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1.新たな「世界の偉人」を語り尽くすシーズン4!

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ICC KYOTO 2022のセッション「世界の偉人伝 (シーズン4)」、新メンバーにTakram渡邉 康太郎さんを迎えてお送りします。全8回の①は、日本の隠れた偉人を発掘して紹介するHAiK山内 宏隆さんが伊奈 忠次についてプレゼンをスタート。名もなき一市民であった伊奈 忠次は、後世にも恩恵の続く偉大な事業を成し遂げたといいます。 ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2023は、2023年9月4日〜9月7日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションのオフィシャルサポーターはリブ・コンサルティングです。


【登壇者情報】
2022年9月5〜8日開催
ICC KYOTO 2022
Session 7F
世界の偉人伝 (シーズン4)
Supported by リブ・コンサルティング

(スピーカー)

石川 善樹
公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事

丸 幸弘
株式会社リバネス
代表取締役 グループCEO

山内 宏隆
株式会社HAiK
代表取締役社長

渡邉 康太郎
Takram コンテクストデザイナー / 慶應義塾大学SFC特別招聘教授

(モデレーター)
井上 真吾
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
パートナー

「世界の偉人伝 (シーズン4)」の配信済み記事一覧


シーズン4を迎えた『世界の偉人伝』

井上 真吾さん(以下、井上) 皆さん、おはようございます。


井上 真吾
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
パートナー

東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。ボストン・コンサルティング・グループ、Apple Japanを経て、ベイン・アンド・カンパニーに参画。ベイン東京オフィスの通信・ハイテク・デジタルプラクティスのコアメンバー。15年以上にわたり様々な業界・企業の戦略コンサルティング活動に携わっている。Apple Japanでは、法人部門にて戦略アライアンスを担当。ICCでは、立ち上げ当初から関わり、多くのセッションにてモデレーターを担当。

『世界の偉人伝』は、シーズン4を迎えました。

<過去のディスカッションはこちら>
【一挙公開】新シリーズ 世界の偉人伝 (シーズン1) (全9回)
【一挙公開】世界の偉人伝 (シーズン2)(全8回)
【一挙公開】世界の偉人伝 (シーズン3)(全8回)

このセッションはどちらかというと、 ICCサミットのすごく刺激的なセッションに疲れてきた人たちが集まるようなセッションで、もともとはセッション10以降に配置されていました。

それなのになぜか結構好評で、参加人数は少ないけれども、参加してくれた人から好評だったので、小林 雅(ICC)さんが間違って(笑)セッション7に置いて、こういう形になっています。

(石川)善樹さんは、今回でもう4シーズン連続です。

丸 幸弘さん(以下、丸)すごいですね。

渡邉 康太郎さん(以下、渡邉) コンプリート!

石川 善樹さん(以下、石川) コンプリート(笑)…、そうですね、偉人が多すぎるので。

偉人でない人間がかつていたのか?と思うぐらい、偉人が多いですね(笑)。


石川 善樹
公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事

予防医学研究者、博士(医学)。1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事。「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念工学など。近著は、『フルライフ』(NewsPicks Publishing)、『考え続ける力』(ちくま新書)など。

井上 丸さんは1回クビになりましたが(笑)、3回目です。

 まあ…、一身上の都合でちょっと来られなかったのですけれどもね。

でも、今回復活できました。

今日の偉人は、あまりにも知られていません。

まあ、ここに来る方は知っているんでしょうね。

井上 後で聞きますね、今日取り上げる偉人を皆さんがご存知かどうか。

 絶対に面白いと思います。

井上 山内さんは、前回から連続登壇ということで。

山内 宏隆さん(以下、山内) はい。都市伝説芸人みたいな感じで。


山内 宏隆
株式会社HAiK
代表取締役社長

東京大学法学部卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)入社。
その後、ドリームインキュベータ(DI)の創業に参画、6年後に東証一部上場。
執行役員・経営会議メンバーとして、IT・通信・メディア・コンテンツ・金融・総合商社・流通等の業界を中心に戦略コンサルティング・実行支援を行うと共に、スタートアップ企業へのプリンシパル投資・戦略構築・組織構築を手掛け8社のIPOを達成。
20年以上に渡り一貫して「企業の競争優位性の構築と成長の実現」を追求してきた。
投資先であるアイペット損害保険株式会社代表取締役社長(日本損害保険協会理事を兼任)を経て、2016年独立し株式会社HAiKを設立、現在に至る。

井上 ICCでのポジションが、なんだかそうなってきましたね(笑)。

山内 (笑)

渡邉 昨日の『帝国の作り方』のセッションも。

山内 本業は全く違うのですが(笑)。

石川 それがいいですね。

山内 よろしくお願いします。

井上 今回ニューカマーということで、渡邉さんにも来ていただきました。

渡邉 新人です、右も左も分からないですけれども、よろしくお願いします(笑)。


渡邉 康太郎
Takram コンテクストデザイナー / 慶應義塾大学SFC特別招聘教授

使い手が作り手に、消費者が表現者に変化することを促す「コンテクストデザイン」を掲げ、組織のミッション・ビジョン・パーパス策定からコアサービス立案、アートプロジェクトまで幅広いプロジェクトを牽引。また同名の授業を出身校のSFCにて教えている。関心事は人文学とビジネス、デザインの接続。主な仕事にISSEY MIYAKE の花と手紙のギフト「FLORIOGRAPHY」、一冊だけの本屋「森岡書店」、日本経済新聞社やJ-WAVE のブランディングなど。同局のラジオ番組「TAKRAM RADIO」ナビゲーターも務める。Podcast「超相対性理論」パーソナリティ。近著『コンテクストデザイン』は青山ブックセンターにて総合売上12位(20221年)、4位(2022年)を記録。趣味は茶道、茶名は仙康宗達。

井上 ぜひよろしくお願いします。

 渡邉さんは、『読書』のセッションで一緒でしたよね?

渡邉 ね、一緒でした。

 『THE CELL(細胞の分子生物学)』を枕にして寝るという話、面白かったですよね。

6. 「理解できないものに挑む読書こそ、価値がある」リバネス丸さんの主張 

渡邉 盛り上がりましたよね。

丸さんとは、『読書』のたぶんシーズン2でご一緒したのですけれども、山内さんとは福岡で行われたシーズン1でご一緒しました。

 なるほど。『読書』から『世界の偉人伝』というルートがあるわけですね。

渡邉 そうそう。基本的に僕はビジネスと関係がなさそうなセッション担当です。

 確かに。僕もそうです(笑)。

渡邉 ほんと?(笑)

(一同笑)

井上 本セッションは、各スピーカーに偉人だと思う人物を1名ピックアップしていただいて、深イイ話を通じて学びを得ようという場です。

ちなみに、会場の皆さんで、以前のシーズンを聴きに来られた方は?

(会場を見て)割といらっしゃいますね。

では、ご一緒に振り返っていきたいと思います。

過去シーズンに登場した偉人たち

井上 まず、シーズン1です。

 これ、良かったですね。

井上 まず(石川)善樹さんに松尾 芭蕉(1644〜1694)を語っていただいて、偉人を定量的に定義しました。

1. 新シリーズ誕生! 登壇者が選んだ「イチオシ偉人」を語る(シーズン1より)

石川 丸さんはキャリー・マリス(1944〜2019)のPCRを。

6. リバネス丸さんが選ぶ偉人は、PCR法の生みの親「キャリー・マリス」(シーズン1より)

 マスクをして、PCR検査という言葉を聞かない日がない感じだったから、みんな知っているんだよね?と言ったら、シーンとなりましたよね。


丸 幸弘
株式会社リバネス
代表取締役 グループCEO

東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻博士課程修了、博士(農学)。大学院在学中に理工系学生のみでリバネスを設立。日本初「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化。大学・地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出す「知識製造業」を営み、世界の知を集めるインフラ「知識プラットフォーム」を通じて、200以上のプロジェクトを進行させる。ユーグレナなど多数のベンチャー企業の立ち上げにも携わるイノベーター。リアルテックファンドの共同代表も務める。

渡邉 (笑)

 流行りでしたね、これは。

井上 丸さんがキャリー・マリスを説明して、名言が生まれましたね。

(丸さんに)偉人とは、何でしたっけ?

 「死んでもなお名を残す」というのがキーワードでした。

死んでなければいけない。

1. 新シリーズ誕生! 登壇者が選んだ「イチオシ偉人」を語る(シーズン1より)

井上 そういう話をしたのがシーズン1で、シーズン2はまた善樹さんに出ていただいて、渋沢 栄一(1840~1931)を語っていただきました。

6.渋沢栄一も実践、学問への投資が、次の産業を生む(シーズン2より)

 シーズン2で、出雲(充さん)が参入してきたんですよ。

井上 そうですね、ユーグレナの出雲さんが、最後にムハマド・ユヌス(1940〜)を紹介してくださいました。

ムハマド・ユヌスは存命の偉人です。

 出雲は僕に謀反を起こしてきたんですよ。

井上 丸さんに対抗してね。

渡邉 生きていてもいいのだと。

 そう。彼は僕とだいたい違うことをするので。

井上 (笑)。その時に、生きていても偉人は偉人だという結論になりましたね。

8.ユーグレナ出雲さんが、ユヌス博士に用意したキラークエスチョンとは【終】(シーズン2より)

 そういう結論になりましたね。

生きていてもいいと定義されました。

ここで僕が負けたので、シーズン3はクビになったのです。

渡邉 なるほど、そういう攻防が(笑)。

 はい。そういう流れです。そういう攻防だったんです。

(一同笑)

井上 前回のシーズン3で山内さんに初登場いただいて、北条 政子(1157〜1225)を。

1.シーズン3、最初に紹介する偉人は“最強のベンチャーキャピタリスト”北条政子(シーズン3より)

鎌倉時代は、NHK大河ドラマでかなり盛り上がっていて今まさにブームになっていますけれども。

山内 『鎌倉殿の13人』(2022年12月、放送終了) で今、壮絶な殺し合いをしているところですね。

シーズン4で取り上げる偉人は、この4人

井上 そうですね。

今回もまた、なかなかシブい面々なんじゃないかと思いますけれども(笑)。

石川 僕は今回初めて存命の方を取り上げさせていただきます。

グロ・ブルントラントです(1939~)。

グロ・ハーレム・ブルントラント – Wikipedia

グロ・ハーレム・ブルントラント | 国連広報センター (unic.or.jp)

 おっ!

渡邉 また、反発?

 これはまた、次回僕はいないですよ。

(一同笑)

渡邉 どうだろう、結果次第?(笑)

 そうそう。

井上 会場の方に聞きますが、伊奈 忠次を知っている方? 

伊奈忠次 – Wikipedia

(挙手が少なめ)これはやりがいがありますよ。

山内 頑張ります(笑)。

メルヴィン・カルビンは?

メルヴィン・カルヴィン – Wikipedia

 知っていますよね?

(挙手がそれなりにあって)ほらほら、さすが! 素晴らしい。

これは一番分かりやすい。今日一番面白いです。

井上 「ここに来る人は知っている」って、さっき言ってたじゃないですか。

(一同笑)

グロ・ブルントラントさんは?

渡邉 (会場を見て)いない。

井上 マルセル・デュシャン(1887~1968)は?

マルセル・デュシャン – Wikipedia

登壇者一同 おっ!

井上 意外と皆さんご存知ですね。

 メジャーですね。

渡邉 意外に。

山内 強い。

石川 現代アートをね。

渡邉 偉人のカードゲームみたいですねで、カテゴリーしちゃう。

井上 むしろ渡邉さんセグメントの方が、渡邉さんの話を聴きに来ていただいているのかもしれない。

渡邉 おかげで会場が超満員でね(笑)。

井上 ということで、最後に誰が一番偉人だと思ったか、会場の皆さんにアンケートを取りますので、スピーカーの皆さんのプレゼンを頑張っていただいて。

では、左上から順番にいきますね。

石川 伊奈 忠次、メルヴィン・カルビン、グロ・ブルントラント、マルセル・デュシャンという順ですね。

井上 この順に何かストーリーがあるかもしれないので、それも気にしながら。

では、山内さん、前回に続き、トップバッターをお願いします。

【HAiK山内さん選】人知れず偉大な足跡を残した伊奈 忠次

山内 早速、始めさせていただきたいと思います。

皆さんご存知でない。けれども、私は伊奈 忠次という人は偉人だと思います。

どういう基準で選んでいるんだ? なぜ北条 政子の後に伊奈 忠次なのか?と思われるかもしれません。

そこで、まずここにこだわりたいなと思う4つの選定基準を挙げました。

日本史上の人物だけれども、これは世界レベルだぞという、大谷 翔平みたいなものですね。

 (笑)

山内 会場は日本人の方が多そうなので、我々日本人にも誇るべき偉人がいるんだ、いたんだというところで、まずは大いなる自信を持って帰っていただきたいというのが1つです。

あとは数百年レベルでインパクトを残すというところ、よって当然死んでいるということですね。

あとはICCらしく、イノベーションです。

伊奈 忠次は、圧倒的に破壊したというのはないですが、圧倒的に創造しました。

最後は、天皇家に生まれてとかではなくて、本当に名も無き市民が偉大な足跡を残したというところです。

僕はこの4項目を基準に、人物を見ることが多いです。

渡邉 この基準を先に考えてから、偉人を選んだのですか?

山内 そうです。

どんな人が偉人かという定義があるじゃないですか。

もちろんノーベル賞を受賞するような学者さんや、偉大な政治家は、偉人だとは思うんですよ。

偉人だとは思うのですが、僕はこの項目を満たしている人を偉人として定義したい。

定義の問題ですから、もちろん違う定義があってもいいと思います。

井上 これは前回から変わっていないわけですね?

山内 そうです。これは前回から同じで、この軸で探してもまだまだいますので。

井上 次もいけるぞということですね。

山内 はい。

(続)

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編集チーム:小林 雅/星野 由香里/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美

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