【NEW】ICC サミット FUKUOKA 2023 開催情報詳しくはこちら

1. AIの開発に関わるトップランナーたちが集結したシーズン3!

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ICC KYOTO 2022のセッション「AIの最新ソリューションや技術トレンドを徹底解説(シーズン3)」、全11回の①は、登壇者紹介。壇上にLINEの砂金 信一郎さん、unerry内山 英俊さん、Memeplex清水 亮さん、モデレーターに尾原 和啓さん、リングサイド席にはデータグリッド岡田 侑貴さん、ゑびや/EBILAB小田島 春樹さん、AWL土田 安紘さんという豪華メンツが集結、AIの未来について熱い議論が始まります。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2023は、2023年2月13日〜2月16日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット KYOTO 2022 プレミアム・スポンサーのリブ・コンサルティングにサポート頂きました。


【登壇者情報】
2022年9月5〜8日開催
ICC KYOTO 2022
Session 11G
AIの最新ソリューションや技術トレンドを徹底解説(シーズン3)
Supported by リブ・コンサルティング

(スピーカー)
砂金 信一郎
LINE株式会社
執行役員 AIカンパニーCEO

内山 英俊
株式会社unerry
代表取締役

清水 亮
Memeplex LLC.
社長 兼 himself

(モデレーター)
尾原 和啓
IT批評家

(リングサイド席)
岡田 侑貴
株式会社データグリッド
代表取締役

小田島 春樹
有限会社ゑびや / 株式会社EBILAB
代表取締役社長

土田 安紘
AWL株式会社
取締役CTO

「AIの最新ソリューションや技術トレンドを徹底解説(シーズン3)」の配信済み記事一覧


AIを語る人気セッションのシーズン3!

尾原 和啓さん(以下、尾原) 最終日の朝早くから、皆様本当にありがとうございます。

3日目朝一の定番コンテンツとなってきましたけれども…….。


尾原 和啓
IT批評家

IT批評家、藤原投資顧問書生。京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど事業立上げ・投資を専門とし、経産省 対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。現在13職目 、シンガポール・バリ島をベースに人・事業を紡いでいる。ボランティアでTED日本オーディション、Burning Japanに従事するなど、西海岸文化事情にも詳しい。著書は三作全てAmazon電子書籍で総合一位を獲得。「モチベーション革命」(幻冬舎)、「ザ・プラットフォーム」「ITビジネスの原理」(NHK出版)近著は「アフターデジタル」(日経BP, 藤井氏との共著)。Campfireでのオンライン講義も実施。
*15/6/11 Kindleランキングにて、書店はABC六本木、渋谷Book 1st 6/15調べ

清水 亮さん(以下、清水) みんなが来なければ、やらなくて済むのに。

(一同笑)

尾原 いきなり、なんてこと言うんですか(笑)。

早くもシーズン3という形で3回目ですが、1回目のシーズン1では、とにかく、最近進化が速くてAIのことがよく分からないから、清水 亮さんに解説していただきましょうと。

【一挙公開】AIの最新ソリューションや技術トレンドを徹底解説(全8回)

清水 (2021年の)シーズン1は、スピーカーが僕1人だったものね。


清水 亮
Memeplex LLC.
社長 兼 himself

1976年新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。2004年、情報処理推進機構(IPA)より、天才プログラマー/スーパークリエイターの称号を得る。現在も現役のプログラマー/経営者として日夜AI開発に情熱を捧げる。2018年より東京大学で客員研究員として人工知能を研究。主な著書に『よくわかる人工知能』など。

尾原 そうですね(笑)、というところから始めて、シーズン2が半年前の福岡で、今リングサイドにいらっしゃるお三方をスピーカーに迎えて、非常に実践的な話をさせていただいて好評でした。

清水 あれは面白かった。

尾原 今回はどちらかというと、実践もあるけれども、社会の基盤になるぐらいのデータインフラ、AIインフラといった話をするために集まっています。

ただ、回が進めば進むほど、本会場から距離が遠くなっていく我々…(笑)。

清水 隔離されている感じはありますよね。

尾原 そうですね。おそらく、未来へのミーム(meme)が濃過ぎて、遠くなっているのかもしれません。

最終日のセッションですから、できるだけ皆さんにとって実りのあるものにしたいと思います。

それで最初にご質問させていただきたいのですが、会場の皆さんが、実際AIの開発をしている方なのか、開発されたAIを利用する方なのか、それとも単に興味があるから来た方なのか、複数手を挙げていただいてもいいので、3種類のうちどのタイプなのか手を挙げていただければと思います。

AIの開発に携わっているという方は? あっ、お一方。

(壇上で挙手したLINEの砂金信一郎さんに)…こっちはいいの!

こんな、AIで作ったジャケットみたいなのを着て。

(砂金さん爆笑、一同笑)

尾原 すみません(笑)。2番目の、AIを利用する側だという方は?

おお、そうすると残りの方は、それ以外の、AIを学びたい方ということですかね。

なるほど、分かりました。

では、1/3ずつぐらいのブレンドでやっていきます。

基本的にこちらからリングサイドを含めて盛り上がっていくので、ときどき技術的に分からないことが出始めたら、少し首を傾けていただけると、僕が認知して補足で説明していきますので、スピーカーの皆さんは、思いきり話していただければと思います。

そういう形で、最終日、できるだけ皆さんに実りある形で進めたいと思います。

今回は自己紹介で回すというよりは、お一方、お一方が見ているAIの未来をギュッとプレゼンしていただいて、リングサイドを含めてツッコミながら回していく形で進めたいと思います。

内山さんから、自己紹介も含めながら、お願いできますか。

実社会をデータ化しより良い生活体験を届けるunerry

内山 英俊さん(以下、内山) はい。ありがとうございます。

はじめまして、株式会社unerryの内山と申します。


内山 英俊
株式会社unerry
代表取締役

ミシガン大学大学院コンピュータサイエンス修士。PricewaterhouseCoopers・A.T. カーニーにてハイテク・金融業界の新規事業立案や企業再生を担当。サイバードで公式モバイルコンテンツ部長を務めた後、2008年にANALOGTWELVE社を共同創業し、オムニチャネルの成功例創出に寄与。2015年、株式会社unerryを創業してリアル行動データプラットフォームを構築し、リテールDXやスマートシティでの活用を推進。一般社団法人LBMA Japan 理事。

元気出していきましょう! よろしくお願いします。

尾原 はいっ!

内山 unerryという社名を聞いたことがある方は、多分いないと思うので聞きません。

僕らは「Ambient Intelligence(環境知能)(※) 」に取り組んでおり、リアルな世界をデータ化することをメインに行っています。

▶編集注:「環境知能」とは、人が意識してコンピュータを操作するのではなく、IoTデバイスが人々を「取り巻く(=ambient)」環境に遍在し、状況を賢くセンシングすることで自然な形で必要な情報が提供されるなど、安全安心な状況が保持される環境が知能を持ち、くらしをサポートしてくれる世界を指す(unerryより)。

日本の最終消費のうちデジタルでの購買は8.1%しかないので、なんだかんだ言って92%はリアル(な店舗)で購買しています。

この92%の部分をデータ化することを生業にしています。

つまり、リアルな空間をデータ化してAIで解析して、より良い生活体験を届けることをパーパスとしている会社です。

“多分”ですが、人流データで、世界で最初に上場したAIカンパニーだと思います。

尾原 そうですよね。

内山 はい、だと思います。(2022年)7月に東京証券取引所に上場させていただきました。

(会場拍手)

ありがとうございます!

電通さん、NTTデータさん、三菱商事さんと資本業務提携していまして、まさにLINEさんも今一緒にやっていますけれども、Googleさんや凸版印刷さん、色々な会社さんと資本提携や業務提携をしながら、成長してきた会社です。

砂金 信一郎さん(以下、砂金) ちなみに人流データで言うと、リングサイドにいる小田島さんのところは一緒にやっていたりするんですか? 絡みはないですか?


砂金 信一郎
LINE株式会社
執行役員 AIカンパニー CEO

LINEのAI戦略を推進するAIカンパニーの代表を務める。Chatbotや音声認識、音声合成、OCRなど、これまでLINEの各サービスのユーザー体験を向上するために研究開発してきたAI技術を外部向けに提供するLINE CLOVA事業を推進し、「人にやさしいAI」の社会実装を目指す。
東工大卒業後日本オラクル在籍時にERP導入プロジェクト多数と新規事業開発を、ローランド・ベルガーで戦略コンサルタントを、マザーズに上場したリアルコムで製品マーケティング責任者をそれぞれ経験。その後クラウド黎明期からマイクロソフトのエバンジェリストとしてMicrosoft Azureの技術啓蒙やスタートアップ支援を積極的に推進した後、現職。2019年度より内閣官房IT室にて政府CIO補佐官、デジタル庁発足後はProject Managerを兼任。 @shin135

小田島 春樹さん(以下、小田島) そうなんです、会社はよく知っているのですが、今まで機会がなかったので。


小田島春樹
有限会社ゑびや / 株式会社EBILAB
代表取締役社長

1985年、北海道生まれ。大学ではマーケティングと会計を専攻。大学卒業後、大手通信企業に入社し組織人事や営業企画を担当する。2012年、妻の実家が営む「有限会社ゑびや」に入社し、店長、専務を経て、代表取締役社長となる。2018年、「株式会社EBILAB」を設立、同社の代表取締役となる。2022年春、地域の課題解決をテーマに三重大学地域イノベーション学研究科の博士号を取得。
2018年から2022年までMicrosoft MVPを4回連続受賞、2020年第3回日本サービス大賞「地方創生大臣賞」受賞、2019年船井財団グレートカンパニーアワード2019「ユニークビジネスモデル賞」受賞など多数受賞。

砂金 (内山さんを見ながら)Microsoft派閥の人流データ解析成功事例筆頭なので、仲良くしていただけると。私はもうMicrosoftは関係ないのですが。

尾原 AIの会社で上場している会社は色々ありますが、ソリューションを提供するという切り口ないしはその手前でプラットフォームとしてマッチングや検索をしていたから、結果としてAIカンパニーになってきたという会社が多いです。

unerryさんのように、データとAIというところ、特にデータの部分に重きを置いて上場している企業は、実は世界の中でも少ないですよね。

内山 少ないと思います。

あと結構上場って、すごくデータの取り扱いが大変でして、上場基準にミートしないのですよ。

僕らもやはり、相当そこは聞かれていました。

尾原 ですよね。という中ででも上場できた会社です。

国内1.1億IDの人流データが集まる企業

内山 ありがとうございます。unerryは、「Beacon Bank」というサービス名称でやらせてもらっています。

繰り返しになりますが、人流データをコアとしています。

人流データと言えば、新型コロナウイルス感染が広がってしまった時に、東京都が、人流、人流と言ったおかげで、unerryという会社がフォーカスされることになりました。

皆さんがよく使っているスマホアプリにうちのソフトウェアを組み込ませていただいていて、ダウンロードしていただいたお客さんのオプトイン(同意)をしっかり取った上で、今国内で1.1億IDの人流データが集まっている会社です。

尾原 日本オンリーで、1.1億IDですか?

内山 一応グローバルでもやっていますが、日本の数字でいうと、1.1億IDです。

尾原 ははー、ほぼカバーしているじゃないですか。

内山 これが結構大きくて、かつ購買データも併せてやっています。

EBILAB (エビラボ) さんも、まさに、というところだと思いますが、今、購買データもありますので、誰がどこにいて何をいくらぐらい買ったか分かるプラットフォームだと考えていただくといいかなと思います。

それをAIで分析して、「生活UX」と言っていますが、分析・可視化をしたり、広告を配信したり、「One to Oneソリューション」と言っていますが、CDP(Customer Data Platform)と呼ばれる個人のデータベースを作って、LINEやアプリなどで配信しています。

誰がテレビを見て、OOH(Out of Home)の街中の看板を見て、デジタルの広告を見て、店舗の近くに行くとプッシュ配信が来て、店内のデジタルサイネージを見て、その人が買ったかどうかが分かって、その人によりアプリやLINEなどをダウンロードしてもらうという一連の流れの中から、ショッパー(買い物客)や店舗へ情報提供するほか、まちづくりに関する生活体験を届ける会社です。

競合店の来客人数が分かる「ショッパーみえーる」

内山 今一番売れているのが、その名の通りのサービスで、「ショッパーみえーる」です。

店頭のショッパーの情報が見えるという、それだけのサービスですが、分かりやすい例でいうと、自分があるスーパーを経営しているとすると、競合のスーパーに何月何日に何人ぐらいお客さんが来たかが分かります。

全国のスーパー、ドラッグストア、ホームセンターのデータが、最初から入っているのです。

自分の会社のことは皆さんよく分かるのですが、競合のデータがなかなかない中、一括して全部見られて、月額は15万円ぐらいからという画期的なサービスです。

こうしたデータの分析は広告のサービス(Beacon Bank AD)とも連動していて、AIを使って、来店の可能性の高い人を発見できます。

LINEさんを含めたSNSやプッシュメディアなどで情報を配信して、その人が正しく来店したかどうかを計測できるのが僕らの強みで、購買データと連携すると、誰が買ったのかまで分かります。

ネットの世界では、ECサイトから配信した人のうち誰が買ったかコンバージョンが見られます。

リアルの世界のコンバージョンを媒体さんが自分たちでやることはありますが、全部横串で、同じ基準で来店計測や購買計測をするのが、僕らの特徴です。

ネットに詳しい方であれば、“AppsFlyerのリアル版”と言うと、分かりやすいかなと思います。

あとは、人流データと購買データを突き合わせて、CDP(Customer Data Platform)のようなデータベースを作って、One to OneでLINEで配信したり、アプリで配信したり、プレイドさんのような会社と連携してウェブで配信したり、デジタルサイネージで配信したりしています。

尾原 入力データにリアルのデータを使いながら、お客様が何に関心を持たれていて、じゃあどういうタイミングでアプローチすればいいのかみたいなことは、フレームワークとしてはOMO(Online Merges with Offline)という概念があって、なんだかんだ言ってもう5~6年ぐらい前からあるわけです。

だから、圧倒的に進化している匂いというのは、あまり感じられなかったのですが、これだけのデータが取れるようになってくると、その結果は変わってきているのでしょうか?

内山 そうです。この2年ぐらいが、特に進化が激しかったと思っています。

特に小売の人たちは、今まで立地商売だったじゃないですか。

それが新型コロナウイルスの影響で使えなくなってしまって、方程式が崩れてしまった形ですね。

尾原 なるほど。良い場所にあればお客様が勝手に来てくれたけれども、オンラインに来てもらわないといけないとか、リアルにわざわざ来てもらわないといけないとか、そのためのプッシュをある程度入れていかないと動かないというところが大きく変わってきたということですね。

内山 特にそこが一番違うかなと思いますし、今までは立地と自分の会社の売上は、経験則上連動していたと思うんですよ。

でも、その方程式は崩れてしまいました。

自分の会社の売上が下がったり上がったりする中、隣のスーパーはどうなのかが分からないので、僕らが提供するデータを見て、隣のスーパーは下がっているけれど、うちは上がっているよねとか、その逆もあるねというところから、使ってもらっています。

尾原 その辺りの、ライバルの違いみたいなところの見える解像度は、データによってどのくらい変わってくるものですか?

内山 やはり販促や打った施策と来店人数は、如実に連動します。

尾原 ああ、なるほど!

内山 来店者がどのぐらい定着化しているのか、どんどんミルフィーユ状に定着しているのか、それとも結構離脱して、離脱した人がどこに逃げているのかなど、その辺をきちんと見ていくことが大事ですね。

尾原 そうか、そうすると、その最初の人の流れみたいなところから、実際コンバージョンしてリピートするみたいなところのマクロでの集客の流れが見える化できる、言ってしまうとリアルのGoogle Analyticsがもうできるようになってきている感じなのでしょうか?

内山 そうなんです。この場で言うのも何ですが、“リアル版Google”を勝手に標ぼうさせてもらっています(笑)。

尾原 (笑)。

(続)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成

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