーカーの紹介です。Speeeの大塚 英樹さんとネットプロテクションズの柴田 紳さんが、事業紹介と新卒採用について紹介します。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2023は、2023年9月4日〜 9月7日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションは、ICCサミット KYOTO 2022 プレミアム・スポンサーのスローガンにサポート頂きました。


【登壇者情報】
2022年9月5〜8日開催
ICC KYOTO 2022
Session 2E 
スタートアップがトップタレント人材を新卒採用する方法を徹底議論

Sponsored by スローガン


(スピーカー)

大塚 英樹
株式会社Speee
代表取締役

柴田 紳
株式会社ネットプロテクションズ
代表取締役社長 CEO

福田 升二
Chatwork株式会社
取締役COO

(モデレーター)

伊藤 豊
スローガン株式会社
代表取締役社長

(リングサイド席=質問者)

赤川 隼一
株式会社ミラティブ
代表取締役

森 雄一郎
株式会社FABRIC TOKYO
代表取締役CEO

山敷 守
株式会社DROBE
代表取締役CEO

「スタートアップがトップタレント人材を新卒採用する方法を徹底議論」の配信済み記事一覧


伊藤 豊さん(以下、伊藤) 本セッション、「スタートアップがトップタレント人材を新卒採用する方法を徹底議論」のモデレーターを務めさせて頂く、スローガンの伊藤と申します。

よろしくお願いいたします。


伊藤 豊
スローガン株式会社
代表取締役社長

2000年東京大学文学部(行動文化学科心理学専修)卒業後、日本アイ・ビー・エム入社。2005年にスローガン株式会社を創業。新産業領域の求人プラットフォーム Goodfind や、新産業領域のビジネスメディア FastGrow 、1on1クラウド SaaS の TeamUp などの事業を展開。2021年に経済同友会ノミネートメンバー第2期に選出。2021年11月に東証マザーズに上場(現在はグロース市場)2022年5月に東大創業者の会ファンドを設立し、東京大学出身の起業家コミュニティを運営。著書に「Shapers 新産業をつくる思考法」(クロスメディア・パブリッシング)1977年栃木県宇都宮市生まれ。

今回、初スポンサーの初セッション登壇なので緊張しているのですが、すごい3人を連れてきましたので、この3人から、新卒のトップタレントを採用する方法を聞いていこうと思います。

リングサイドからも活発に質問を頂ければと思います。

では早速ですが、本日は、私が10年以上お付き合いのある、スローガンが新卒採用をお手伝いしている会社の中でも、本当にレベルの高い方を採用している会社から、お三方に来て頂きました。

皆さんの会社は、今や上場企業ですが、例えばSpeeeは、オフィスが五反田のボロボロのビルにあった、15人規模だった頃に突撃して…。

大塚 英樹さん(以下、大塚) 御社もでしたけどね(笑)。

 (会場笑)

伊藤 うちの会社もボロボロでした(笑)、でもうちよりももっとボロボロでしたよね?

大塚 間違いないです(笑)。

伊藤 このビルに入居しているのか…と思うくらいの、ボロビルでした。

柴田さんのネットプロテクションズも、3、40人ほどの規模だった頃からのお付き合いで、福田さんについては、彼の前職であるエス・エム・エス時代からずっと、採用をお手伝いしています。

ですから、そのノウハウをたっぷりお聞きしたいと思います。

大塚さんには無理を言って来て頂きましたし、もしかしたら、このお三方はあまりICCサミットに登壇されていないかもしれません。

そこで最初に、自己紹介と、それぞれの会社でどう新卒採用をしているかについて、お話し頂きましょう。

大塚さん、お願いします。

22歳でSpeeeを共に立ち上げた大塚さん

大塚 改めまして、Speeeの大塚と申します。


大塚 英樹
株式会社Speee
代表取締役

2007年に株式会社Speeeを共同創業。2015年にAERAの「日本を突破する100人」に選出。創業事業であるマーケティングDX事業をはじめとして、不動産DX事業、ブロックチェーン技術を基盤としたデータプラットフォーム「Datachain」構想を発表するなど幅広い領域へ事業を展開。「デロイト トウシュ トーマツ 日本テクノロジー Fast50」7年連続成長企業として上位にランクイン。Great Place to Work® Institute Japanが実施する「働きがいのある会社」ランキングでも上位受賞を続ける。
2020年7月、東証JASDAQ上場。現在は約500名の従業員と共に「解き尽くす。未来を引きよせる。」をミッションとし、事業開発の連鎖で社会の課題を解決すべくDXに取り組んでいる。

先ほどもご紹介頂きましたが、Speeeは2007年の終わりに立ち上げました。

簡単に思い出話をすると、新卒採用をしようと思い、相談できる人がいないかと色々検索していた時に伊藤さんのブログを見つけ、こんなに熱い人がいるのだなと思って問い合わせをしたのが、出会ったきっかけでした。

当時、私は22歳だった気がします。

私自身、学生起業のような形でSpeeeを立ち上げたので、なぜ新卒採用をするかについては、私自身の一次体験が大きな影響を与えていると思っています。

そういった若い時の体験から、当社の新卒採用はスタートした気がします。

ちなみに、隣にいる柴田さんと会ったのは、17年ぶりです。

最後に会ったのは、学生時代、私が面接をしてもらった時のことでした。

先ほど控え室で柴田さんに「初めまして」と挨拶をしたのですが、私のことを覚えてくださっていて、感激しました。

自分の中では、その面接には合格していたという記憶だったのですが、実は落ちていたということが17年ぶりに判明しまして…(笑)。

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会場 (笑)。

大塚 何か複雑な気持ちで今、ここに着席しています(笑)。

Speee は2年前に上場しました。

当社を全く知らない方も、認識している方もいらっしゃると思いますが、マーケティングを祖業として始まった会社です。

今は、2つ柱があります。1つ目は、マーケティングDXというテーマのもと、企業向けDXに関する様々なソリューションを提供しています。

2つ目は、マーケティングのコンサルティングをしている中で、不動産の領域において、サーキュレーションエコノミーというか、二次流通に関する産業の負の面に気づきました、産業DX、特にリアル産業のDXに取り組み始めました。

レガシーな面や、ステークホルダーが多く、バリューチェーンもプレイヤーの関係性も比較的煩雑になっている不動産領域において、事業開発を連続的に行いながら入っていく取り組みをしています。

この2本立てで事業を行っています。

「天才は、要らない。」は天才や革命家に依存しない我々の覚悟だ~Speeeの事業開発と創業事業でシェアNo.1を獲得した裏側~(Speez)

会社の業績は、売上も利益も順調に推移しています。

こちらは事業別の売上比率です。

当社はマーケティングから始まりましたが、今や、リアル産業DX事業からの売上が過半を占める状況になっています。

成長率についてもご覧の通り、リアル産業DX事業で非常に高く、創業して15年ですが、第2フェーズに入ってきています。

新卒採用のインターンシッププログラムを設計 

大塚 新卒採用について、簡単にご紹介します。

2022年4月入社の新卒社員は、34名採用しました。

2023年4月には、約50名の入社を予定しています。

次の2024年4月に向けては、100名以上の採用を計画しており、順調に進んでいます。

伊藤 今、社員数は全体でどのくらいですか?

大塚 非正規雇用も含めると、約600人ですね。

長年、新卒採用を頑張っていますが、新卒入社で事業責任者になった社員が10名以上います。

育成できたのか、自然に育ってくれたのか、いくつか解釈の仕方はありますが、結果的に事業もしくは大きなユニットを任せられる人材が輩出されている状況ですので、当社としては、新卒採用は大変重要だと考えています。

採用フローとしては、もはや手垢のついた手法かもしれませんが、主にインターンシップです。

我々は、産業DXには、事業開発の連鎖が必要だという仮説を持っています。

1イシュー1プロダクトで産業DXができるほど、国内には大きな市場はあまり残っていないと考えています。

そこで、事業経営という考え方をもとに、入社してほしい学生のタイプに合わせて、インターンシッププログラムを設計しています。

エンジニア向けインターンシップも同じです。

エンジニアに特化するというよりも、事業が社会問題をどう解決するのかという思想をもとに、プログラムを設計しています。

このセッションはスローガンがスポンサーなので大変恐縮ですが、ONE CAREERから高い評価を頂きました。

 (会場笑)

大塚 なぜスローガンではこういうアワードがないのかな、と……。お考えを聞いてみたいと思い、今日は京都まで参った次第です(笑)。

伊藤 (笑)検討します。ありがとうございました。

では続いて、ネットプロテクションズの柴田さん、お願いします。

BNPLの草分け、ネットプロテクションズ 柴田さん

柴田 紳 さん(以下、柴田) ネットプロテクションズの柴田です、どうぞよろしくお願いします。


柴田 紳
株式会社ネットプロテクションズ
代表取締役社長 CEO

1975年生。1998年に一橋大学を卒業し、日商岩井株式会社(現 双日)入社。2001年、ITX株式会社に転職。すぐにネットプロテクションズへの投資に携わり、2001年11月に買収、取締役として出向。「絶対に実現しない」と言われたNP後払い決済を構築し、黒字化に成功。現在では年間ユニークユーザー数1,500万人、5,000万回超利用されるサービスに。その他、BtoB決済の「NP掛け払い」、会員制後払いの「atone」も急成長中。また、特徴的な組織づくりを行っており、正社員250人超で事実上ティール組織を実現している。2017年ポーター賞、EOY特別賞受賞。

大塚さん、その節は失礼いたしました(笑)。

1975年生まれで、キャリアを始めて最初の3年は日商岩井で働いていました。

その後、ネットプロテクションズで20年以上、経営を続けてきています。

2007年に新卒採用を始めて、もう15年ですね。

後払い決済、そして今流行っているBNPLをおそらく世界で初めて始めたのが、ネットプロテクションズです。

色々な事業における取扱高を合わせると、5,000億円近くに達しています。

正社員は250人ですが、業務委託や派遣社員を合わせると、従業員は600人以上ですので、規模感はSpeeeと同じくらいかもしれないですね。

後払いサービスを、色々な市場に届けている事業モデルです。

BtoCの、EC物販の「NP後払い」は祖業で、ずっと継続しているサービスです。

加えて、会員制のatone、それから、BtoB領域の「少額分散で一定リスクのある請求」について強みがあるので、それに関するサービスを、スライドの下に記載したベンチャー企業にご利用頂いています。

マネージャー職を廃止、上下関係や出世もなし

柴田 ここからは、組織についてお話しします。

採用については、そこまで特殊なことは行っていないのですが、組織文化は特殊だと思います。

ティール組織(※)についてご存知の方もいると思いますが、上場企業の中でティール組織をきちんと実践しているのはうちくらいではないかというくらい、真剣に取り組んでいます。

▶編集注:階層的構造によるマネジメントとは異なり、組織の目的の実現に向けて全メンバーが意思決定を行う自律的な組織

例えば、マネージャー職は廃止しており、上下関係、上司部下の関係はありません。

ですから、「出世する」なんてこともありません。

評価も360度評価で、誰かが人事異動をさせたり昇格させたりする権限を持っているわけでもないので、個人が自分で配属を決められる、異動ができる構造です。

そのためには、個々人が経営者のような形で、自分でしっかり考えてもらう必要があるので、経営情報を徹底的に開示しています。

かなり細かいところまで、数字も含めて見せています。

スライドの右下にある通り、Openworkのサイトでは、社員による評価スコアのランキングで、上位50社に入っています。

結果的にそうなっただけですが、高く評価されているのかなと思います。

新卒採用については、採用担当に依頼して出てきたスライドがこちらです。

スローガンと取り組ませていただいており、また、選考官にエースを充てるということもなく、社員の8割方が選考に関わって面接をしていたり、リクルーターをしていたりしています。

ですから、全員で採用をしていますし、どの切り口からでも、組織状態を見せられるのが、我々の強みだとも思います。

選考自体も一つ一つが長く、90分で生い立ちから聞いて、価値観が合致するかどうかを見定めています。

その結果ミスマッチが少なく、毎年30人ほど入社する新卒社員のうち、3年経った時点での退職者は1人いるかどうかです。

どちらかと言えば、採用よりも育成や研修こそ重要だと考えています。

研修は年々バージョンアップしていますが、日本で一番充実しているのではと思っています。

4月~11月と、7カ月かけて行っています。

思考経験演習やレクチャー、建設的議論をする力を身につけるためのディスカッションなどを行いますが、特にシステム研修はかなりしっかり行うので、全メンバーが一定レベルまでシステムを理解しています。

エンジニアは今70人ほどいますが、中途入社の社員は数人で、98%が新卒社員という珍しい組織構成です。

3人の先輩社員に張り付いて見学する研修制度

最近、先輩社員の業務見学という、弟子入り制度みたいなものを誰かが始めました。

「1週間ずつ、ミーティング参加などを含め、先輩社員の業務に張り付いて見学をする、それを3人の先輩と行う」という仕組みです。

仕組み自体が結構面白いですが、それを発表しても組織内から抵抗があったり、反対意見が出たりしない組織文化なので、強い組織だと感じています。

新卒社員の中でも、中核メンバーは本当に事業を担ってくれています。

また、会社や僕の考え方を吸収した上で、そこからずれずに推進してくれており、非常に心強いです。

この後、別セッションで海外事業についても話しますが、そこでは、新卒社員が台湾で事業を創った話をする予定です。

正社員250人のうち7割が新卒社員であり、新卒社員が中核となって組織風土を作ってくれています。

そして今、そのことを打ち出しているため、中途採用においてもそれを理解した上で入社してくれるので、入社後のミスマッチが減っています。

以上です。

伊藤 ありがとうございます。

(続)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成/大塚 幸

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