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仲間を集め、辺境から革命を起こせ。ソーシャルグッド優勝「小高ワーカーズベース」がゼロから挑む豊かな社会とは

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9月5日~8日の4日間にわたって開催されたICCサミット KYOTO 2022。その開催レポートを連続シリーズでお届けします。今回は、最終日の人気コンテンツ、ソーシャルグッド・カタパルトの模様です。こちらのパートでは、プレゼンを控えた登壇者たちの模様と続いて行われたラウンドテーブルについてお伝えします。ぜひご覧ください。

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回300名以上が登壇し、総勢1,000名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2023は、2023年2月13日〜2月16日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。


「今日この場で、この熱量のある場で僕らのわくわく感をなんとか伝えたい、より多くの人に伝播したいと参加しました。だからこの結果は本当に嬉しいです。

革命は常に辺境から始まるという言葉があります。福島の原発事故の被災地というのは、多くの方にとって、心理的な辺境であると思います。

そこで我々のような地域が、持続可能で自立的な地域になれば、日本中のいろんな地域に勇気を与えて広がっていき、革命につながっていくんじゃないかと思います」

今回優勝を飾った、小高ワーカーズベースの和田 智行さんは、コメントを求められてこう語った。

2011年の原発事故により、埼玉県や会津若松市で6年もの避難生活を送り、2014年に居住が認められない避難指示区域で創業した和田さんの言葉には、8年に渡って事業を続けてきた静かな確信と、開拓者としての強さがあった。

はからずも全国区の知名度を得た南相馬市も辺境だが、このソーシャルグッド・カタパルトに登壇した12人は、いずれも世の中から見ると辺境にあるテーマに取り組むチャレンジャーたち。しかしその苦労や涙よりも、挑戦者たちの力強さを感じるカタパルトだったのが今回は印象的だった。

登壇プレゼンについては記事化されているため、ぜひそちらをご覧いただきたいが、カタパルトの前後で聞いた話の中でも、それぞれの辺境から挑戦する強さを特に感じた5人の話を紹介したい。

「療育」で発達障害の子どもの未来を変える(ECOLD)

自らの子どもが療育から大きな力を得た経験をもつEcold (エコルド)北村 耕太郎さんは、療育と保育を両立するメリットと、発達障害をもつ子どもたちが、障害ゆえに不幸な人生を歩む「「二次障害」を防ぐ社会を訴えた。

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「体の運動機能の訓練や微細運動、ソーシャルスキルトレーニングによる認知力の訓練など『療育』は早ければ早いほどいい。僕たちが提供しているサービスは、1歳ぐらいからの乳幼児を対象としています。

僕はすごくいい施設に巡り合えて、子どもと一緒に2年間通ったのですが、仕事を辞めないといけませんでした。だから長く預けられる保育園などで療育もできるのが理想的です。デジタルを活用すれば親にも情報を共有しやすいですし、1日6時間子どもに向き合う先生たちの事務仕事も楽になります。

現在、支援を必要としている約52万人中、約42万人のお母さんが働いていて、幼稚園や保育園にその仕組みを作れば仕事を辞めなくて済むし、子どもたちは療育を受けられる。二次障害にさせない社会への第一歩になります。個別の療育でもいいですが、理学療法士や作業療法士の数が絶対的に足りていません。

障害のある子ども達も将来戦力にならないと、これから先日本は生産労働人口がどんどん減っていきます。

早急に療育を受けて小学校を受験する子、医者や弁護士になりたいという子など、才能のある子がたくさんいます。療育というと、障害施設みたいなイメージをもつ方もいると思いますが、僕らの施設は究極のインクルーシブ空間になりえていて、画一的なことは一切なく全員が尖りまくる感じです。

文字を認識せず、書けなくてタイピングも出来なくても、iPadの音声入力ツールを大人より早く使うようになったり、LINEをしたり、自分の好きなことだったら困難をどんどん超えてくる。すごいんですよ。テクノロジーの発達でできることはすごく格段に増えているんです」

発達障害をもつ子どもの未来は大人が作る環境で変わること、二次障害は防げることを知ってもらいたい、これを日本だけでなく世界にも広げていきたいと、北村さんは言葉に力を込めた。

子どものころに知った環境問題を“面白く”解決する(ピリカ)

relightの市川佳奈さんと談笑する小嶌さん

「ICCの印象は……ご飯が美味しい。めちゃくちゃ印象深いですね」と大真面目な顔でそう言ったピリカの小嶌 不二夫さんは、この前日、デザイン&イノベーションアワードで見事優勝を飾った。

「子どものころに読んだ本に環境問題が書かれていて、すごくスケールが大きくて、これは将来絶対自分でしばきたいなと思ったんです。せっかく見つけたのに他の誰かが解決したら悔しいじゃないですか。だから、大人になるまで待っててくれ〜!と思っていました(笑)。

一旦はその研究者を目指して論文も書いていたのですが、解決につながらなさそうだなと研究を中断しました。ゴミ拾いに関してはその課題解決の過程が面白くて、エキサイティングだというのを伝えられればいいかなと思っています」

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SNS黎明期にいちはやく着目してゴミ拾いボランティアを集めたり、ポリバケツなどどこでも買えるような道具でゴミ計測装置を作って国連に採択されたり、画像認識でペットボトル投げ捨ての多い場所を探すなど、遊び心というか、発想の転換が光るサービスでもある。その発想の根源は?

「一番合理的な道を探している時に、他の分野で進んでるものを見つけて参考にすることが多いです。2011年あたりはTwitterやFacebook が日本で流行り始めて、それをゴミ拾いの世界に持ってくることができれば爆発的に広げられるんじゃないかと思いました。

画像認識も、人の顔や猫の認識は進んでいるじゃないですか。僕からすると人の顔より、ペットボトルや空き缶の方が絶対見分けやすいと思った。ゴミの問題は、やる人が少なくて技術も遅れているので、2周3周遅れでもよくて、持ってくるだけでもイノベーションが大きいんです」

肢体不自由者と社会の橋渡しに加わってほしい(テクノツール)

Ashirase千野 歩さんと話す島田さん

テクノツールの島田 真太郎さんは、インターナショナルシューズの上田誠一郎さんの紹介。重度肢体不自由者でも操作できるゲームコントローラーなどの入力デバイスを作り、身体に不自由があってもテクノロジーを使って働くことのできる場を作っている。

「まさか自分が ICCに参加する日が来るとは正直思ってなかったです。普段福祉の世界だけでは全然聞けないような話、メディアの記事で読んでいた話が実際に繰り広げられていて、僕らの何歩先も行っているような方もいて、違うアプローチの方もいる。

刺激的でしたし、学びも多かったです。本当に来させてもらえて良かったです。この場にいるということ自体が自分を奮い立たせているなという感じですね。

登壇は楽しみ。社会との橋渡しを、ここにいらっしゃる皆さんが加わってくれれば、もっとたくさんの橋を作れるはずなので、そういうピッチを今日はしたいなと思ってます。 練習はずっとやってきたので、あとはぶつけるだけ。どれだけ感情を出せるかなと」

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付き添い生活をする人にも支えが必要(キープ・ママ・スマイリング)

子どもの「付き添い入院」という辺境から声を上げるのは、NPO法人キープ・ママ・スマイリング光原 ゆきさん(写真左)。

Rennovaterの松本 知之さんと

「子どもの付き添い入院生活で、本当に辛い思いをしてるお母さんたちに、支援物資をまとめて送ります。箱を受け取った人が見たときに『ああ、応援されてるな」と伝わるようなものを、商品1つひとつ詰め方まで心を込めて送ります。

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箱に入れる商品はたくさんの企業にご協力いただいていて、今回登壇するのも、応援をくださる方に出会うため。私以外にもうちのスタッフは付き添い入院の経験があったり、お子さんを亡くしたスタッフもいます。あの辛い時にこういうものをもらえたら嬉しかったよねという経験から、企業さんにお願いしています。

審査員に回覧される「支援物資」の一部

私が一番辛かったのは、ご飯でした。眠れないというのもありましたけど、何よりも毎日ろくなものしか食べられなくて、それがすごく辛かった。レトルト食よりも絶対に、温かい美味しそうなご飯が嬉しい。私たちの活動は、美味しいご飯での応援が柱としてあります。

でもコロナになって院内にボランティアさんはおろか、家族すら入れなくなり、お母さんたちは病院内に軟禁状態になっています。それで支援物資を箱に詰めて送るというのを考えました。シャワーが浴びられないときのために、水のいらないシャンプーなども入っています。

コンビニのご飯も結構おいしいから食べられるよね?と言われるんですけど、毎日それだけの選択肢は辛い。かつ家族が2箇所に分かれると経済的にも苦しくなる。するとお母さんはロールパン1袋で1日過ごすとか、自分の食費をすごく削ります。どんな会社でも支援の方法はあると伝えたいです」

今や必需品となったマスクなどに加えて、アロマスプレーなどリラクゼーショングッズも入っている。「御社ならば、それよりもこれが欲しいですと言っちゃいます!」と笑う光原さんだが、他の人に自分の経験を絶対繰り返させないという決意は明白だ。

僕らだからこそ知っている、理想とする社会をゼロから創る(小高ワーカーズベース)

そして優勝を飾った小高ワーカーズベースの和田 智行さん。

「まだネガティブなイメージが強い地域かもしれませんが、僕らはワクワクしながらまちづくりをしていて、一旦人口ゼロになった街なんですけど、だから新しい街や社会をゼロから構築できる。この熱量高い人達が集まる場に僕らの熱量を伝えて、福島に行ってみたいなと思える人を増やしたい。

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もともとITベンチャーでCTOをしていて、競争をずっとやってきてゴールが見えなくなり、2005年にUターンしてからリモートでも続けていたのですが、何のために働いてるのかが分からなくなったんです。

そして原発事故があり、お金のやり取りではない助け合いとか、お互い得意なことを生かして、その場を乗り切るみたいなことをたくさん経験しました。

ベンチャーの目的は、やはり早く大きくして成功みたいなところ。それも大事なんですけど、経済的な成功だけではなくて、自分の居場所があるとか、自分を求めてくれるコミュニティ、そういう場所をたくさん作ることで、人生はものすごく豊かになり、安定的になるというのを痛感しました。

すでにある街や社会を変えるのは大変ですけど、人口ゼロだったら変える必要もなくつくるだけなので、まず僕はそういう社会を体現することにチャレンジしたいと思っています。それがあの原発事故で強制的に避難させられた僕らが、世の中に放てるカウンターだと思っています」

東京から移住して「小高ワーカーズベース」の近くに酒蔵を作り、事業を育てているのが、和田さんの後に登壇したhaccobaの佐藤 太亮さん。佐藤さんはリハーサルの時間ぎりぎりに会場に駆けつけたため登壇順が変わって最後の出番となった。

図ったかのような登壇順となったが、全くの偶然。結果的には「フロンティアの街、小高」をより強く印象づけることになった。

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辺境の地で奮闘する仲間とつながる

ソーシャルグッド・カタパルトの関係者たちは、当日を迎える前にオンラインでの懇親会、そして今回から導入されたカタパルト・キックオフなどで交流を重ね、本番を迎えた当日も、登壇者同士で和やかなコミュニケーションが交わされていた。

登壇前に談笑する登壇者たち

ICCサミットの最終日でもあり、ICCのスローガンでもある「ともに」をまさに実践し、横のつながりができてよかったと口にする登壇者たちも多かった。これも、日々辺境で戦っている彼らだからこそ出てくる言葉ではないかと思う。

カタパルトの冒頭で「お互いに支えあい、励まし合おう」と、口火を切って会場を鼓舞するユーグレナの出雲 充さんは、今回は予定が合わなかったがビデオメッセージで参加。その想いは会場で実践され、むしろ画面に1人で映る出雲さんを支えたいと思った人もいたのではないだろうか。

今回ナビゲーターを務めたのは荒木 珠里亜さん

すべてのプレゼンターが登壇を終えると、前回優勝したWELgeeの渡部さんがプレゼン。日本にたどり着いた難民に雇用を作るサポートするWELgeeは、2月の優勝直後に始まった戦争で、メディアでも注目を集めた。会場でプレゼンを見ていたベースフードで、1名の雇用が決まったそうだ。

前回優勝のWELgeeの渡部さん

力強いプレゼンに対して、むしろ審査員のほうがウェットだったかもしれない。それほどまでに今回の登壇者たちはパワフルで、審査員たちを圧倒していた。

マザーハウス山崎 大祐さん「ここが一番自分ごとで、その先の世界を背負っている。これが広がれば社会が変わる」

Community Nurse Company矢田 明子さん「登壇より、審査員席の方が皆さんのエネルギーを感じた。事業でもコラボしたい」

フローレンス駒崎 弘樹さん「皆さんお一人お一人が同士だ、ともに戦いたい、社会を変えていきたいと心から思いました」

日本こども支援協会  岩朝 しのぶさん「必要軸で動いている人たちの想いを感じました」

ボーダレス・ジャパン田口 一成さん「僕のテーマは大物より本物。まさに本物12名です。みなさんを尊敬します」

前回までは運営スタッフとしてナビゲーターを務め、今回は参加者として審査員を務めたe-Educationの三輪 開人さんは、思い入れたっぷりに語った。

「一番出たキーワードは命、命がけ、使命感。一人で命をかけては、落としてしまうからだめなんです。一緒に命をかける人がいるのがICC。今日来たみなさんに命をかけてほしいし、会場の皆さんも命を分けてあげてほしい」

優勝から5位までの入賞企業は既報の通りだが、この他審査員コメントやカタパルトが終わった後もさまざまな企業名が言及されていた。

最後の写真撮影で再びマイクを手にとったWELgee渡部さんは、和田さんとは再会なのだという。

WELgee渡部さん「先月、20カ国30人の仲間を連れて、小高にツアーに行って、和田さんのことは知らなかったのですが、絶対会ったほうがいいと知り合いに紹介されて、お会いしたんです。ここで再会して、鳥肌が立っています。

365日でこんなにきらびやかなステージに立っているのは本当にわずか。他の日はそれぞれの現場で目の前にいる人たちと毎日を作っていたりする。こういう1日でさまざまな人とつながっていける機会はとても大きいと思います。それを活かして、また半年後お会いできることをとても楽しみにしています」

審査員の1人であったJAPAN TAXI川鍋さんは、今回のプレゼンを「波及力重視」で見ていたという。

「1人の人の思いがどうやって最大化されるかを、すごく意識しながら今回見ていました。

だから小高ワーカーズベースはインキュベーターとなり広がっていく、生み出していくのはすごいですし、例えば入賞はしませんでしたが、地域に古民家の宿を作るLOOOFさんも、ビジネスモデルとしてはそんなに新しくなくても、審査員一人ひとりにパーソナライズされた手紙を配布して、すごく人のハートをつかむものがありました。

みんな同じように素晴らしくやっているので、どこで1つ抜きん出ることができるか、そういうのを持っているといいなと思いました。関係人口とか仲間を募って、いかに自分の頑張りだけじゃなくて、どんどん波及効果を生み出せるか。それがあるといいなと思いますね」

Homedoor川口さんも、最後の福島2組に感銘を受けた1人。

「最後の2本立てがすごかったですね。ほかのみなさんも自身の言葉で語られるじゃないですか? それがやっぱり心に刺さります。どなたもなくなってはいけない事業をされていました。

自分ももっと考えなければいけないことですが、プレゼンされている方の事業が、どうやったら大きくなるかな? どんな企業とつなげてあげられるかな? みたいなことを考えながら見ていました」

ソーシャルグッド・ラウンドテーブル

カタパルトが終了すると、続いてラウンドテーブルが別会場にて開催される。見事4位に入賞したキープ・ママ・スマイリングの光原さんと、5位に入賞したRennovaterの松本さんと会場へ移動しながら、終わったばかりの登壇について感想を伺った。

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光原さん「自分のプレゼンが始まってから、震えが止まらなかったです!」

松本さん「冷静にやっているように見えたけど…」

光原さん「クリッカーを持つ手がずっと震えてました。スタッフが東京から見ていて、良かったよって言ってもらえたのが何よりで、嬉しかったです。

それにみなさんのプレゼンが素晴らしくて、思わず聞き入ってしまいました。本当に、素晴らしい”同期”に出会えたことが何よりありがたいなって思います」

松本さん「次もちょい役でも何でも呼んでもらえればうれしいです。登壇は、毎回やるたびもういいと思ってしまうんです、精一杯で本当にぎりぎりでした」

ラウンドテーブルの会場に着くと、会場内外ですでに登壇者も審査員も混ざり合って話が始まっていた。

見たばかりのプレゼンの感想、事業への質問、訪問の約束……みんな話さずにはいられないという雰囲気だ。始まったソーシャルグッド・ラウンドテーブルではその雰囲気のままに、次々にディスカッションテーマが上がって、議論が始まった。

テーマは「地方の経済・活性化」「集中と選択 トップの苦悩」「持続性をもたせるには」「ソーシャルツーリズム」「他企業とのつながりをどう作るか」「ムーブメント・ステークホルダーの巻き込み」などなど、好きなテーマのグループに参加して、議論が始まった。

他企業とのコラボといえばヘラルボニー。10分だけでも話をと逆指名で招かれた松田 文登さん

さまざまなグループで議論が進んだが、フローレンスの駒崎さんを書記に、WAmazingの加藤 史子さんやLOOOFの丸谷さんなど旅行業界、そしてSOZOWの小助川 将さんのグループが「ソーシャルツーリズム」をテーマに、アイデアが次々と出て盛り上がっている。

サツドラの富山さんとコープさっぽろの対馬さんが優勝賞品として提供した「北海道SDGsツアー」がことのほか素晴らしく、現場を見ると学びが深いと過去優勝者の小助川さんが語り、カタパルトのプレゼンで見たあの企業を見たい、みんなで訪問しよう!と盛り上がっている。

ラウンドテーブルが終了しても、すっかり打ち解けたソーシャルグッドの人たちは、まったく会話が止む気配がなかった。

そこでも話に出ていた、小高ワーカーズベースの和田さんとhaccoba佐藤さんが呼びかけた「小高ツアー」に、後日ICC一行は参加した。次のパートではそのツアーの模様を写真中心にお伝えする。

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成

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