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9. 企業と提携し、日常音から認知機能ケアができる場を増やす試み

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ICC FUKUOKA 2025のセッション「最新テクノロジートレンド 徹底解説(シーズン8)」、全11回の⑨は、ピクシーダストテクノロジーズ 村上さんが、ガンマ波サウンドを活用したさまざまな企業との取り組みを紹介します。大規模ショッピングモール、テレビドラマなど、知らぬうちに体験しているかもしれません。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット KYOTO 2025は、2025年9月1日〜9月4日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。


【登壇者情報】
2025年2月17〜20日開催
ICC FUKUOKA 2025
Session 2E
大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か? (シーズン13)
Supported by EVeM

(スピーカー)

田路 圭輔
エアロネクスト
代表取締役CEO

梅川 忠典
リージョナルフィッシュ
代表取締役社長

村上 泰一郎
ピクシーダストテクノロジーズ
代表取締役社長COO

砂金 信一郎
Gen-AX
代表取締役社長 CEO

(モデレーター)

尾原 和啓
IT批評家

「最新テクノロジートレンド 徹底解説(シーズン8)」の配信済み記事一覧


大企業との提携で認知機能ケアができる場を増やす

村上 このガンマ波サウンドを活用した認知機能ケアを、NTTドコモ、学研、SOMPOひまわり生命、三井不動産など、色々な会社と提携を組んで、世の中に広げていこうとしています。

まさに音が鳴っている場所全てで認知機能ケアができるような世界を作っていきましょうと、一緒に取り組んでいます。

それ以外にも、色々協力してくださる会社がたくさんあります。

例えば、イオンモールの商圏の中で一番高齢化している地域とかで。

尾原 ああ、イオンは地方に多いから。

村上 そうなのですよ。

そこの館内放送で、突然ガンマ波サウンドが使われたりとか。

「イオンモールはガンマ波サウンドの取り組みに共感しています」と突然流れても、誰も何も分からないだろうなと思いますが。

(会場笑)

村上 あとは、第一興商さんと連携して高齢者施設向けのカラオケイベントをやったりとか。

尾原 面白いですね。

村上 シニア向けのフィットネスプログラムの中に入れ込んだりとか。

ピクシーダストテクノロジーズ、塩野義製薬、シオノギヘルスケアによる音で認知症に挑む「ガンマ波サウンド」の取り組み拡張について ~商業施設や音声メディアなど、多くの場所で音を介した認知機能ケアを体験できる社会へ~ 2023.09.21(ピクシーダストテクノロジーズ)

要はMITのもともと発見した方式が、本当に極めて医療的というか、特定の音をしんどいけれど聴いていてねという感じだったところから、日常の中に混ぜ込める形にしたことによって、あちらこちらで使えるようになったのですね。

こういう広がり方を、最近してきています。

尾原 しかも本当にそれが証明されれば、イオンの商圏にいる人は元気になるから、買い物が増えるだろうし。

村上 おっしゃる通りです。

尾原 保険会社からすると保険の適用支払いが減るだろうし、不動産会社からしてみれば活性化すると、そこの方が動いてくださるから、喜んで高い家賃でも住む街になりますよとか。

村上 おっしゃる通りです。まさに、その空間の価値を上げられるのではないかと思います。

認知症の当事者、家族から製品化を望む声

村上 たまに言われるのは、「暮らしているだけで、健康になる建物を造れませんか?」とか。

尾原 (笑)

村上 以前はそんなの無理だよと思っていましたが、こういうことだったら、もしかしたらできるかもしれません。

尾原 ちなみに、1日何分くらい浴びればいいですか?

村上 MITの場合は1日1時間で、我々もそれらを参照して1時間くらいではないかと言っていますが、本当にここ最近の技術なので、1時間未満で大丈夫かどうかが分かりません。

尾原 今臨床というか、見ている感じですね。

村上 そうですね。

尾原 カラオケに1時間行けば、まあ大丈夫かな?

ガンマ波サウンドのテレビドラマを放映

村上 もう1つ面白い取り組みが最近始まっています。

東北地方限定で、ガンマ波サウンドテレビドラマが、なぜか地上波で流れています(笑)。

ZEXA TVで日本初の「ガンマ波サウンド™」ドラマ放送スタート! 音を切り口に、テレビ発のライフケアで新しい健康習慣を提案(ピクシーダストテクノロジーズ)

尾原 へえ!

村上 探偵事務所5』という非常に渋いチョイスの番組が、ガンマ波サウンド化されました。

言い方は難しいですが、技術ライセンスのような形で、音を変換したものです。

尾原 特別な装置を使わなくてもテレビの音自体がもうその音になっているから、その番組を聴くだけでいいし、この番組が一定期間やっているから最初から最後まで見たら、実質的に体験することになります。

村上 まさに。そういうものが始まっています。

実は、背景がちょっと面白くて、このテレビ局の関係者の方が、これもまた全然知らない人だったのですが、たまたまガンマ波サウンドを知って、認知症のお母さんに聞いてもらっていたらしいのです。

そうしたらお母さんの徘徊が劇的に減って、孫の面倒を見られるようになって感動したと連絡が来て、これは絶対世のため人のためになるから、テレビの力を使ってもっと広げられないかということで、協力が実現した取り組みです。

尾原 社会課題に対してそれだけの実感をしてくださった方が、分からなくてもいいから取り組みたいみたいなことで、波のように広がっているということですね。

村上 そうですね。色々研究的なエビデンスも追加取得しています。

その話をしてもいいのですが、それよりも体験・体感してもらうのがいいなと思っていて、ご紹介した施設をはじめとして広がってきたので、「音のなるすべての場所を、認知症予防・認知機能改善を目指す場所へ。」と、頑張って取り組んでいます。

どうもありがとうございました。

コミュニティ活動に混ぜ込むとよい

田路 今僕は自治体と取り組んでいるのですが、高齢者を家から連れ出していくために、コミュニティセンターをいかに活性化するかというテーマがあるのですよ。

まさに公民館の機能の中にガンマ波サウンドを入れて、コミュニティ活動をしているうちにみんなが元気になっているという活動を、自治体に、例えば町村会とか市長会とか知事会とか、制度があるので、どんどん入れていくといいと思います。

要は、自治体の住民福祉という活動の中に、混ぜ込んでやっていけば。

尾原 来た、コラボレーション! やりましょう!

それで、そこに魚のタンパク質も持って行く。

(一同笑)

梅川 DHA/EPAで(笑)。

村上 合わせ技でね(笑)。そういうことを、本当にどんどんやっていきたいです。

(続)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/原口 史帆/浅郷 浩子/戸田 秀成

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