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6. 動的データで、人のペルソナ分類から半導体出荷量予測まで明らかに

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ICC KYOTO 2022のセッション「AIの最新ソリューションや技術トレンドを徹底解説(シーズン3)」、全11回の⑥は、町行く人の行動データからペルソナを数百パターン動的生成する「ペルソナ職人」の話からスタート。「清潔感あふれるスマートリーマン」「あざとかわいいアラサーOL」にはどんな特徴があるのか?またそれがわかることで、何に使えるのか? 登壇者の皆さんも興味津々です。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2023は、2023年2月13日〜2月16日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット KYOTO 2022 プレミアム・スポンサーのリブ・コンサルティングにサポート頂きました。


【登壇者情報】
2022年9月5〜8日開催
ICC KYOTO 2022
Session 11G
AIの最新ソリューションや技術トレンドを徹底解説(シーズン3)
Supported by リブ・コンサルティング

「AIの最新ソリューションや技術トレンドを徹底解説(シーズン3)」の配信済み記事一覧


何百パターンものペルソナを動的に生成

内山 先ほどペルソナの話(Part.3参照)が出ましたけれども、ペルソナパターンはたくさんあって、横軸を変えていくと、来店可能性が高い人が左にいて、人数を増やそうと思ったら右側で、とかですね。

どれぐらいの来店人数にしたいですか? その人はどんな人ですか?みたいなことを、254万箇所の来店検知からペルソナ化することもやっています。

清水 面白いな、これ。

内山 でも、こういうのは、ウェブの世界では普通にあるじゃないですか。

清水 いや、こんなに出てこないですよ(笑)。

こんなに都合のいいデータは出てこないです。

内山 ああ、そうか。

砂金 多分ウェブ版で言うと、ヤフーでやっているDS.INSIGHTが結構近いサービスかなという気はするのですが、ペルソナを何分類ぐらいされているんですか?

内山 何百パターンぐらいですかね。

砂金 ペルソナ自体を動的に生成するのですか?

内山 そうです。

砂金 ああ、なるほどね。

清水 すごい。

内山 この文字のところは、結構パターン化されています。

清水 「清潔感あふれるスマートリーマン」ですよ。

「スマートリーマン」て、僕は初めて聞きました。

内山 これはうちの「ペルソナ職人」というものです。

清水 「アラフォーレディ」って(笑)、おっ、プログラマーもいますね。

内山 そうですね。

清水 ペルソナでプログラマーとかまで、分かってしまうんだ。

内山 先ほど(前Part参照)の行動DNAから出したりしていますね。

尾原 でも逆に言うと、これはペルソナとしてグループ化して抽象化されているから、逆に匿名化されているという話ですからね。

内山 そうです。

清水 「あざとかわいいアラサーOL」というのも(笑)。

(会場笑)

内山 ちなみにこれを出すには、年代・性別判定をしないといけません。

例えば、渋谷の109に週3回行っていたら10代の女の子じゃないかとか、そういうところを来店判定から全部出していきます。

清水 個人的な興味だけで、このAPIが欲しいよね(笑)。

内山 日本全国の店に行っていただければ、どんな人が来ているかみたいなことが分かります。

清水 でも、自分のアプリを使っている人のことしか分からないですよね?

内山 いえ、僕らはもうすでに1.1億IDのアプリがあるので、そのデータがすでに入っています。

清水 ああ、そうなんですか。それじゃあSDK(ソフトウェア開発キット)を買えば、いつでもアクセスできてしまうと。

内山 自分のアプリの情報を知りたければSDKを入れていただいて、自分のアプリを持っていなければ、僕らのデータがありますので。

清水 それはいくらで見られるんですか?

内山 数十万円ぐらいの契約で見られます。

広告を配信するのだったら、むしろ無料です。

清水 えっ、そうなんですね。

そっちが見たいですよね、あざとかわいいOLが集まる場所はどこなんだ? 京都で、みたいな(笑)。

尾原 (笑)。

清水 邪悪ですか? 今の。

尾原 いやいや全然(笑)。個人として素直だなと思いながら聴いていました。

清水 普通に見にいきたい。

内山 確かに。それは考えたことがなかったです。

清水 僕は毎回地方に行くたびに地方の人と話したいなと思っても、なかなか良い場所がなくて、一時期本当に地方の相席屋に行きまくっていたのですが、相席屋は1人では行けないので、大変なんですよ。

毎回誰か男の人を連れていかないといけないし、しかも女の子としか喋れないんです。

僕はどちらかというと、「京都のゴールデン街ってどこ?」みたいな感じで、狭い店で知らないお客さん同士が話すような所に行きたいけれど、なかなか見つけられないんです。

でも、来店可能性予測で、酔っ払いとか調べたら……(笑)。

人の行動データから何を読み取れるか

尾原 今アメリカのAIやマーケティング系で言われているのは、シグナリングにどう対応するかということです。

つまり、ソーシャルなどでは、誰かインフルエンサーが一言言うだけで他の人が影響を受けたりするじゃないですか。

今の亮さんの話じゃないですけど、こういう人が行くと次こういう人が来るよねというふうに、つまり、データってスタティック(静的)ではなくてダイナミック(動的)なので、ある特定の行動が次の行動に大きく影響を及ぼします。

こういう大きく影響を及ぼすことを、シグナルという言い方をします。

いかにシグナルをコントロールして、ダイナミックに、最終的に目的とするお客さんが満足してくれるのか、来てくれるのかみたいなことがあります。

一旦こういうスタティックなモデルができると、今度はこのセグメントの方が増えると、次にこういうセグメントの方が増えますよねみたいなダイナミックなモデルも、予測モデルを作ったり、PDCAを回したりします。

やはりAIビジネスの面白いところは、1回解析できて、1回そこでPDCAを回せると、そこからシグナルが起こって、このシグナルから2周目の何が起こるんだろう、そうすると3周目の何が起こるんだろうという、シグナルでルートが重なるところですよね。

そうすると1周だけだったら真似できるけど、2周、3周と重なると真似できなくなるので、こういうことを経路依存性というのですが、そこまでやっていくと面白いですよ。

究極で言うと、亮さんが来やすいバーを作るには、どのシグナルを重ねればいいのかみたいな話になります。

内山 僕らは「予兆検知」が今テーマで、まさにシグナルなんですよね。

次に、全国の道を全部評価していて、この道に何人通ったかみたいなことが、一応全国分かるようになっています。

そうすると、新宿駅に来る人はどの道から来てどの道から帰るかとか。

尾原 面白すぎて砂金さんにたどりつかない(笑)。

砂金 盛り上がったほうがいいです(笑)。

内山 あと、前、砂金さんとも話しましたが、コロナが起きた時、日本全国の店舗を一括で全部混雑判定してやろうと、それもリアルタイムで出す。

これは今も使えます。

「混雑マップ(お買物混雑マップ Powered by Beacon Bank)」で検索していただければ僕らのサービスが出るので、ぜひ見ていただければと思いますが、混雑という定義はすごく難しくて、2年前の混雑の定義と今の混雑の定義は違うんですよね。

感覚や店の状況も違うので、過去4週間のうちの最大や最小を取りながら、あとは色々な業態を全部掛け合わせていって、最後に出るのは混んでいるか、普通か、空いているかだけですが、意外と難しい判定です。

尾原 そうですね。しかもこういうデータが1回取れると、先ほどのシグナリングじゃないですが、イオンなどは駐車場のデータとこれを連動して、できるだけ駐車場が混雑しない時間帯に来てほしいので予測して、3時間前に、1時間早く来てくれればコーヒー無料のクーポンを発行するような、行動を予測することで手前で回避するみたいなこともたくさんあります。

内山 まさに。あとは最近、やはり半導体が足りないというので、日本全国の、これは衛星で良く見るものの位置情報版です。

尾原 これは株の売買に一番使えるデータですね。

内山 オルタナティブデータ(※) というジャンルがあって、米国だとまさに株ですが、日本だと多分金融が強くないので、製造業の予測をしたほうがいいと思います。

▶編集注:オルタナティブデータとは、機関投資家によって投資判断のために使われるデータのうち、伝統的に用いられてきた決算開示等、一般的な公開情報以外のデータ群の総称(日経新聞より)

だいたい今、相関0.84ぐらい出ているという感じですね。

尾原 結構高いですね。

内山 そんなところが、僕らのやっているところです。

尾原 いやあ、怖いですね。

内山 すごいシンプルに言うと、データ量は多いのですが、そんなにたいしたデータではないんですね。

でもそこからパラメータをたくさん作っていくと、解釈度がどんどん上がっていくみたいなことをやっていると思います。

尾原 せっかくなのでご質問タイムを。

砂金さん、この話を聞いてどうですか? どの辺が一番ワクワクしますか?

砂金 LINEもそうなんですが、最近ヤフーというかZホールディングスと一緒に仕事をする機会があって、先ほど挙げたDS.INSIGHTとくっつけたいですよね。

尾原 ああ、そうですよね。

砂金 バーチャルというか、ネット上の行動とリアルなものをマッシュアップしたいのですが、やはり僕らだけだと取れないデータをunerryさんはお持ちなので。

なんか境界線が溶けていくじゃないですか。ネットなのか、店舗の…

尾原 リアルの人格とネットの人格は、行動が変わらなくなってきたりしていますからね。

砂金 なんかそれは、すごく楽しげですよね。

内山 実際に混雑のデータはYahoo Mapにも使ってもらっていて、色々な店のものはまさにあります。

unerry内山さんへ質問

小田島 ちなみに、全国のカバレッジ範囲というか、例えばですが、伊勢神宮の私のお店に来るお客様のところまで取れるものですか? GPSでどこに強くてどこに弱いとかあるのでしょうか?

内山 日本全国津々浦々取れるのですが、やらないのは個人を特定しないということで、絶対重要です。

ここには1人しかいないという場所が仮にあったとしたら、これは絶対にやらないです。

あとは機微情報で、病院、軍関係、政府関係など取らないと決めている場所は色々あります。

小田島 なるほど。

砂金 ちなみに小田島さんの代わりに質問すると、インバウンドの海外の方は、どういう行動ログ取得にしているのですか?

アプリにSDKを入れてデータを取る、Shufoo!みたいなアプリだったら日本人は普通に生活している時に使っているのですが、海外の方がたまたま羽田に着きました、関空に着きました、と。

そこから何かアプリを入れさせるのは、あまり現実的じゃないですよね。

内山 そこはちょっと弱いんですね、僕らは。

一部アプリはあるので、そこから取れているというのが実情です。

砂金 日本に来た人がみんな使いそうなアプリがあれば、それにちゃんと入れ込めればいいですよね。

小田島 そうですよね。

そこを上手く他のモバイル系のオープンデータで補完しながらできると面白いデータかなと思います。

尾原 海外ではSIMフリーなので、無料のSIMや2ギガぐらいまで使える無料のSIMを配って、それを使う時にはこのアプリを入れてくださいという事例はあります。

お客さんからしても、日本に初めて来られる方なので、そこでクーポンをもらって、ナビゲーションアプリにしながらみたいな使い方ができます。

会場からも是非ご質問があれば。リングサイドからも。

土田 僕らはお店の中のかなり細かな商品棚に手を伸ばしたりするようなところまでデータを取れるし、unerryさんはそうではなく、もっと幅広く色々なところのデータを取れるということなので、何か掛け合わせで連携できるねみたいな話を昨夜もさせていただきました。

率直な疑問として、アプリを持っていて来店される方、要は(アプリ経由で)取得できるような方々と、カメラだとアプリを持っていない方も含めて誰でも取れるわけですが、それでどのくらい差というか、ばらつきがあるのかは、すでに把握されていますか?

内山 カメラと僕らのデータの相関で言うと、もう0.9いくつぐらいの相関です。

尾原 もうほぼOKじゃないですか!

内山 これは、相関だけで言うともうほぼ大丈夫ですね。

ただカメラは映った人の全量が取れるのに対して、僕らは1.1億IDあると言っても、何割かです。

5~6割まで落ちるので、そこの違いはあると思いますけれども。

土田 そうすると結構シンプルな掛け合わせで、データに新しい情報を付加するようなこともできそうですね。

内山 ああ、もう十分。

土田 なるほど、面白いですね、多分ゑびやさんも同じようなところで(笑)。

小田島 そうなんです。今半導体不足でセンサーが届かないこともあって、結構大変だったりするので、ぜひ使わせていただきたいなと(笑)。

尾原 そうですよね。

だから、既存のカメラや別のBeaconなどの入力データを補完し合う形でやったり、そちらでシグナリングを取ったものを拡張する先として使うとか、組み合わせもたくさんありますものね。

清水 いいなあ、ちょっとテストアカウントとかもらえないですか?

尾原 おい!(笑)

(一同笑)

(小声で)僕も欲しいです。

清水 今日、会場に来た方にはちょっと……。

内山 名刺交換して……。

尾原 ちなみに、今日会場に来られた方に、お試しクーポンとか、ICC特別価格みたいなものはあるんですか?

(会場笑)

内山 (沈黙)

清水 価格はともかく。

尾原 ごめんなさい(笑)。ちょっと困らせました。

内山 でも、いつでも使えるので大丈夫です。

1つだけ言うと、AWL(アウル)さんやEBILAB (エビラボ) さんは、センサーやカメラを付けるじゃないですか。

僕らで最近ものすごく流行っているのが…、僕らはLINEさんのBeaconも結構やっているのですが、半導体が本当にないんですよね。

Beaconを買おうと思っても買えないという問題が起きていて、色々悩んだ末に1個解決策を思いつきました。

世の中にあるAndroidデバイスにソフトウェアを配布すると、Beaconを出力できます。

ハードウェアに付いているBluetoothチップをオンにして、ソフトウェアでBeaconを捌くみたいなことをやっています。

AWLさんだと、実は一緒のデジタルサイネージを使っていて、それはBeacon化できます。

あと最近やっているのが、決済端末です。

三井住友カードさんの決済端末がAndroidでできているので、うちのソフトウェアを配るとBeacon化できるのです。

というふうに、あるデバイス、すでに存在するものをBeacon化するみたいなことが今流行っています。

尾原 確かにそうですよね。

内山 設置もいらないなど、案外すごくいいですね。

砂金 unerryさんみたいなところがやると安心ですが、Beaconは出力設定を間違えると無限に電波を出しまくるので、ノイズが増えますよね。

あんまり野良なBeaconが世の中に増えすぎるのはきっとあまり良くないけれど、ちゃんと適切に管理されていて、例えば電波出力が20m圏内とかというのがもっと増えてくるとすごくいいなと思いますが、Beaconが300m先まで照射みたいなものが無限にできると、ちょっとやだなって(笑)。

尾原 そういうことも含めて、業界団体を作られてやっているということですよね(Part.4参照)。

内山 はい。まさにそうです。

尾原 会場からもご質問があれば。大丈夫そうですね。

なんとunerryさんだけで、1時間10分です。

どこまで深掘りできるんだという感じですが、ただ、こういうデータがどこからでも取れる時代だからこそ、AIが本当の正しいデータをユーザーのプライバシーを守りながら集めるというところでも、AIはすごく大事です。

ましてや、お客様のやりたいことが増えて、気持ち良く経験を提供するところにもAIがあるという話なので、本当にありがとうございました。

内山 ありがとうございました。

(続)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成

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