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11.自分に正直に、仕事の意義を見つけた人こそが信頼される【終】

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「最高の成果を生み出すリーダーシップとチームマネジメントとは何か?」11回シリーズ(その11)は、最後にこれまでの議論を踏まえて、改めてリーダーシップとチームマネジメントにおいて重要なことを各登壇者にまとめて頂きました。全11回の長編シリーズ、最後の石川善樹さんの締めまで必見です。是非ご覧ください。

▶ICCパートナーズではコンテンツ編集チームメンバー(インターン)の募集をすることになりました。もし興味がございましたら採用ページをご覧ください。

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2018は2018年9月3日〜6日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

ICCサミット FUKUOKA 2018のシルバー・スポンサーとして、株式会社ガイアックス様に本セッションをサポート頂きました。


【登壇者情報】
2018年2月6日開催@永田町GRID
ICCサミット FUKUOKA 2018 プレ・オープニング セッション

「最高の成果を生み出すリーダーシップとチームマネジメントとは何か?」
Supported by 株式会社ガイアックス

(スピーカー)

麻野 耕司
株式会社リンクアンドモチベーション
取締役

石川 善樹
株式会社Campus for H
共同創業者

岡島 悦子
株式会社プロノバ
代表取締役社長

中竹 竜二
(公財)日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター /株式会社チームボックス 代表取締役 /一般社団法人スポーツコーチングJapan 代表理事

(モデレーター)

琴坂 将広
慶應義塾大学総合政策学部
准教授

「最高の成果を生み出すリーダーシップとチームマネジメントとは何か?」の配信済み記事一覧

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最初の記事
1.最高の成果を生み出すリーダーシップとチームマネジメントとは何か?

1つ前の記事
10.”集合天才”を創り出せ – リーダーシップを超えた全員野球の組織づくり

本編

琴坂 あっという間に時間が来たのですが、最後に少し無茶振りをしてもいいでしょうか。

最初に「リーダーシップ」を説明するためのキーワードをそれぞれご紹介いただいたのですが、今日の議論を踏まえて、もう一度お話しいただいてもいいでしょうか?

冒頭の説明そのままではなく、今日の議論を反映したうえであれば、どういう風にご説明されますか?

思いついた方からお願いしたいのですが。

リーダーシップは共感型に変化

岡島 私は信頼をキーワードに挙げたということからすると、今日のセッションにはとても満足しています。

何が満足かというと、オキシトシン(共感を呼ぶ信頼ホルモン)の話もかなり出ましたし、そしてこの「信頼 with love」の話でまとまった(笑)。

▶編集注:前Partで、セプテーニHD佐藤氏が戦略目標を発表する場で言葉に「with love」を付けたら、それ以来、「with love」が目標の納得感を高めるだけでなく、社員の口癖になるほどまでに浸透したという話をいただきました。

やはり、リーダーシップの型は、共感型になってきています。

リーダーとは、「ここから」を作り出すという意味の人だと思うのですが、共感型になってきているし、ますます信頼などが問われるようになると考えています。

株式会社プロノバ 代表取締役社長 岡島 悦子 氏

今日は皆さん、「with love」のハッシュタグをつけるだろうなと思っていますが(笑)、今回のセッションは、ベンチャー業界全体の共感のリーダーシップをも考える良い機会になったなと思っています。

ありがとうございます。

琴坂 ありがとうございます。

どうでしょう、麻野さん。

無知の知から、人の力を引き出す

麻野 そうですね、僕も今日はとても面白かったです。

「意味 with love」ですかね。

…。

……全然ウケないですね……びっくりしました。

(会場 笑)

学びました。

石川 ウケないと、びっくりしますよね、本当に!

麻野さんのお気持ち、すごく分かります(笑)

麻野 ありがとうございます(笑)。

そうですね、人の力を引き出すというのが偉大なリーダーの共通点なのかなと思っています。

(リーダーに必要なことで議論された)無知の知も、「私は知らない」と言うことで、「僕は知っています」という声を引き出すことなのかなと思っています。

私がキーワードに挙げた「意味」も、岡島さんが挙げた「信頼」もそうだと思うのですが、やはり人の力を引き出すことなのではないでしょうか。

株式会社リンクアンドモチベーション 取締役 麻野 耕司 氏

そのためのやり方が変化しつつあるのだと、少しビジネスのあり方が変わるにともなって、リーダーシップのあり方とか、いわゆる人の力の引き出し方も変わっているのだなと、それは結構つながっているのだなということを確認できました。

琴坂 ありがとうございます。

石川 どうですか、中竹さん、僕ちょっとまだ全然考えきれてないのですが…。

仕事の意義は自分にしかない

中竹 皆さんの言葉がかなりつながるかなと思います。

先ほど、「リーダーは祈っている」という話もありましたが、死と向き合うというのが結構大事で、結局、先ほども言ったように何が大事かを決めるのは難しいですよね。

危機感が大事なのかな、コミュニケーションが大事なのかな、やる気が大事なのかなと。

けれども、これは決めるしかありません。

それは結局どこで決めるかというと、死に直面した時に決定しなくてはいけなくて、その時に何の声を聞くかというと、世の中の声ではなくて、自分の声しかなくて、つまり正直になるしかないわけですよ。

麻野さんの言う「意味」というのは、「意義」の方が近いかなと思っています。

意味という、定義の意味というのは人のところにありますが、この仕事の意義というのは自分にしかなくて、それは自分に正直になって好きか嫌いかを含め、本当に素直な心にしか多分入ってこないと思うんですね。

そういう、正直でありながら、自分の意義を務めている人に、たぶん信頼が寄せられるのだと思っています。

(公財)日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター 中竹竜二 氏

そして、先ほど権力の話も出ましたが、実は権力を持つと、人は嘘をつき始める傾向があるんですね。

これは本当に、行動に出てしまうんですよ。

そうすると、権力を持てば持つほど、どんどん話を誇張したり、正直に話さなかったり、好き嫌いを言わなくなってくるんですね。

こう言った方が上手くいくかな、これを好きと言うと評価が上がるなというように、好き嫌いがなくなってくるんです。

これはもうトラップですよ。

そういう意味でいうと、原点に戻って、正直になって、信頼をつかんで、コレクティブジーニアス(個人の得意分野を持ちよって”集合的な天才を”創っていくこと)を高めながら、組織を作っていくことが一番大事かなと思いました。

琴坂 ありがとうございます。

では石川さん、トリをお願いします。

時代の変化に備えてリーダーシップを考える

石川 そうですね、こうやって僕たちがリーダーやマネジメントについて議論できるその土台とはそもそも何なのかなと考えていたのですが。

株式会社Campus for H 共同創業者 石川 善樹 氏

僕は健康教室などで結構いろいろな地方に行くんですね。

おじいちゃん、おばあちゃんに、運動をしましょう、塩分を減らしましょう、みたいな話をしているのですが、ある時参加者のおじいちゃんに、「石川さんね、あんた運動せいとか、塩分取るなとか言っとるけど、全部ポイントがズレとる」と言われたんですよ。

「私たちが、今こうやって健康に生きていられるのは、この国が平和になったからだ」と言うんです。

何か僕たちは、先人が積み上げたものの、その土台の上に乗っかって、それを当たり前のように思っているのですが、それすら崩れる時代のような気がするんですね。

だから、そういう意味で言うと、平和とか、当たり前すぎて意外と気づかないようなところも視野に入れながら、死を意識して、馬に乗ると(笑)

琴坂 なるほど。

つまりそういった大きな変化が来るような時代に備えて、これからもリーダーシップを考えていくということですね。

石川 そうしていきたいなと思いましたね。

琴坂 分かりました。

長時間の議論、本当にお疲れ様でした。

慶應義塾大学総合政策学部 准教授 琴坂 将広 氏

ありがとうございました。

(会場大きな拍手)

一同 どうもありがとうございました。

(終)

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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/浅郷 浩子/本田 隼輝/鈴木ファストアーベント 理恵

【編集部コメント】

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