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組織の原型は古代ペルシア帝国のゾロアスター教にあり(石川善樹)【K17-8A #3】

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「最高の成果を生み出すチーム作りの方法論を徹底議論」【K17-8A】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!7回シリーズ(その3)は、石川 善樹さんを中心に、古代ペルシア帝国の宗教であるゾロアスター教の事例をもとに、組織に必要な要素について議論しました。是非御覧ください。

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ICCサミットは新産業のトップリーダー600名以上が集結する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCサミット FUKUOKA 2018は2018年2月20日〜22日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。


【登壇者情報】
2017年9月5〜7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2017
Session 8A
最高の成果を生み出すチーム作りの方法論を徹底議論
Supported by Motivation Cloud(Link and Motivation Inc.)

(スピーカー)

石川 善樹
株式会社Campus for H
共同創業者

井手 直行
株式会社ヤッホーブルーイング
代表取締役社長

梅原 一嘉
佐竹食品株式会社/株式会社U&S
代表取締役社長

佐藤 光紀
株式会社セプテーニ・ホールディングス
代表取締役 グループ社長執行役員

(モデレーター)

伊藤 羊一
ヤフー株式会社
コーポレートエバンジェリスト
Yahoo!アカデミア 学長

「最高の成果を生み出すチーム作りの方法論」の配信済み記事一覧

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最初の記事
【新】最高の成果を生み出すチーム作りの方法論を徹底議論!【K17-8A #1】

1つ前の記事
セプテーニは「AI人事」で組織のパフォーマンスを最大化する【K17-8A #2】

本編

石川 チーム作りや組織のマネジメントというのは永遠のテーマなんだろうなと思うんですね。

僕は研究者なので、どんなテーマを考えるにあたっても、その「原型」はどこにあるのかということを常に考えています。

学問でも何でもそうなんですけど、それが生まれた時に色々なヒントが詰まっていることが多い。

そう考えると、人類の歴史の中で、最初に「組織」ができたのはいつなんですかというところを考えなければならないと思って調べてみました。キリストが生まれるずっと前、古代ペルシア帝国だそうです。

ペルシア帝国とは、現在のイランを中心に成立していた歴史上の国家を指し、一般的にはアケメネス朝(紀元前550年 – 紀元前330年)・アルサケス朝(紀元前247年頃 – 228年)・サーサーン朝(226年 – 651年)に対する総称である。(wikipediaより)

(一説によると)古代ペルシア帝国というのは人類最初の「都市」が生まれたところなんです。

それまでは小さい村に住んでいたので、皆知り合いで血縁関係だから組織作りはいらなかった。

人々が都市に初めて住むようになったのが古代ペルシア帝国で、そこに組織の原型が2つあるんですね。

古代ペルシア帝国の”官僚組織”と”宗教”は組織の原型

石川 1つが官僚機構です。熱狂を必要としない官僚機構ですね。

近隣の都市は古代ペルシア帝国に官僚機構を学びに来ています。

もう1つ古代ペルシア帝国で生まれたのが宗教で、人類最古の宗教とも言われるゾロアスター教です。

組織作りは官僚組織を作るか、宗教を作るかどちらかです。

もし熱狂の組織を作りたければゾロアスター教に学べ!!!ということです。

(会場笑)

「ゾロアスター教を知らずして、組織を語るべからず!!!」

(会場爆笑)

伊藤 相当話が飛んでいますよね。

石川 組織のことを普通に考えると、ゾロアスター教にはいきつくと思うんですが、飛んでますかね?(笑)

まあさておき、宗教の3要件は何かと言うと、教祖と経典、教団の3つです。

経典はビジョンや「Septeni Way」のような行動規範、教団はマネジメント体制です。

伊藤 教祖は創業者?

石川 そうなりますね。

教祖の役割とは何かと考えると、信者を幸せにすることだと思います。従業員を幸せにできない人が一体誰を幸せにできるのだと。

裏を返すと、従業員は(元々)幸せではないのです。

教祖の役割というのは、不幸な人を見つけてきて仲間にすることです。

その人たちがなぜ不幸なのかを考えると、今の社会の基準に合っていないからですね。

今の社会の基準に照らして不幸な人たちを幸せにするのが教祖の役割だから、その人たちを幸せにするためには、反社会的な教えを授ければ良い。

CEOというのは簡単な役割に思えませんか?

(会場、笑いと戸惑い)

伊藤 反社会的な教えとは?

石川 今の社会の基準に照らすと間違っているけど、これからの社会のスタンダードになること。

たとえばナポレオンもそうで、彼は35歳でフランスのトップに上り詰めます。

それまでの社会の基準は封建制度では王様が一番偉くて、その仕組みの中で浮かばれない人たちがたくさんいたんですが、ナポレオンが作った最大の功績とも言われているのがナポレオン法典です。

法律に基づいて新しい時代の秩序を作った。

日本の民法もナポレオン法典に大きく影響を受けています。

もっと次の時代の新しい秩序、今は反社会的だと思えるけどこれからのスタンダードになるということです。

相反する“宗教”と”官僚機構”をどう組み合わせるのか

佐藤 古代ペルシア帝国の世界最古の都市の話は面白く、宗教と官僚機構だというのは的を射ていると思うのですが、熱狂を生む組織と、統治に必要な冷静で安定した官僚機構、この2つは両方とも必要だと思います。

上手くブレンドされた結果、どれぐらいその都市が発展するのか。

逆に言うとその都市は途中で崩壊するわけですよね。

そのトリガーは何だったんですか?

石川 あまりブレンドされていないのではないかと思います。

それらの何が一番違うのかと言うと、官僚機構は思想やビジョンの違いを乗り越えて、多くの人を統治するシステムです。

宗教は似た価値観、似た理念を持った人たちを集めるので、ある意味そうではない人たちを排除する仕組みになっている。仏教の中でも密教は「何でもあり」なので例外かもしれませんが・・・

ただ一般論として、宗教と官僚機構はそもそも統治しようとしている人たちが全然違うので、上手くブレンドされにくいのではないか。

伊藤 最初に皆が1つの心になる時には宗教でバーンとスイッチを押す必要があり、組織を永続させるためには官僚組織が必要、というところですかね。

石川 そう思いますね。

敵が大きければ大きいほどカバーできる人も増えるというのもあります。

ナポレオンで言うと、王様が敵だと言ったら王様でない人たちが全員仲間になる可能性がある。

ゾロアスター教をウィキペディアで調べると面白いんですけど、自動車メーカーのマツダはゾロアスター教からきているみたいですね。

(会場笑)

伊藤 すごく話が飛んでいるので、もう少し詳しくお願いします(笑)

石川 ゾロアスター教の創始者の名前をご存じですか?「Mazda」です。

マツダのZはゾロアスター教のZなんです。

それぐらい最古の宗教が未だに影響を与えているということなんですね。

伊藤 それ本当ですか?

石川 ウィキペディア調べです(笑)

▶︎編集注:マツダ公式HPにもありました。(驚):よくある質問:「マツダ」の由来と意味は?

ゾロアスター教にみる”良いビジョン”とは

石川 ゾロアスター教を見ていて僕が思うのは、あそこに初めてビジョンというものが描かれのではないかということです。

つまり良いビジョンとは何かという原型がゾロアスター教の経典に眠っていると思ったんです。

見てみたら、ゾロアスター教はすごく簡単に言うと、世の中には光と闇があって、最後は光が勝つという話です。

つまり良いビジョンは”敵”が明確なんだなと思いました。

スティーブ・ジョブズは”敵”を作るのが最も上手かった経営者なのではないでしょうか。

たとえば”Think different”と彼は言ったんですけど、あれはThink differentをしていない人たちが敵になっていますよね。

敵が明確でないと、「我々は何者なのか?」ということが分かりにくいですよね。というのは、「彼ら」がいるからこそ、「我々」が定義できるので。

そういう意味で経典に書かれるべきことは「誰が敵か」。

それがあると人々はギュッとまとまるのではないかなと。

佐藤 それを徹底して組織マネジメントするとかなり攻撃的な組織になりますよね(笑)

グレーゾーンぎりぎりを攻めて塀の内側に落っこちちゃう予感がしますけど、その通りに上場企業を経営して大丈夫ですか?(笑)

石川 大丈夫かはわからないですけど、トランプ大統領はそうですよね。

敵を作って内部の結束を図っていますよね。

伊藤 企業によって、既存の何かを壊そうというのはそこに近いのかもしれないですよね。

人と違った感覚を持っているから付いてくる。

石川 敵が何なのか、もう少し言うと、私たちのライバルは何なのかということです。

Aという会社なのか、あるいはXという社会通念なのか。

ライバルが明確でない状態は経典として成立していない可能性があります。

(続)

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続きは 組織作りのポイントは”宗教型組織”と”官僚型組織”をいかにブレンドするか をご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/立花 美幸

【編集部コメント】

「ゾロアスター教」という単語を大学受験期ぶりに聞きました。それにしてもMazda(マツダ)の社名の由来にはびっくりですね。(立花)

続編もご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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